野便バァ

★十一月二十七日

まわるまわるよ、寿司はまわる。

そんなわけで昨日は、回転寿司食べてきました。ええ、寿司ですよ。

いいでしょう。しかも、なななんと、前皿一定価格、驚きの一皿90円!

出血大サービス、生臭もの食べ放題の、茶のみ放題の、ウェットティッシュ

で手ふき放題!!全て当たり前な気もしますが。

そんなわけで昨日は、回転寿司食べてきたんです。ええ、寿司ですよ。

いいでしょう?しかも、朝昼晩飯兼用で

え?聞こえなかった?はい、じゃあもっかい言いますよー。

回転寿司を、朝昼晩飯兼用で食べてきました、よ、きのう!夕方!

死ぬほど飢えると、ガリですら、五臓六腑にしみわたるという新事実も発見

でき、一石二鳥な朝昼兼用ディナーでした。


今朝の私の活力源:ヒラメ、ミル貝、とびこ、ネギトロ、トロサーモン

(半分凍ってた)、縁側、はらこ飯、パイナップル、お茶、ガリ


★十一月二十日

また嘘つき日記になっちゃうんですけど、前回の日記を書いた日の放課後、

学校付近でナイス穴場を見つけてしまって、どうしても日記に書き

たかッたんで。これを後世に伝えないことには死にきれないんで。

―Presented by プラネタリウム In 西公園天文台、「夜のない町」―

この日、下校途中に(寒くて外なんか悠長に歩いていられないほど

せっぱ詰まった)私たちは(暖を取るために)一つの古ぼけた天文台に

入っていったのです。一日一回かぎりの(採算取れないだろうなあ的)プラ

ネタリウムを見ようと、窓口で入場券を求めるとおばさんは一言いいました。

「三百円です」、と。

「高い」

とは敢えて言いませんでしたが、これから起こることを予測できていれば、

口に出して言っとけば良かった気もします。貧乏なんですよ、悪いですか。

プラネタリウム内はそれはそれは寂しいもんでした。なんせ客は(人生に

疲れきった)女二人、小さな女の子とその両親、そして私と(先日血迷った

俳句をよんだ)Nの合計七人。その場の気温が五度ほど下がったのは私の

妄想だったのでしょうか。

なんにせよ、この寒い空間を舞台にわれわれ七人は、★の世界へと誘われて

いったのです。

……

なんでナレーションがライヴの上に、窓口のおばさんが声

やってるんですか。星がきれいだ。目に染みる。

<中略>

ナレーション「それでは星はここまでにして、最後にここで作られた映画を

みなさんにみていただきましょう」

なんでだよ。

星見にきてんのに、「星はここまで」って、そんなアンタ。

って、あ”ーああ、始まっちゃったよ。

(「夜のない町」とタイトルが天井に浮かぶ、と同時にへったくそな女の子

の絵が、悪夢のように出てくる)

たぶん満場一致で「かえりてえ」と思ってたことでしょうが、いかんせん、

七人なんで間が悪すぎます。そんな我々の悲痛な思いをよそに、田舎から

都会の病院に入院中(病名不明)の少女、美空ちゃんとそのクラスメート

が織り成すハートフルで、星関連な上に、甘酸っぱい初恋のストーリーが

繰り広げられました。以下はおおざっぱなストーリーとそのハイライト

シーンでぃす。長いぞ。

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物語は病院のシーンから始まります。薄幸の美少女(という設定の)

美空ちゃん(小学生)は、彼女のいる都会の病院からは星が見えないのを

嘆き、お見舞いにきた担任に愚痴ります。

「あんた都会の病院で、ぬくぬく学校やすんで寝るだけでしょ。私が代わっ

てもらいたいくらいよ、あっぼっぼ

と、担任は腹の中でつぶやいたかどうかは定かではありませんが、某かぶ子

なら間違いなく口に出してヒンシュクを買っていたでしょう。

ひなびた田舎で海の間近な学校に帰ってきた先生は、美空ちゃんの様子を

生徒たちに伝えました。それを聞いて大して仲よさそうでもない女生徒1が

言います。

女生徒1「美空ちゃん、かわいそう・・・そうだ、みんなで星を作って

あげましょうよ!」

(なんともN○K的な展開にのけぞる私&その他六名 IN プラネタリウム)

