PHSバカ(07/21/1998)

このごろ、PHS にハマっている。今に無くなるのではとか、全部ケータイに吸収されるよとか、そんなの学生のオモチャじゃねーかとか、何かと暗めの話題が多い PHS ではあるが、なかなかどうして、こんなに楽しいオモチャ兼スーパー通信ツールはないのである。

いま研究中のテーマは、ショートメッセージ。NTTパーソナル(以下 Nパ)で言えば「きゃらメール」や「きゃらトーク」だし、DDIポケット(以下 Dポ)で言えば「Pメール」と、それぞれ名前が付いている。アステルにもたぶん、同種のサービスがあると思うが、今のところ俺的にはノーマークである。

Nパの「きゃらメール」は強力だ。NパのPHS端末から送信できるのはもちろん、あなたのラブラブなケータイや一般の加入電話、街の公衆電話、飲み屋の公衆電話、他社のPHS、さらにはインターネットのメーラーからも、じゃんじゃん送れてしまうのである。おまけに最近、漢字かな混じり文(105文字!)まで受け付けるようになって、ますます面白くなったのだ。

きゃらメールには、きゃらメールセンターという場所(装置?)があって、そこで文字メッセージを一時的に預かってくれる。あなたが僕にきゃらメールしてくれたのに、僕が宇宙旅行へ行っていたり、温泉で素っ裸になっていて PHS の電源が入っていないような場合でも、ちゃーんと3日間、きゃらメールセンターがメッセージを預かってくれるのだ。

同じくNパの「きゃらトーク」。これも興味深い。きゃらメールとは違って、センターを介すことなく PHS どうしで文字メッセージをやりとりするものである。Nパの「きゃらトーク対応機種」どうしでピコピコ遊ぶわけだが、当然送信側も受信側も電波の圏内にいて、共に電源がオンになっていることが条件である。半角のカタカナを使用しても20文字までという、ちょっと厳しい制限もあったりするのだが、これがまたかえって楽しかったりするのだ。

20文字の芸術をご紹介しよう。

ハラヘリシ_ザルソバクウベシ(濁点も空白も入れて19文字)
エダマメジェラートクッタ_グー(濁点も空白も入れて18文字)
ヒマ_キョウハネテマスマタアシタ(空白も入れて16文字)
オハヨス_ケフモマタバイトッス(濁点も空白も入れて16文字)

きゃらトークは、一説によればDポのPメールと互換性があるらしい。が、あたしはまだ送信に成功していない。いろいろ試してみてはいるが、送信ボタンを押すと相手の呼び出し音が鳴ってしまうのだ。受信については実験済みで、Dポのメッセージをダイレクトに受けられる。

今回はNパのもつスーパーミラクルな魅力的メッセージング機能をほんのさわりだけ紹介したが、PHSの持つ潜在能力としてはほかにも通話料が安いとか、データ通信には抜群の威力を発揮するとか、おまえ本当に電話機かと思われるほど軽薄短小だとか、電池使ってんのかよと思っちゃうくらい持ちのいいバッテリーとか、あの女子高生も俺といっしょのモデル使っているじゃんとか、数々のメリットがある。

そんなわけで当分、NパのPHSバカでいようと思うのである。


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