熊本城 | |||
所在地 | 熊本県熊本市 | お勧め度 | |
稼働年代 | 慶長十二(1607)年〜西南戦争 | 最後に訪れた日 | 1993.3.6 |
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九州最大の城。宇土城天守を移築したといわれる天守級の大きさの宇土櫓を含む11基の櫓が現存し、重要文化財に指定されている。天守と小天守は残念ながら西南戦争時に焼失し、現在は復興されたものである。建築物群も見事だが、なんといっても熊本城の見どころは石垣だろう。延々と続く高石垣は見事としか言い様がない。熊本城は梯郭式の縄張りを石垣で固めた平山城で、幾層にも複雑に石垣が重なり合って見るからに頑強な城だ。櫓建築とそれらを結ぶ塀と石垣が放つ威容は見る者を圧倒する。この広大な城が天下普請ではなく一大名によって築かれたというのも驚きだ。熊本市街からも近く、非常に良く整備されているので探索に特に困難は感じない。全て見て回ろうとするとかなり広いため苦労するが、城好きにもそうでない人にもお勧めできる城だ。
あまり大きな声では言えないけれど、人目を盗んで空堀に入ったりすることができる。空堀の底から見上げると改めて熊本城の凄さを感じる。また、天守すぐ傍にある人が屈んでようやく通れる程度の石門を抜けると宇土櫓下の帯曲輪に出ることができ、ちょっと得した気分になれる。(1997.8.3) |