おもな配役

中根竜三…田宮二郎、中根小夜子…真木洋子、中根タケシ…春田和秀、田丸早苗…松坂慶子、田丸耕一郎…松村達雄、半沢仙吉…小栗一也、半沢千代…三崎千恵子、半沢　宏…森田健作花房のり子…小川真由美、栗田モモ子…深沢裕子、綿貫　剛…前田　吟、黒岩義春…高品　格寺部昌平…山内　明

脚本…ジェームス三木制作…松竹株式会社、TBS　制作協力…田宮企画、東京フィルム、国際放映音楽…菅野光亮、演奏…菅野光亮とノイエハーモニィオーケストラ放送…1975年4月4日〜9月26日　毎週金曜日21:00〜21:55　TBS系列

サブタイトル監督

１回　春の嵐　中村　登

ハワイで自主トレを終えて、帰国した中根を待っていたのは、花房のり子とのハワイでの情事を追求したいレポーターたちであった。懲りもせず密会中の二人は中根の車で交通事故を起こす。事故を起こした中根を、半沢夫妻は責め立て小夜子との別居を言い出す。

２　誘拐　中村　登

家庭不和で別居生活をしている中根一家。早苗からタケシの描いた父親像に目が描かれていないと訪ねてきた。早苗は、父親の目がタケシに向いていないと中根を責める。そんな折、タケシが行方不明に。そして、息子を預かっていると電話が入る。

３　いらだち　今井雄五郎

下校途中に息子タケシが誘拐された。明日、午後８時までに3,000万円を作れと要求される。金策に走るが、2,600万円しか集まらなかった。犯人は金を女房に持たせろと命令する。寝込んでいる小夜子の代わりに、早苗が指定されたスナックへ出向く。

４　脅迫　今井雄五郎

早苗は指定されたスナックで待っていると、最終便で大阪へ行くよう命令される。翌日今度は万博公園へ行くよう命令される。試合当日朝に犯人は中根のジムに電話し、タケシの声を聞かせ「試合は11回でKO負けしろ。KO11だ。」と脅迫する。中根は八百長と息子の安全と葛藤する。

５　運命の時　番匠義彰　ゲスト白井義男柴田国明ガッツ石松

早苗は、身代金を犯人の指示で花房のり子の口座へ振り込む。脅迫されている中根は犯人逮捕を気にし、試合に熱が入らない。そんな中根を気遣い黒岩は「犯人は逮捕された」と嘘をつく。犯人逮捕を聞き、ファイトを燃やし試合に挑む中根であったが、偶然にもKO11で倒れる。

６　わが子よ　番匠義彰

KO11で負けた中根は意識不明の重体。その後意識を取り戻すが、犯人逮捕が嘘と解りまたKO11で負けたことを知った中根は自己嫌悪に陥る。その夜、タケシは無事解放され自宅へ帰ってくる。

７　父の噂　今井雄五郎

中根は試合での手抜きを疑問視され、八百長ではないかと警察に執拗に追求される。悪い噂はたちまち広がり、夫を信じていない小夜子との溝は更に深まり家庭崩壊状態に。そんな時、小夜子は町中で初恋の人、綿貫 剛と偶然にも再会する。

８　妻の祈り　今井雄五郎

ついに八百長疑惑が報道され本格的に取り調べをうける中根。脅迫されていたことを認めたがKO11は偶然であると主張する。釈放されたが小夜子までも疑い、二人は完全に決別する。

９　男と女　今井雄五郎

警察は八百長の証拠をつかめず「疑わしきは罰せず」で終息する。今回の一件を報告しようと中根は事務局やコミッショナー等の関係者を食事に招待するが、理由を付けられて断られる。出席したのは、後援会長の寺部ひとりであった。寺部から世間の厳しさを言い渡される。

10　離婚届け　中村　登

小夜子に中根との離婚を勧める両親。タケシの引き取りで譲らない中根と半沢家。そんな小夜子は、中根の本当の気持ちを聞いて欲しいと剛に相談する。中根は綿貫が間に入ることに気が進まない。中根と小夜子は話し合うが結局別れることに。

11　女ごころ　中村　登　ゲスト河原崎長一郎

のり子は早苗から中根と小夜子が離婚しないと聞くと、中根をあきらめるため陳(河原崎長一郎)氏と偽装結婚をし身を退く。偽装結婚と解っていた中根だが、のり子を祝福する。

12　旅のはじまり　番匠義彰

綿貫が夜中に血だらけで自分の店（クリーニング屋）に帰ってきた。駅の階段で転んだと店員に言うが…。一方、チャンピオンの座から陥落した中根は、職を求めて寺部商事のアスレチッククラブのレセプショニストになる。しかし、中根は用心棒代わりに雇われたと知り辞めてしまう。

13　傷ついた愛　番匠義彰

中根は寺部商事から借金取りの仕事を命令される。債務者は向かいに住む早苗の父耕一郎である。追い立てられた耕一郎は借金の百万円を返す目途もなく、早苗に置き手紙をして家を出てしまう。早苗は、父の家出を中根のせいだと激しくののしる。

