セカンドアルバム「Next Message」収録曲とコメント
世は、いまや西暦2000年です。それに先立ち、僕もとうとう30代の仲 間入りを果たしました。 ファーストアルバムの達成後、英詞、演歌、オルガン伴奏によるクリスマス ソングの制作を目標にしましたが、本アルバムにて一応達成することができま した。 次の目標はとりあえずサードアルバム。そのずっと先にはベストアルバムと いう壮大な目標が待っています。 卒業アルバムを開いたら(アルバム バージョン) 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1991/3/17) 僕が21歳のときに作った記念すべき最初の歌です。リズムとコード進行を 決めて繰り返しを使えば、自分でも歌というものが作れるんだなあ、と感動し たことを覚えています。 夢 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1997/7/31) 最近、夢について議論することがあります。 夢の内容を人に話してみると、夢とは何と不思議なものかと、自分でもあら ためて思うものです。 ハマの女(ひと) 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1998/1/17) 演歌には深い歌詞と特有のアレンジと高度な歌唱力が必要とされます。結果 としてどれもクリアできませんでしたが、とりあえず僕の演歌第一作目です。 舞台はもちろん横浜です。今年は久しぶりに横浜花火大会を観に行くことが できそうです。 あいつに捧げる歌 〜田中君バージョン〜 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1998/3/14) 新子安寮時代の友、田中君に依頼されて作りました。 スタジオミュージシャンの僕が、彼の結婚披露宴で初めてライブした思い出 深い歌です。 結婚、転寮、転職などで次々と同期が新子安寮を出ていく中、僕が寮の主に なりかけていましたが、その後すぐに、思いがけない海外転勤で、6年住んだ 懐かしの新子安寮を出ることになりました。 I'm Jerry Ota '98 -Silicon Valley Version- 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1998/6/7) この歌は「俺はオオタだ’95」の続編です。リズムを変えずに、調性を長 調に変えてみました。 英語は英会話の先生だったJenniferに校正してもらいました。Jenniferは "So Cute!"と言ってくれました。こんな歌詞でも真面目に校正してくれた Jenniferに感謝します。 Jerryは周囲のアメリカ人をして苦労して"Hi,Jerry!"と言わしめるに至った 愛着のある名前です。 インプラの歌 〜Remix〜 作詞:猪本慎一郎 作曲:太田 裕 編曲:馬渕 謙 (1992/9/6) 貴重な数人のファンから、シングルカットバージョンで採用されていたセカ ンドコーラスとシャウトの復活を希望する声があり、本アルバムにてRemixす ることにしました。 東京で 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1998/11/26) 東京での大学生活を何か歌にしておきたくて作りました。 皆さんは小渕官房長官が「平成」を発表した瞬間、何をしていたでしょうか。 大学生だった僕は、六畳一間の下宿で友達と14型のテレビを見ていました。 大学生のときは本当に毎日が自由で気楽だったものです。 ちなみにオレンジ色とレモン色の電車をながめながら聖橋で口ずさんだ「さ だまさしのフレーズ」は「檸檬」です。 So Disgusting 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1998/12/12) 米国に来てむかついたことは数知れず。黙っていても察してくれる奥ゆかし き日本の文化とは違って、言わなけりゃ何もしてくれない、そんなアメリカの 文化にむかついたことを挙げてみたわけです。 とは言うものの、基本的にカリフォルニアはとても住みやすい土地です。気 候がよく、人々はフレンドリーです。そのアメリカ人の愛想の基本である「作 り笑い」に挑んでみるのですが、習慣のない日本人にはなかなか難しいもので す。それでも、最近少しは「作り笑い」ができるようになってきたかな、とい う気はしています。 23年前のクリスマス 作詞、作曲、編曲:太田 裕 (1999/3/28) 僕の母親は、今ではそのイメージがあてはまりませんが、キリスト教系ミッ ションスクールの卒業生で、30代のころはよく賛美歌を鼻歌で歌っていまし た。 この曲の冒頭で引用した賛美歌111番「神の御子は今宵しも」も、そんな 遠い日のクリスマスを思い起こさせる曲です。Stanford大学の教会でのクリス マスコンサートのとき、アメリカ人に混じって英語で歌ってきました。 山田君と共に 作詞:佐伯さやか&なつみ 作曲、編曲:太田 裕 (1999/3/21) ある晴れた日曜日、佐伯家でのバーベキューの最中に佐伯家令嬢姉妹が制作 した詞に僕が曲をつけたものです。詞はすべて彼女達のオリジナルに忠実に従っ ております。 衝撃的な詞の内容に、僕が中高生のころは果たしてどんな感じだったかなあ と、ふと過ぎ去った15年の月日に思いを馳せてしまいました。