| ここはＮｅＳＹＳが個人で所蔵している、稀覯書の類を紹介するページである。
紹介のページであって、オークションでも貸し出しでもない。 その辺の所を理解していただけると幸いである。 |
| 一口に稀覯書とは言っても、大概のクトゥルフ関連書籍は稀覯書である。
躍起になって古本屋巡りをしている諸氏もおられよう。 ここでは、そんな中でもこいつは凄いと周囲から言われたことのある品物に限定して紹介させていただく。 ＮｅＳＹＳがいかにヲタクであるかの証明にしかならんとは思うが、まあ、そこはそれである。 |
| なんだ、たいしたことないじゃん、という方がおられたら、メールなりゲストブックなりにご一報いただきたい。
是非その方のコレクションの一覧を教えていただきたいからだ。 それは譲ってくれとかそういった類の動機からではなく、 純粋にどのようなレアアイテムが存在しているのか確認しておきたいからである。 ＮｅＳＹＳも子供ではないので、欲しい欲しいとダダをこねるような見苦しい真似はしない（と思う）。 |
| ・「暗黒界の悪霊」クートゥリゥ神話中心の短編集 |
| ロバート・ブロック著，柿沼瑛子訳，１９８５年 朝日ソノラマ文庫，ソノラマ文庫海外シリーズ１５ |
| まずは小手調べというか、イージーなものから。
絶版なんだろうか？ 私は数年前に発注して買いましたが、初版でした（笑）。 収録作品は 星から来た妖魔 猫神ブバスティス 自滅の魔術 悪魔の傀儡 嘲笑う屍食鬼 セベク神の呪い 暗黒界の悪霊 ドルイド教の祭壇 納骨所の秘密 顔のない神 で、全部ブロックです。マイナータイトルが網羅されているのが嬉しい。 もう所々に「妖蛆の秘密」が出てくる辺り、実にブロックのクトゥルフ神話。 「クートゥリゥ神話」という表記もなかなか涙を誘うものがある。 |
| ・「ユダヤの禁書ネクロノミコン秘呪法」 |
| マーク矢崎著，１９８８年 二見書房，サラブレッド・ブックス５１８ |
| どーだ凄いだろう（笑）。
これは稀覯書と言うよりは珍書に分類されるものかもしれない。 何しろこれは恋のおまじないの本なのだ（笑）。 ラヴクラフトフリーメーソン説をいかにも真実であるかのように語り、 何故かシュメールの神々のおまじないが記されている！（実はその背景は知っているが・・・） しかもラヴクラフトは謎の怪死を遂げたことになってるらしい（いやあ、ここまでくるともう）。 更には表ネクロノミコンに裏ネクロノミコンなる記述までが・・・ そーかー、それは知らなかった。 魔導書データに追加せねばならぬかのう（笑）。 でも邪神召還の正確な日取りが記されているので、そこだけ役に立つ。 しっかり初版で持っているが、絶版かどうかは不明。 |
| ・「暗黒教団の陰謀／輝くトラペゾヘドロン」 |
| 大瀧啓祐著，１９８７年 創元推理文庫９０６−１ |
| これも稀覯書。
なんとクトゥルフゲームブック。 ゲームブック全盛時代に、鳴り物入りで発売されたもの。 著者がいいよね、大瀧氏ですからね。 全部で５５５のパラグラフからなる。 輝くトラペゾヘドロンを巡る大冒険は、ダーレスっぽい展開で繰り広げられる。 当然舞台はプロヴィデンスである。 旧神と旧支配者の戦いと、人類を救うトラペゾヘドロンの運命とは？ いくらなんでも絶版だとは思うが・・・どないだ？ ゲームブックと言えば、私、ドルアーガの塔全三巻まだ持ってます。 あと、グインサーガゲームブックなる稀覯書も持ってます。 ・・・なんだかなあ（笑）。 |
| ・「ラプラスの魔」 |
| 安田均原作・監修，ハミングバードソフト著，１９８８年 アスキー出版局，ビジネス・アスキー |
| 山本弘の小説ではなーい。
これはホラーロールプレイングゲーム「ラプラスの魔」のブックタイプである。 コンピュータゲームだった同名のゲームを、ゲームブック形式にしたものである。 実はなかなか面白い。 個人的には大変気に入っており、真面目に最後までやり通した。 全部で９１０のパラグラフで構成されているが、実は間が飛んでいる。 ちょっとミスプリがあったりする辺り、愛嬌が感じられて良い。 お気に入りの一品である。 当然絶版。 見つけたらゲットして損はないと思う。 しかも、中で使用されているルールは色々と応用が可能であり、実に感心させられてしまう。 こーゆう、ＳＮＥのイキがいいころの作品っていいよなー。 まったくあそこは「クリス・・・（以下略） |
| ・「ＮＥＣＲＯＮＯＭＩＣＯＮ」 |
| シモン著，１９８０年 ＡＶＯＮ ＢＯＯＫＳ |
| これが取り敢えずウチの一番の稀覯書である。
アレイスター・クロウリー生誕１００周年記念の、ネクロノミコンペーパーバックです（笑）。 全部英語だが、気合いで読破しました。 で、先に書いてあったシュメールの神々の召還呪文は実はここがオリジナル。 シュメール神話とクトゥルフ神話の関連って一体・・・とか考えちゃいけない。 でもマルドゥクも恋愛相談に呼び出されちゃかなわないよな。 当然、こちらにはそんな内容は微塵も書かれていない（笑）。 惑星霊の召還なんかも書かれている。 こりゃ単なる魔術書だね。 まあ、削除版だと思えば別段気になることもない。 でもちゃんとアブドゥル・アルハザードのお言葉も書かれております。 これは紀○国屋で取り寄せて購入してもので、やたらボられたのを記憶しております。 個人輸入なんてするもんじゃないね。 |