14　幸福の条件　今井雄五郎

中根は早苗に家出の原因が中根にあると責められた。中根は責任を痛切に感じ、耕一郎の行方を探すことにした。早苗に耕一郎の立ち回り先を聞くと伊香保温泉が浮かび、早速二人は出発する。捜索は難航し二人は遅くなり泊まることになってしまう。その夜、仙吉が脳溢血で倒れ死亡。

15　愛のもつれ　今井雄五郎

寺部商事は行方不明の耕一郎の債務を早苗に肩代わりさせようと連れ出そうとするが、中根はそれを阻止するため暴力事件を起こしてしまう。中根はプロボクサーとしての再起を完全に閉ざされる。目が覚めた中根は、過去の栄光にとらわれていた自分と決別するためトロフィーや盾を処分する。

16　母と女の間　大槻義一

中根は一念発起し早苗に就職口を世話して貰い、紹介されたピアノ運送店を訪ねるが断られてしまう。中根は早苗に文句を言うが「中根さんを試している」と言われ再度運送店を訪ね採用して貰う。そんな折り小夜子は初恋の人、綿貫との愛が再燃し離れられない関係になってしまう。

17　妻の再婚　大槻義一　ゲストアグネスチャン

送り主がアグネスチャンのピアノは孤児院への寄付だった。孤児らはアグネスの熱唱に聴き入る。そしてある日、中根は仕事帰りに不思議な場所で綿貫の奇妙な姿を目撃する。不審に思い後を付けたが行先は奥多摩の緑地であった。中根は後に綿貫の家を訪ね奥多摩へ行ったことに探りを入れる。

18　意中のひと　今井雄五郎

モモ子は宏が好きで、早苗と宏が喫茶店で話しているのにヤキモチを焼く。邪魔をしようと早苗に中根が怪我をしたとウソの電話をする。宏と早苗が慌ててピアノ運送店を訪ねると、そこには元気な中根が。心配した早苗は思わず抱きつき涙を流す。この頃から早苗は中根に好意を寄せ始める。

19　心の氷点　今井雄五郎

中根はタケシの誘拐犯探しを依然続けていたが、追いつめていくうちに段々綿貫の犯行と確信を深めた。中根は綿貫を奥多摩へ連れ出し真相を問いつめる。綿貫は白状したが、中根は親友であった綿貫を許す。そして警察には行くなと言い聞かせるが、翌日綿貫は自首してしまう。

20　パパの子守唄　中村　登　ゲスト高見山

綿貫が警察に自首し小夜子は蒸発してしまう。自殺をしようとしたが偶然にも耕一郎に助けられる。しかしショックのあまり綿貫との子を流産してしまう。中根は小夜子を気遣いピアノ運送店を辞め更半で職人として働く決意をする。そして、浴衣を輸出するためのモデルに高見山関を起用する。

21　愛の扉　中村　登

流産した小夜子の病状は一進一退を繰り返し、回復することなく死亡してしまった。中根は拘置所の綿貫と面会し、小夜子が綿貫の子を流産したこと、肺炎で死んだことを報告した。これを聞いた綿貫は、拘置所内で縊死する。

22　片思い　番匠義彰

中根にほのかな思いを寄せる早苗に縁談話が持ち上がる。早苗は見合いをすべきか中根に是非を問うが、中根は見合いを奨める。悲恋にも似た気持ちで見合い行くが、当日先方は２時間待っても来ない。先方は素行調査をしており、耕一郎の破産宣告が原因で取りやめた。そんな早苗は内心喜ぶ。

23　わが子の叛乱　番匠義彰

早苗の勤務する小学校に、早苗が生徒の父兄の中根と恋愛関係にあると投書が届く。早苗は校長からクラス担任を外すと言われ、学校を辞める決意をする。タケシは早苗が学校を辞めるのを聞き、腑に落ちない行動をとる。そんなタケシを中根は意地らしく思い、早苗にプロポーズする決意を。

24　求婚の時　今井雄五郎

早苗のスキャンダルが段々大きくなり、PTA会長の耳にまで届いてしまう。PTA会長は早苗と中根の関係を中傷するが、早苗はやましいことはしていないと主張する。そんな席に中根が突然訪れる。事の次第を報告し、まじめな交際であると訴え早苗にプロポーズする。しかし思いがけない障害が。

25　愛の決意　今井雄五郎

田丸親子が中根のプロポーズの返事をしに来ていた。その夜、更半に「中根と花房のり子との間に出来た子がいる」と電話が入る。外の車の中に赤ん坊が置き去りにされていた。耕一郎は激怒し、結婚話はご破算だと言い立ち去る。真実を知るため中根と早苗は、気仙沼にいるのり子を捜しに行く。

26　新しい家族　番匠義彰

中根と早苗は、のり子を見つけだし事情を聞くが、中根の子だと言い張る。早苗はのり子の言葉が信じられない。早苗は付き人をしていたモモ子に尋ねるが、モモ子は妊娠しているわけないと言う。問い詰められたのり子は兄の子だとウソを認める。そして問題解決した二人は晴れて式を上げる。

このページはBooCHANさんの気合いのページです。文字の色のバランスはキチコロがやらさせていただきました。

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