エロゲカウントダウン
ゴールデン・汁・アワード2004
 


●大賞●
DISCODE surface

(ソフトさ〜くるクレージュ・4/29)(レビュー

ストーリー、キャラ性、感情移入の構造を一切持たない作品。しかし、汁ゲにおけるHシーンの「様式」に関して、ほぼ完璧なレシピを提示したイデア汁ゲ。美麗なCG、女性目線の濃厚なHシーン、発射に至るセリフやシチュの構成、そして何より汁そのものの質。全て最高レベルであった。後はこの要素をどう有機的に使うか、というだけ。

 


●金賞●
ナースにおまかせ

(アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT・9/24)(レビュー

黒愛 〜一夜妻館・淫口乱乳録〜
(CLOCKUP・6/25)(レビュー

しかし、驚くのは上の「DISCODE surface」よりも「ナスおま」の方が使った回数が多かったという事実。やはりキャラ性というのは重要だな。「ナスおま」は汁を強調していながら汁質が悪く、実質卑語ゲだった。しかし、レビューでも書いたようにキャラと卑語の取り合わせ方が非常に良い感じで、卑語のインパクトの鮮度が落ちてもキャラが補完してまだ使える。これで汁の扱いが「DISCODE」クラスだったら、間違いなく史上屈指の作品になっただろう。「黒愛」は昨年の「十六夜の花嫁」のような感じで、平均的に良くできた淫靡調教汁ゲ。

この他、レビューはしてないけど良い汁作品ってのをリストアップしておくと、「戦乙女ヴァルキリー」(女神を落とすのみに特化した調教エロゲ。絵柄とあいまって昔のアイル作品彷彿だが、落ちていく女神の感じと卑語・汁気が上々。浴尿がよかったぜ!)。「have relations with…2」(1は正直イマイチだったが、2になって汁の見せ方が著しくアップ。ヒロインによる顔射の呼び込みが生々しくてドッキンハート。女性目線の「DISCODE」よりも感情移入もしやすい)。「ラブぽた 〜Lovely Pop Tail〜」(ソフ倫規制改正で卑語無修正になった直後、他の卑語ゲーのやることをなくしてしまったクレイジー卑語マシンガンゲーム)。「愛慾のエプロン」(気の毒だったautobahnの2作目。原画vogue+西崎シナリオで結構良かったんだけど、同時発売が「DISCODE surface」だったせいで影が薄くなってしまった・・・)。


●ベスト汁ショット●
DISCODE surface

コメントを重ねる必要はないだろう。


●最優秀原画家●
ソフトさ〜くるクレージュのCG塗りの人々
(「have relations with…」シリーズ、「DISCODE surface」)

クレージュの作品は、誰が原画をやってもこの汁があれば良作として成立する。塗り・透明度・重量感、全てが素晴らしい。「have relations with…2」の顔射シーンは、顔は同じCGでありながら、シチュエーションによってその顔に乗る汁CGが全て違う。そのこだわりは、もはやイチロー並のZONE状態。


●最優秀ブランド●
ソフトさ〜くるクレージュ

もう今年はクレージュ一色ですわな。


●最優秀商業誌●
アッチェレランド(世徒ゆうき)
くわがた(A・浪漫・我慢)

成年コミックに関しては、2003年のような新しい作家の発見はなかったものの、上にあげた世徒ゆうき他、EB110SSやミルフィーユ等期待の作家が普通に良いものを出してくれたので満足できた。一旦停滞した甘詰留太も、A・浪漫・我慢名義で汁全開(話は暗いが!)。


●最優秀同人誌●
特になし

2004年は、知っている範囲ではググ!ってのはなかった。残念。ふらすぴ、遠海はるか、彩画堂という僕の好きなところも今年は大人しめだった。でもまあ、同人誌にそんなに要求することもできないので、来年は当たってくれと願うのみ。それにしても、冬コミ後のオフ会で見せてもらったマキノ事務所のLOVERS本は素晴らしいの一言で、買わなかったのを心底後悔したぞ!あと、汁とともに最近包茎チンポの描き方も気になるところ。すこぶるまぁズ(elf.k)、とろりんこが急速にターゲットにっ。


●最優秀汁ビデオ●
ドリームシャワー 60(いつか)
FairyDoll 12(広瀬りこ)