先生「それはすばらしいアイデアだわ」

女生徒2「学校の砂浜から見える数だけ、星をつくるの」

(そいつぁすばらしいアイデアだわ。やれるもんならやってみやがれ

↑オガワ、心の声

先生「それでも3000個は作らないといけないわよ」

生徒一同げーーーーーっ

露骨に嫌がる生徒たち。友情パワーは、はやくも壊滅状態です。でも何とか

作れるだけ作ろう!という誰かの一声(映画製作者)でクラスメイツは、

折り紙で星を折る作業を始めます。

わたしも小さいころは、この「●●を●●個作ろう!」的な熱に浮かされた

クラスメイツのせいで、家にまで折り紙を持ち帰って鶴を作らされた記憶が

あります。手先が不器用な私には死ぬほど嫌な作業だったにもかかわらず、

男子とかが超ミクロ鶴とか折ってくると、何か空しさと意地みたいなものが

襲ってきて、あとは憑かれたように周りと鶴を折っていたのを思い出します。

そんなわけで、美空ちゃんのために鶴、でなく星を折る生徒たちでしたが、

たった一人だけその作業に加わらない少年がいました。アナーキーな少年、

ヒロシは、皆の行為を冷ややかに見つめます。

女生徒1「ヒロシくん、美空ちゃんのために星を作るのよ。あんたも作ってよ」

いきなり高飛車な態度をとった彼女に、アナーキーヒロシは「ふん」とだけ

つぶやいて、どこかへ行ってしまいます。彼女の頼み方を考えると、当然の

リアクションではありますが、ほかの生徒たちは言います。

生徒一同「いいよ、あんなやつ。ほっといてやろーぜ!」

そこまでハブらなくてもいいような気もしなくはないのですが、美空ちゃん

ラヴな彼らにとって、ヒロシは許せない存在のようです。なんか複雑です。

数日後、団体行動大好きなティピカル・ジャパニーズ・チルドレンたちは、

1000個の星を持って、美空ちゃんの病院までお見舞いに行きます。

生徒一同「美空ちゃんが星を見れるように、みんな(ヒロシ含まない)で

作ったんだよ」

美空「わあ、ありがとう、みんな」

腹の中では「メロンくらいもってこいよ」と思いながらも、一応喜んで

みせる美空ちゃん。1000個の星が壁中に貼られた病室で、皆は楽しく

おしゃべりをします。

美空「あら?ヒロシくんは?ヒロシくんはきてないの?」

するどい美空ちゃん。あせる生徒一同

先生「ヒロシくんはこれなかったのよ」

が、次の日、たったひとりで美空ちゃんの病室にやってきたのは、ほかでも

ないヒロシくんだったのです。彼は美空ちゃんに、何かが入った袋を渡すと

「お守りだから開けるなよ」と言い残して出ていってしまいます。

中身が分からないのでは、喜びようもないのですが、一応美空ちゃんはお礼

を言います。ほかのサルのようなガサツなクラスメートと比べると、

よっぽど人間としてできています。そんな彼女を見て、やや頬を赤らめなが

ら帰って行くヒロシくん。あらあら、ヒロシくんたら、美空ちゃんに

ホの字なのね、うふふ。

手術の日、美空ちゃんはヒロシくんにもらったお守りをしっかりと握り

締めたまま、帰らぬお星様になったのでした・・・って展開だったら

面白かったのですが、期待をまんまと裏切り、美空ちゃんは学校に元気に

復活しました。

もともと何の病気だったのかも不明なので、案外軽い病気だったのかも

しれません。寄生虫とか

ここでナレーションが、ヒロシくんの持ってきたお守りの秘密を明かします。

実は、ヒロシくんはみんなが美空ちゃんのお見舞いをしている間に、

砂浜で星の砂を集めていたのです。しかもきっちり3000粒。アナーキー

かつマメなヒロシくん。そんな秘密あったところで多分誰も気づきや

しないのに。ちょっと惚れそうです。

物語は、教育的に締めに入ります。曰く、街の明かりが強すぎて、都会では

星が見えなくなっている。そのためには、どうすればいいかという具体的な

結論は出さずにエンディングに入ってしまうところが、大人の汚さを見事に

浮き彫りにしています。そんなわけで、この「夜のない町」、仙台まで

おいでの際は是非ご家族でご覧になってほしい逸品です。

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そんな映画を見終えた私たちは、グロッキー状態もいいとこでした。

