妊娠〜授乳期間の必要栄養素とビタミン剤・補助食品の成分比較表です。 処方剤からシリアルまで私の利用したものです。

NUTRITION FACTS & COMPARISON

主要成分

基本摂取量

製品別 含有量 (%: based on US RDA 2,000 calories diet)

妊娠前半期

妊娠後半期

授乳期

STUARTNATAL Plus

処方ビタミン

CVS Daily-Multiple Vitamins

市販ビタミン

Tropicana plus Juice

Ca入オレンジ

Skim Milk plus

強化スキム

Multi-grain Cheerios Plus

シリアル

Kellogg's.19


シリアル

CALORIES

1950

2150

2500

110

110

110

110

Calories from Fat

25-30 %

25-30 %

25-30 %

0

0

10

0

Fat

54-65 g

60-72 g

67-81 g

0

0

1 g(2%)

0

Sodium ナトリウム(≒塩分)

0

170 mg(7%)

200 mg(8%)

280mg(12%)

Potassium カリウム

430 mg(12%)

85 mg(2%)

40 mg(1%)

Carbohydrate 炭水化物

27 g(9%)

17 g(6%)

24 g(8%)

25 g(8%)

Dietary Fiber 食物繊維

3 g(11%)

Protein タンパク質

70 g

80 g

80 g

1 g-

11 g(22%)

3 g(5%)

3 g(5%)

VITAMINS
A A :Acetate

1800 IU

2000 IU

3200 IU

4000 IU

5000 IU(100%)

10 %

10 %

15 %

A :Beta carotene

D D :Cholecaociferol

400 IU

400 IU

400 IU

400 IU

400 IU(100%)

25 %

10 %

10 %

E d-alpha tocopheryl acetete

22 mg

30 IU(100%)

100 %

100 %

C C :Ascorbic acid

60 mg

60 mg

90 mg

120mg

60 mg(100%)

180 %

2 %

25 %

100 %

Folic acid Folate B-complex (葉酸)

1 mg

0.4 mg(100%)

20 %

100 %

100 %

Pantothenic acid

B-complex (パントテン酸)

10 mg(100%)

100 %

100 %

B1 B1 :Thiamine mononitrate

0.8 mg

0.8 mg

1 mg

1.84 mg

1.5 mg(100%)

10 %

100 %

100 %

B2 B2 :Rivoflavin

1.1 mg

1.2 mg

1.4 mg

3 mg

1.7 mg(100%)

100 %

100 %

Niacin Niacinamide

13 mg

14 mg

17 mg

20 mg

20 mg(100%)

4 %

100 %

100 %

B6 B6 :Pyridoxine hydrochloride

10 mg

2 mg(100%)

6 %

100 %

100 %

B12 B12 :Cyanocobalami

12 mcg

6 mcg(100%)

100 %

100 %

MINERALS
Calcium Calcium sulfate (硫酸〜)

1 g

1 g

1.1 g

200 mg

33 %

40 %

10 %

0

Calcium carbonate (炭酸〜)

450 mg(45%)

Copper Copper :Cupric oxide ()

2 mg

2 %

Iron Iron :Ferrous fumarate ()

13 mg

20 mg

20 mg

65 mg

27 mg(150%)

0

100 %

100 %

Zinc Zinc :Zinc oxide (酸化亜鉛)

25 mg

15 mg(100%)

100 %

100 %

Phosphorous 亜リン酸

10 %

4 %

Magnesium マグネシウム

6 %

4 %

* US RDA 2,000 calories diet = 米国の成人1日当り2,000キロカロリー摂取の際の栄養指標。
** RDA = Recommended Dietary Allowances(USDA=United States Department of Agriculture;米国農務省による推奨栄養摂取量)
*** ビタミン剤は1日分(daily dose)、強化食品は一食分(1 serving size)当りの数値です。

 

栄養分摂取法の違い

アメリカの人々は相当のビタミン剤好き(←こういう言い方あり?)です。(笑)
一般的に見て、アジア圏に比べ日常の食事が食材も調理法も偏っていてバランスが悪いと思われ、必然的にミネラルその他の栄養素は慢性的にかなり不足しているようです。 
そこに現代、声高に叫ばれる健康志向と政府広報の影響などもあって、不足要素を補うべく手っ取り早いビタミン剤に頼っていると言えます。
巷に溢れるビタミン剤、強化食品の量は凄いモノがあります。
普通の牛乳にも必ず“ビタミンD”が強化されていますし、フルーツジュース類もビタミンC強化はごく一般的です。
風邪には薬・注射、不足栄養は直接補充…といった感じで、中国や日本で言われるような食養生とかバランスの観念は欠けている感じです(^_^;)。

妊婦用ビタミン剤

日本では通常ない事のようですが、妊娠〜授乳期間の母親が必要な栄養を充分に摂る為にもアメリカの産婦人科医はビタミン剤を処方します。
上記の「SutuartNatal Plus」は、最初の検診以降、ずっと処方されたビタミン剤です。
(小児科医からも、新生児〜乳幼児用のビタミン液剤が処方されるのが一般的です。)
成分を見る限り、妊婦用に重視されているのは従来から言われている鉄分・ビタミンB群などのようですが、近年の米政府広報等では、FolicAcid/Folate(葉酸)がある種のBirth defect予防に効果があると報じられています。

最初に上記のビタミン剤を処方された頃(妊娠2ヶ月頃)丁度つわりのピークだった様で、薬を飲んでも間もなく吐いてしまうという事が重なりました。
たまたま時期が悪かったのかとも思ったのですが、どうもビタミン剤摂取後、一時間以内で必ずのように吐くので、何か合わない成分でも入っているのだろうかと、時々飲んでいた女性向の市販ビタミン剤との比較をしてみたのが上記作表の切っ掛けでした。

ドクターに比較表を見てもらっても、特に拒否反応が起こる要素が無いのはもちろんだし、過去にも聞いた事がないとの話でしたが、顕著に成分量が違う鉄分は、ちょっとサビ臭いような独特の匂いもあるので、その辺に理由があるかも…という結論になりました。
そこで私は、一時期だけでしたが処方ビタミンの服用を止め、時折それまでに飲んでいた市販剤を試したり、より効率の良い強化食品を探して食事に組み込んだりしてみました。

勿論、なるべく食事で栄養バランスを取るのが良いとは思いますが、悪阻などで食欲が無い時・家事が辛い時など、最低でもこれらビタミン剤や強化食品で赤ちゃんの為の養分は多少確保出来ているのだと考えると気持が楽になる感じがありました。
薬に頼って食生活を駄目にするつもりはありませんが、上手く使えば便利なものなので、出産後も補助食や子供のおやつに利用しています。

 

Chart and words written by naoko at halmammy@yahoo.com  1996 - Mar. 2000
March 3, 2000 UP  (c) 2000 naoko  * Lazy Guardian * 

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