「ドリームウーマン28 青木玲」や「ドリームウーマン38 来生ひかり」、飯沢ももの一連の作品等、アダルトビデオもそれなりに良作は出たが、2003年に比べると女優のインパクトが落ち、そんなに新鮮な作品はなかった。小泉キラリとか坂下麻衣とか、せっかく女優に可能性があっても汁がよくなかったり・・・(それなりに女優と汁質が揃っていたのは「金沢文子も精子飲む」ぐらいか)。敢えて一つ印象に残った作品をあげるなら、汁質がすげーよかったいつかのドリームシャワー。一方、そういう大量汁ぶっかけとは全く別次元で、1発射精の魅力にこだわったのがスマイリーの「Fairy Doll」作品。ロリータ着衣系のビデオだが、とにかくかかり方が芸術的。おそらく偽汁なのに、このトキメキ。これは是非メーカーサイトのサンプルで見て欲しい。山中りく出演のシリーズ4作目は超傑作。

2005年は紋舞らんの復帰作と、もう出てるけど南波杏の男汁バイキングに期待。

●2004年汁ゲ総評●

全然エロゲやってないので、「総評」とか言うのものすご恥ずかしい。どんな作品が出たのか全然知らん。

ただまあ、汁ゲに関しては大体プレイした。サンプルの時点でよさげ、かつネットの評判がよかった汁ゲはほとんどプレイしたはず。今や汁を大々的にフューチャーした作品はそれほどないので、チェックも楽だ(泣)。これだけ絶対数が少ないとハズレを引いた時のダメージはかなりデカいんだが、今年は当たり作品の出来がよかったので、全体としてはそれなりのレベルの年だったと思う。その「当たり」の筆頭はもちろん、「DISCODE surface」。これはほんとにすごかった。この期に及んで、汁シーンのみの「基本」だけでここまでの満足度を得られるエロゲがあるとは。2000年の汁ゲブームの時にはこういうゲームができることを夢見ていたけど、その後の汁ゲの衰退ぶりにすっかり忘れていた。これでようやく、汁ジャンルにおいて、エロゲもAV等の他媒体に追いついたと言える。が、この路線を更に進めてくれそうなブランドは、もうクレージュしかなくなってしまっているのだが・・・。これが起爆剤になって汁ゲがまた再び大爆発するようなことはなさそうだ。

こういう作品が出ると、例によって気になるのはこの後のインポ化。もう汁質ではあれ以上のところが出るとも思えない(ホントは出て欲しいけど)ので、並の作品では到底満足できなくなってしまう。丁度2002年に「DISCIPLINE」が出た後がしばらくそういう状態だった。しかし、2004年はその時とは違い、その後の「ナースにおまかせ」で早々にインポから脱出。ナスおまは女性独白型の「DISCODE surface」よりもエロに没頭できる構造を持っていて、何よりその卑語とキャラの併せ方が良く、起動した回数は今年一番多かった。

こういう流れでもって、この先の汁ゲの伸びしろは卑語にかかっているという確信をオレは強くしたのだった。折りも折り、今年ソフ倫の規定が改正され、卑語の修正義務がなくなった。卑語だけではなく、近親相姦や獣姦等の表現規制も緩和され、ほとんど何でもありになってしまったのだ。これは10年もの間、強烈なソフ倫コードの下でプレイしてきたオレにとっては、天皇制がなくなったのも同然の出来事。今でも信じられない。インポにとって、この規制緩和はまさに天恵ともいうべき出来事だった訳だ。ところがっ!その直後、「ラブぽた」という卑語の限りを尽くした作品が出てしまい、いきなり卑語ゲーのポテンシャルをマックスまで叩き出してしまった。トホホ。この極めて直球のアプローチの前に、卑語ゲの未来も期待感がなくなってしまったような。ウググ。

もう全ては既視感のなか。何しろ、エロゲを始めて13年だ。しかし、毎年毎年インポやインポやと言いながら、毎年何か良作が出てきて、可能性がないと思っていたところに、ドーンと新しいものが出てくる。「DISCODE surface」のように一度はもう出てこないと思った作品が、何年ごしで登場したりする。おそらく、2005年も「何か」がオレのチンポを勃たせてくることであろう。プレイ本数は少なくなったが、そういうポジティブな気分になれる2004年であった。やめられる訳ないねぇ。2005年も少なくともシナリオ平井次郎+原画INOの「KISS400」は絶対大丈夫だろ!そして何より、2月に聖少女が降臨するしなっ。Empressの「CLEAVAGE」。これの出来が2005年全部を占うぞ!何しろ聖少女は数年に一度しか開かない秘仏なんだからさ。これがつまらなかったら、地の底まで落ち込むぜ! (でも、サンプル見てると汁なさそうなんだよなぁ・・・)











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