歌川国貞(1796-1864)豊国門下では最も才能があり、また意欲的な画家であったとみえ、全浮世絵師の中で一番多くの作品を残しています。国貞は浮世絵を代表する画家、となりました。しかし相次ぐ注文のための多作、乱作のためか、国貞の後期の作品は単調なものが多く、むしろ五渡亭国貞の号を使っていた初期の作品に傑作がみられます。