春信

鈴木春信(1725-70)は、明和年間(1764-1779)初期に「錦絵」と呼ばれる多色刷りを生みだした画家と言われています。

春信は、当時流行っていた「絵暦」と呼ばれる絵入りカレンダーの絵を担当して、絵暦に多色刷りの浮世絵を多く入れたことから、「錦絵(多色刷りの浮世絵)の創始者」、と呼ばれるようになりました。
春信は、おそらくは、浮世絵発達段階の初期に活躍した、西村重長の門人であろう、と言われています。 また、上方の浮世絵画家、西川祐信(1671-1751)や、中国人画家、Jiu Yingの影響も深く受けており、春信の魅惑的な若い男女を描く作品は、多くの人々に受け入れられました。







西川祐信
西川派の祖、祐信(1671-1751)は江戸中期、京都、大阪を中心として活躍した、京都出身の浮世絵画家、兼、本のデザイナーでした。 祐信は狩野派(狩野永納)、土佐派(土佐光祐)から大和絵の技法を学び、後に美人画、武者絵を中心とする浮世絵を数多く描きました。祐信の浮世絵は後世の浮世絵画家に影響をもたらし、西川派の祖、として知られています。


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