帰り道、駅まで一キロほど残っていたんですが、歩いている間中私とNの

頭の中は「夜のない町」のことでパンパンでした。それぐらいインパクト

がありました。

あー、すごいもん見させてもらった。さんびゃくえんかえしやがれ。


★十一月十四日

すげえすげえ。

ちゃんと二日連続でニキ更新してるよ、つえんてぃーふぉー・せぶん。

最近貧乏なために、バス代を浮かせようと学校から駅まで歩いて帰ってます。

昨日は彼氏Nと約30分の道のりを、あーだこーだと言いながら歩いて

いました。以下はその再現(↓)

私「あー、紅葉きれー」

N「あー」

私「歌の一つも読みたくなるね。『紅葉や、ああ紅葉や、こう言うや?』」

N「・・・・ぶははは(愛想笑)」

私、N「・・・・・(くだらない俳句を制作中@間抜け面)・・・・」

すると何を思ったか、Nは唐突に、そして高らかに宣言しました。

N「赤き森 よもやなきにも あるもなき

あるのかないのか


★十一月十三日

十三日です。金曜日じゃなくて良かったナア。

最近学校から更新することが多くなってしまって、なんだかこんな日記

を公共の場で書くのが気恥ずかしくなってまいりました。ご機嫌いかが

ですか?仙台は東北大学より、オガワが中継いたしました。

・・・・・

もう少し続けます。最近のハイライトは、殻付き生牡蠣を市場で買ってきた

ことです。殻付きということは、当然自宅に持ち帰って、猿知恵を

働かせて殻をこじ開けるんですが。これがまた大変な上に、失敗すると殻の

粉末じみたものが中身に付着して、まじぃことこの上ないのですが。

ですがですが、やってみる価値はありました。もっぱら開けてくれたのは

彼氏の友人Mでしたが。牡蠣の開け方ってのは、貝柱のあたりをねらい

定めて(体全体の約三分の一のあたり)スパッと切り離すところがコツ

らしいのですが、

あんなゴツゴツしてどこが開き目なのか分からんゴミみたいなものの

貝柱を一刀両断にするなんて、至難の業以外のなにものでもないです。

寮の共同台所(きったねえ)で、深夜、ゴリゴリガリガリやってたら、

お湯沸かしにきた外人と目とかあったりして、はづかしいやら、恋に

落ちるやらで大変でした。

ついでに言うとこれは先週の話で、昨日は松島で観光してました

ワア、ウソツキ日記!


★十一月七日

うぎゃあ(注:さして驚いてない風に)。

なんか大学祭だ、連休だ、と学校に五日も来なかったら日付がずいぶん

飛んでます。ね。

ネット環境わるいとこうなるっていういい見本みたいなもんでしょうね。

誰に対しての見本なんだか、適当なこといって終わらせそうな匂いが、

ホラ、ぷんぷん。

それはさておき、あと十五分でバイトなんで手っ取り早く(早!)、今日の考察。

ネット、ネットって五日ぐらいのブランクで騒ぐな!エセIT人間め!

十年前では考えられない風景ですね。おわり。

(なんだ、「おわり」って)


★十一月一日

ビバ!風邪ライフ。

小学校のときは風邪ひいて学校休めるのが嬉しかったんですが、自主休学

できる大学生の身では、休んでいても虚しさばかりが募ります。何故でしょう。

そんなわけで今朝はイヤーンな感じの鼻水よりも、扁桃腺腫れまくった感じ

の第一声に驚きです。

朝、ほらベッドで伸びする時って声出ますよね?うぅーん、って。

私も例に漏れずやろうとしたんですよ、「うぅーん(かわいく)」ね。

そしたら、なんか、なんていうか、四次元から出たような

「キュウエ゛ッ」

サウンドが。出たんですよ、私の口から。その後も発声練習を続けたんですが、

無駄な努力でした。

たとえば「あー」という音は「ぃがぁあああ」に変貌。

「いー」なんかは「ヴぃぇい゛い゛」に。まるで獣100%。

もう嫁にいけない!とか思いつつも発声練習している己の姿に悲壮感のよう

なものは、あまりなかったように思います(冷静)。



うちの寮中国人ばっかですわ 1