あなたは窓辺で 足のつめを切ってる
白いレースのカーテンが 揺れている
退屈なドラマを 見ているみたいな
何も起きない ひとときが
幸せに 思える
そうね あの頃は
「愛」は激しいものと
決めてかかっていたわ
あなたと わたしが
同じ場所に
ただいるだけのしあわせ
あなたと 何年 過ごしたのかさえも
フッっと忘れてしまうほど
やすらかな ひととき
そうね あの頃は
「愛」は激しいものと
信じていたかもね
あなたとわたしが
同じ場所に
ただいるだけのしあわせ
特別なことが なにひとつ起きないのは
お互いに わかりあえた証拠なのね
あなたは窓辺で 足のつめを切っている
のどかな 昼下がり
退屈なドラマを 見ているような
ただ それだけの しあわせ
作詞:枯堂夏子
作曲:前田克樹
編曲:根岸貴幸
歌:折笠 愛