サンティアゴ・5 「ウニ!ウニ!ウニ!」物語 (チリ)
「HOLA FROM CHILE」というホームページに次ぎのような記述があります。
チリでは皿いっぱいのウニにレモンをかけてスプーンですくって食べる。--3年前にニューヨークの日本食レストランでチリ人が言った信じられないこの台詞が、この夏ふと私の脳裏に蘇った。蘇ると頭の中がウニでいっぱいになった。今年のバケーションは決まりだ。"No, Uni chico. Si, Uni grande! Uni
uni. Muchos Erizos !" ...... 意味不明のスパニッシュの呪文を唱え、ここニューヨークからマイアミ経由でウニを求めて13時間、南米はチリへと旅立つのであった。
ウニ!これは非常に魅力的な食べ物、作者も食べに行きたい、サンティアゴに行ってウニ食べるぞ!皿一杯のウニをスプーンですくって食べるぞとブツブツ囁きながら、頭をウニで一杯にして元気良く街に出たのであった。
ところが街を歩いていると沢山のレストランがあるのですが、目指す「海鮮レストラン」らしきものは全く見かけず、現地の人が食べている肉やソーセージばかりで、また魚屋さんも全く見掛けないのです。これは変だ、何か間違っていると思ったのです。そこでチリ現地発信ホームページ・「チリもつもれば」の作者であるK氏に問い合わせてみたところ、ウニ食べられるところに連れて行ってくれることになり、高級海鮮レストランに同行していただきました。なるほど確かにウニがあり、感激をしながらいただきました。美味しかったですね。
次ぎの日もウニ食べたいと思い、K氏に尋ねると「中央市場にありますよ」とのこと、これは行かなければと思い出掛けました。
(写真)海鮮料理レストラン
(写真:二年後に再度訪問した時)
中に入るとまず海鮮レストランがあり、ここで一休みすることにしました。「ウニ」を注文してみたところ、答えは「今は時期ではないのでありません」とのこと。仕方が無いので店を出ようとすると「うちのスープは絶品なので食べて行かないか?値段も手ごろだよ」という言葉に誘われ腹も減っていたのでここで腹ごしらえすることにしました。
(写真)海鮮・スープ(量が多い)
(写真:海鮮スープ-02)
値段も安くたいして期待していなかったのですが、出てきたスープは味・ボリュームもものすごいもので、魚貝類がぎっちりと詰まったシチューといった感じで特に大アサリはとても美味しくいただきました。二年後に再度訪問しましたが、少々さっぱり味に変わっていましたが具は以前より多くなっていました。一人では食べきれないくらいの量が出て来ます。
(写真)中央市場・魚介類-01
(写真:中央市場・魚介類-02)
(写真:中央市場・魚介類-03)
中央市場の中は魚介類の部門と青果物のコーナーに分かれており、かなりの数の魚屋さんが在ります。作者は内陸国に住んでいるのでこの魚臭い匂いは非常に懐かしく感じました。
(写真)陽気な魚屋さん
さて、目指すウニですが魚屋さんの中には置いてある店があるではないですか!このお店にあるウニ早速いただいてみることにしました。店先で食べる人などほとんどないようですが、当方は旅行者ホテルに持って帰っても仕方が無いのでそこで捌いてもらいました。余り綺麗でないプラスチックの入れものに入れてウニ2個分、これは美味い---さすがに中央市場のウニ新鮮です。
店先を良く見ると貝類が色々とあり、大アサリ、鮑もどきなど色々とあります。店の女主人に「日本人は生で食べるのですよ」と言いますと「自分もいつも生で食べている、見てご覧」と腕を捲り上げ「血行が良いのも新鮮な魚介類を食べているおかげさ」と。そこでこの店先で貝類も色々と捌いてもらい、食べて行く事にしました。大アサリ、鮑---美味しいですね。「醤油、わさび、箸を用意しておけば日本人が立ち寄りこの場で食べて行くよ」とアドバイスすると「友人に日本料理店を経営している人がいるので近いうちに用意しておく」とのこと。皆さん、この写真の店に行けば多分これらのものが用意されていて、もっと美味しくいただくことが出来るようになっているはずです。中央市場に行ったら立ち寄ったら良いでしょう。
(写真)ウニ!ウニ!ウニ!
中央市場には青果物、海産物の他、沢山のレストランがあります。魚介類を食べるために市民・観光客が訪れるようです。
(写真)中央市場の内部(レストランが沢山ある)
その中の1軒、一番奥にある店で「自分はオーナーだ、ウニを食べるのであれば当店で食べたら良い、まず皿を見てから」というので、付いて行き、ウニを見せてもらった。確かに量が多い。この店に入りウニを食べることにした。この店のオーナー、店の前に在る写真を披露。確かに南米の有名人と撮影した写真がずらり、中には藤森大統領と撮影したものもありました。
(写真)大きな皿に一杯のウニ!スプーンですくっていただきます
さて、そのウニですが、写真の通り、最初の「チリでは皿いっぱいのウニにレモンをかけてスプーンですくって食べる。」というのは本当であることがよく判りました。スプーンですくっていただきました。量のすごいこと、全部生ウニです。
「ブエノスアイレス」についてのご意見、感想、
質問等ありましたら。
田中 宛メール送信願います(パラグアイ共和国 アスンシオン市)