白い巨塔3

いろいろな出来事があり、製作意欲を失っていたのだが、雨が降り、空がこんなに低い日は、白い巨塔だな…(荒井由美を15年ぶりに聞いた。)
前回の続き 真鍋という味方を得て、財前一派は、東に対抗しようとする事を決めた。東の定年後のポストのかわりに、財前を教授にしようという工作をする事に決めた。定年後の京神電鉄病院の医院長のポストを捨ててまで財前を教授に推さないことはないだろう…。 料亭の一室に東を呼び世間話をする真鍋、駆け引きをして、どうにか東を籠絡しようとする真鍋。 正当論でしかわたりあえない東、しかし、真鍋は一枚上手だ。同窓会のプレッシャーで真鍋も苦しい立場になっている。移入候補という噂をとりけして、財前を東教授に支持してもらいたい…「浪速大学を裏切ることは私にはできない。…同窓会を裏切りたくない…恩のある先生を裏切りたくない(真鍋は東に師事していた)苦しい立場をわかって下さい」「失望させない返事ができると思う」東は部屋を出ていった。真鍋が一芝居打ち終わると、岩田、財前の義父が、登場しよくやったと浮かれていた。シガレットケースを取りに戻った東、返事をしようと部屋に戻ろうとしたとき、この騒ぎを聞いてしまった。帰り際、東は京神電鉄病院の件はお断りすると真鍋に伝えるように女将に捨てぜりふのように言い放った。

家に戻った東はさえこや妻に京神電鉄病院の病院長の件は断ったことを伝えた。財前やその背後にある同窓会の悪質な手口に心底憤りを感じたのでやめたのだと妻に伝えるが自己保身や世間体ばかり気にする妻は狂乱して東をなじった。冴子は、ますます大学病院の体質に嫌気がさしてしまった。里見の兄の小児科の話もなくなってしまい、それを断ってくるようにと父から冴子は言われた。

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