俳優の故田宮二郎さんの長男でキャスターの柴田光太郎さん。1995年10月、フジテレビの朝のワイドショー「おはよう!ナイスディ」でキャスターとしてデビューし、今年4月までの2年半、事件現場のレポートやトークコーナーなどで活躍した。1966年生まれの柴田さんは、学習院大学卒業後に非常勤講師として、母校の学習院高校で英語を教えていた。先生と生徒という間柄を超えてお互いをアダナで呼び合うなど、生徒からの信頼も大きかった。そんな柴田さんのところへ突然キャスターの話が舞い込んできたのは、講師を辞めてフランスにいる時だった。いずれはジャーナリストを目指そうと、勉強していたところだったので引き受けた。 父の田宮二郎さんは、映画やテレビで活躍した二枚目俳優。しかし、中学1年で父を亡くした柴田さんの思い出は、庭でキャッチボールをしたり、家族でハイキングに行った事など、優しかった父の姿だけ。芸能界に入り、当時の仕事仲間から現場での田宮二郎の思い出を聞く度に、まるでパズルで俳優としての父の姿を組み立てているかのような思いにとらわれた。田宮さんが司会をしていた当時の人気番組だった『クイズ タイムショック』のVTRが流れると、食い入るように見詰めた目に涙が溢れていた。今後は父の後に続き、俳優になろうと勉強中だそうだ。 (徹子の部屋からの引用です)