今回お題がファッションということだが、実はあまりファッションに興味がない。 しかしこれを機に人々の衣服の傾向なぞにも注目するのもまた一興と思い、 昨日学校から家までの間にすれ違う学生たちのファッションなるものに着目したところ、
なんだかもう、自分の着ているもの(主にTシャツとジーンズ)と大差ないものを 女子も男子も老いも若きも着込んでいる様は「安っぽい」以外のナニモノでもない。 ほりゑによれば日本の大学ではそれぞれの学校に流行や傾向があるらしいが、 こっちの貧乏学生流ファッションとはこれ即ち「暑ければTシャツ、寒ければ スクール・ロゴ入りのトレーナー」なのだ。 なんと合理的かつ原始的なのだろう。これがまたNYなどの都会、主にオフィス街 などになると話はまた別なのだが、大体においてここのような大学と隣接した場所に 大学街がある所というのは、学生達が起きたそのままの格好で 「ちょっとクラス行ってくるわ」 というのもアリなのだ。多分日本で上はトレーナー、下はパジャマなんて格好でクラス に来る生徒にはここの壁紙のように冷ややかな視線が浴びせ掛けられる事だろう。 が、こっちでは珍しいことではない。むしろ普段着も全体的にパジャマっぽいので 区別が付きにくい。私などは毎年新入生が入学してくる九月になるとキャンパス中に 湧いて出てくるクレジットカードやら電話会社サービスやらのセールスマンから 只でロゴ入りのダサダサTシャツを貰ってそれをパジャマの上代わりにしている。 このTシャツ、ビジュアル的にも絶対お洒落ではないし、むしろ 高校生の時の 私なら進んでは着たがらなかっただろう。が、環境の変化というのは恐ろしいもので、 周りが色の落ちまくったホゲホゲTシャツにジーンズという民族衣装だと銀行の ロゴ入りの Tシャツもまたヨキカナ、という気分になってしまうのだ。というわけで ファッションに関しては、「各々が着たいものを着たいように着る」という 完全個人主義がここでもまかり通るのである。服のサイズにしてもまた然り。 流石チビ、デブ、ノッポと全てそろった国らしくデパート(モールという) などに行っても下はXSから上はXXLなんていうのまであって壮観である。 数年前、下着売り場にてとてつもなくデカイブラジャーを見つけたことがあった。 確かHカップなどの、とにかく超人的な大きさだった。戯れに友達と頭に 乗せてみたらば何だか自分がカリメロになった気分だったのをよく覚えている。 何というか幼い頃母のブラジャーを目に当てて 「お母さん、蝿だよー」 と誇らしげに
言って母を爆笑させた時とあまり成長がないように思えるのはきっと
PS:お洒落な人もいるけど、絶対ブランドの服ではない。なんとなく
それっぽい物 |