ここでは、Solaris 2.5.1 for x86 をインストールした時の、 実際に行った一連の流れを公開します。はっきり言って、 パッケージ化された Solaris 2.5.1 for x86 のインストールは、 FreeBSD 等に比べると格段に簡単です。 ただ、付属のマニュアルでは初心者には非常にわかりずらいため、 このページを備忘録も兼ねて作りました。 ここに書いてある通りに出来ない場合は、 お使いのシステムデバイスの構成が Hardware Compatibility Lists (HCL) に記載されている、Solaris 2.5.1 for x86 に対応しているか確認する必要があります。 HCL は Sun のホームページ から入手可能です。
最小限 → 約 300 Mb
開発者 → 約 400 Mb
フル → 約 550 Mb
程度が最低で必要です。 でも、これだけだとインストールしただけで終わってしまいます。。。
次に Driver Update のフロッピーを作成します。
これらは、Sun のホームページ
にディスクイメージで公開されているので、get して来て下さい。
また、Windoze しか周りに無い場合は、同じページに公開されている、
"dd.exe" も一緒に get してきましょう。Driver Update
のバージョンにも寄りますが、全部で 8 枚分ぐらいのフロッピーが必要です。
以下の様にして DUのフロッピーを作成します。
# mkdir /tmp/Drivers
# zcat vdu* | cpio -icudB
# /sbin/kdmconfig -u
なお、make こまんどは /usr/ccs/bin/make です。
フロッピーからのブート
Solaris 2.5.1 for x86 のインストーラを立ち上げるために、
DOS/V 機の FD ドライブに、先程作った Dirver Update
boot floppy をセットして、電源を入れます。
デバイスの構成などを自動でチェックし、何枚か FD
を入れ替えるように指示されます。その後、
どのデバイスからインストールをするか聞いてきますので、
CD-ROM を指定して <Return> キーを押してください。
ネットワークインストールはしたことが無いので。。。あしからず。
fdisk エディタが出てくるはずなので、先程作った Solaris
用のパーティションを選択して下さい。
モニタの設定(1)
CD-ROM からインストーラを起動すると、kdmconfig
の画面(カラフルな画面)になるはずです。
ここでモニタやマウスの設定を行うのですが、
持っているディスプレイカードがリストされていない場合は、
素直に VGA を選択するか、もしくはモニタの設定を行わないで下さい。
下手に選択すると、openwin が core
吐いてインストーラがハングアップしてしまいます。
あとで、DU の Video をあてると大丈夫なので、
インストール時はがまんしましょう。
インストール
インストーラは対話的に進みますので、
誰でも簡単にインストールが出来るでしょう。
ここで必要な情報は、
ぐらいです。あとはインストーラが勝手にやってくれます。
リブート
マシン性能にも寄りますが、インストールは大体 30 分〜 3 時間以上かかります。
気長に待ちましょう。また DU からインストールすると、
フロッピーを入れる様に要求されるかもしれません。
それだと、結構時間がかかります。
無事インストールが終わるとリブートされます。フロッピーを抜いてください。
ブートマネージャで Solaris 2.5.1 を選択すると、
インストールされた、Solaris 2.5.1 for x86 がブートするはずです。
/dev ディレクトリなどを自動で config してくれて、
hoge console login:
と出れば成功です!!
あなたのコンピュータに Solaris 2.5.1 for x86
がインストールされました。
次の作業は、インストールの時に VGA モード等でインストールを行った等、
モニタの設定が出来なかった場合に必要です。
モニタの設定(2)
この作業は、インストールの時に VGA モード等でインストールを行った等、
モニタの設定が出来なかった場合の作業です。
Driver Update の Video のフロッピーが必要です。
以下の様にして作業をして下さい。
/usr/openwin/bin/openwin を実行して立ち上がれば OK です。
もし、core dump するようなら設定が悪いか、
サポートされていないディスプレイカードなのでしょう。
※注)もし Volume manager がフロッピードライブも管理しているなら、
vold を一時的に止めます。/etc/init.d/volmgt stop
# cd /tmp/Drivers
# cpio -iduBI /dev/rdiskette
End of midium "input"
Change part 2 and press RETURN key [q]
# ./installdu.sh
# /sbin/kdmconfig -cf
gcc バイナリインストール
Solaris 2.5.1 は cc 等のコンパイラは付属していません。
(一応、ucbcc は付いていますが。。。)
そこで、gcc のバイナリを取ってきてインストールしましょう。
バージョンはちょっと古いかもしれませんが、これを元に新しい gcc
を作れば良いことだし。
ベクターデザイン
SunSITE 等に gcc 2.5.4 のバイナリがありますので、
適当に取ってきてインストールしてしまってください。