「仲人」というのは関係付けのひとつの方法ですし、それはそれで 良い部分もあります。でもインターネットの世界にこの作法を持ち込ま れると、簡単に話ができるというせっかくのメリットも半減しますね。
私自身は、「自分でどんどん声をかけて」新しい世界を拡げてみたいと 思っていますが、声をかけられたほうは「いきなり」で驚いていると いうことも・・・。 記事の中に「内気な」という表現がありましたが、私のとらえ方として は「”いきなり”を良しとしない日本の文化」だと思います。
日本人がインターネットを海外に向けてアメリカとかより活用されてな い理由は、やっぱり英語という壁だと思います。国内でのPCやインタ ーネットの普及はかなり広がって会社や学校、そして個人でいろいろ利 用されていると思います。 最近はビジネスの名刺にE-mailの アドレスを印刷してる人多いし。 英和翻訳のソフトがたくさん売 られているのも、海外へのインターネットにも興味があるけど英語はち ょっと...という人のためですよね? 英語に抵抗を持ってる人 はかなり多いですよ。 でもその反面でみんな海外に興味を持って るのです。 私は、英語は大丈夫なので、(少々間違えても通じる もの)海外のホームページを見たり、海外の人とメールで話したりして 楽しんでます。 インターネットで知り合ったアメリカの友人の人 探しを今してるとこです。 日常の話とかをしたりして、ホントア メリカに住んでるのかなって感じ。
かつて私がヨーロッパを一人で旅したとき、おまえはなぜ日本人なのに 一人で行動しているのか?と聞かれたことがあります。日本人はたいてい 集団で行動しているからです。私はその旅では、いろんな国の友達を作って 帰って来ました。今なら電子メールのやり取りができるのに、と残念 な気持ちです。やはり、英文の手紙は書けないわけではありませんが、 面倒なのでやり取りも長続きしませんでした。メールは便利でいいです。
一応4月から4ヶ月間、同じ志を持つ仲間達と、英語については 発音から文法、ビジネス英語にスピーチ・ディベート・手紙の書き方まで 勉強し(身についたかどうかは別として)、更にはアメリカ人との会話の 進め方や、異文化交流も少し勉強しました。 それでも、不安材料としてネックになるのは、「日本人同士でさえ初対面 の人とは上手く話せないのに、ましてや良く喋れない英語でコミュニケー ションがとれるのだろうか」ということです。 頭では、自分から積極的に話し掛けなければ世界は広がらない、と 分かっているつもりなのですが、いかんせん英語が喋れなければどうにも ならないのではないか、と思ってしまうのです。
日本人の、いえ、私の英語に対する苦手意識は、コーラさんのおっしゃる ように、初対面の人に対する内気さと、自分の「完璧でない」英語に 対する恥ずかしさです。 4月から通った講座には当然ネガティブの先生もいて、私達のつたない 英語も、時には間違いを訂正しながら一生懸命聞いてくれました。 でも彼らは先生だから、と思うのは間違いでしょうか?海外ででもみな 辛抱強く聞いてくれるのでしょうか? またある時こんなことがありました。カナダ人の先生と、彼の友達のオースト ラリアの女性と食事をすることになりました。私は彼女と会うのは初めてで 緊張してしまって、会う前に先生に聞きました。
「初めての人に会う時は何て言うの?」
するといきなりゲンコツをもらってしまい、「授業でやったよね。」
「えーっとえーっと、Hi,how are you?」
「そう、それで?」
「I'm Rei..............」
「そう、それでいいんだよ。」
…その時は何とかやってのけましたが、「仲人」を介してもこの状態では、 一人でホームステイに行くのに一体私はやっていけるのだろうかと大変不安 です。 それこそバスや電車の中で隣の席の人にいきなり話しかけても、 気軽に応じてくれるのでしょうか?日本ではちょっと想像できません。それが やはり文化の違いなのでしょうね。
ワープロやパソコンが出はじめた頃には、なにが何でも自筆が一番と思ってい た私です。ところが、ワープロを始めると、手書きより便利なことがいろいろわ かり、必要に応じて使うようになりました。そして、 今や、電子メールに関心をもち、ちょっとずつやってみようかなという気になっ ています。
全く知らない人と交信できること、電話や手紙以上に速く届くことなど、大き な魅力が私にはあります。 とにかく、知らない方に初めての通信です。上手く操作して、コーラさんに届く ことを願いながら、心は、 どきどき、今までにない心境です。
(といっても大学生の頃はあまりこの必要性をかんじていませんでした。ところが 働き出してつまり今まで以上の大きな社会に出て初めてその必要性を感じました。私はラッキ ーなことに色々な面で恵まれていて英語とインターネットをすることが出来る環境を得ること が出来ています。)
しかし、英語とインターネットを得たとしても、自分自身の確立ということが出来 ていなければこれらの機械を駆使することは出来ないでしょう。一体自分は何ナノか、自分はど う生きていきたいのか、といった自身がなければ、どうしても内にこもってしまうのではないでしょうか。
逆を考えれば、英語とインターネットを駆使して、内から外へ向くことは可能なん ですよね。
ではなぜ日本人は内気な性格があるんでしょうね。 私は歴史と国土がこの性格を作り上げてきているような気がします。
FAXの様に紙を使用しないメールは、地球環境にも優しいですし、電話に比 べ、安く済みます。それに、私も仕事(半導体製造装置の製造)の関係で、海 外との通信も多いのですが、電話では当然時差を考慮しなければなりませんが メールであれば関係無しです。これほど便利な通信方法を利用しない手は無い と同感します。
私は諸外国からのゲストをホームステイで招き、いつも意図的に主人や子供に 「井の中の蛙」ではいけない事を示しています。 その時知り合ったフロリダからの御夫婦はe-mailで後に手紙をくれました。 又、昨年秋、スコットランドを個人で旅した際、参加した現地のツアーの仲間は すべて英語圏の人達ばかりで日本人は私一人だけでした。 2泊3日も行動を共にすると仲良くなるもので最後の夜、住所交換をしました。中でも アメリカ人女性だけが、「Could you tell me e-mail address?」と言ってました。 私は、その中のEdnaというロンドンに住む女性と文通を始めた中で、自分のE-mail Addressを手紙で知らせました。彼女は高齢の為、パソコンはやらないと駄目元で知らせると、 Norwick Universityへ行っている姪子さんを通してお手紙をくれるという事でした。 インターネットで彼女だけでなく彼女の姪子さんLucyとも知り合えると思うとこれが グローバルコミュニケーションの真髄だという気がしました。
日本人は本当に英語が苦手、今までは経済大国としてもてはやされてきたものの、 規制緩和は遅い、英語はダメ、人前でのスピーチもダメ、Yes, Noが曖昧、諸外国に 毅然とした態度がとれない(例:北朝鮮からミサイルが来ても対応策が何もない) こうなると私達はこれから真の意味でマイノリティになって行くのは目に見えています。 E-mail を始める前の私達、日本人に課せられた課題はまだまだ沢山あると思います。