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テレビ
ついに我が家にもHigh Speed Internet入れました。インターネット後進国アメリカではHigh Speed Internetは日本よりずっと遅く日本よりずっと高いという非常に悪いコストパフォーマンスなので今まで5年以上もダイヤルアップを使っていたのですが、引っ越しを機に乗り換えることにしました。しかし「お得道」を追求すると物事はそう簡単ではありません。
最初の問題はDSLの地域外だということでした。最初のプランではテレビはDirecTVでインターネットはDSLだったのですが、DSLが使えないとなるとインターネットはケーブルしか選択肢がありません。ケーブルインターネットの料金はケーブルTVの利用客の方が安くなるため、TVも必然的にケーブルとなります。しかしケーブルは割高です。普通に加入して通常料金を払うのは「お得道」の精神に反します。ここはお得な新規顧客獲得用プロモーション価格を待つしか無さそうです。そしてケーブルインターネットのプロモーションはケーブルTVの加入者に限るという条件付きが多いため、まずはお得なプランでケーブルTVに加入して、ついでお得なプランでインターネットに加入するという2段階計画です。
引っ越してきた当初のケーブルTVのプロモーションは「最初の3ヶ月間有料チャンネル(映画がCM無しで見られるチャンネルやSEX AND CITYなどの独自のヒット番組を持つHBOというチャンネルなど)が無料」というプランでしたが、これは却下。ケーブル料金に上乗せしてさらに有料チャンネル料金など払う気はさらさらありませんし、そもそもそんなにTVを見ません。見たいのは普通のTV(これはケーブルが無くても室内アンテナでなんとか見られる)、スポーツチャンネル、DiscoveryやAnimal Planet、そしてFoodチャンネルくらいです。仕方がないのでプロモーションの内容が変わるのを待つことにしました。
待つこと数ヶ月、新しくなったプロモーションは有料チャンネルの無料期間が3ヶ月から半年に延びただけでがっかりです。しかし、ここは我慢。お得道は忍耐を要求されます。しかしこのままではオリンピックが始まってしまいます。オリンピックのほとんどは普通のTVで放送されるのでケーブルTVは必須ではありませんが、一部のマイナーな競技はケーブル・衛星チャンネルになるため、できればオリンピック前にケーブルテレビが欲しいところ。
そしてオリンピックまで残り1ヶ月を切ったところで新しいプロモーションのCM がTVに流れ始めました。「今加入すれば年末まで月19.99ドル」ようやく料金割引のプロモーション登場です。早速電話をかけて申し込みです。ところが、スタンダードサービスにしようとしたところ、あなたの地域ではスタンダードはプロモーションの対象でないので月49.99ドルです、と言うではありませんか。じゃあ、プロモーションは無いのかと聞くとベーシック・デジタルサービス(スタンダードよりチャンネル数が多い)が年末まで月19.99ドル、そして来年の6月までは月39.99ドル、7月からは月59.99ドルの通常料金との返事。高いプランの方がお得だというのは不思議ですが、プロモーションというのは往々にしてこういうものです。念のため、他に追加料金があったり、一定期間以上加入していなくてはならないという契約(アメリカのお得なプランにありがちな落とし穴)は必要か聞いたところ、一切無し。いつでも解約できるとの事なので、安心して加入することに。そして数日後、サービス係りがケーブルの設置にやってきてまずはケーブルTVの導入終了です。オリンピックに間に合って良かった。
インターネット
次はインターネットです。こちらもテレビを注意深く見ていると時々3ヶ月間19.95ドルというプロモーションがあります。しかし新聞のチラシをこれまた注意深く見ていると、家電店で申し込むとさらに得なプランがたまにあるので、慌ててはいけません。そしてケーブルTV加入後半月ほど経った頃のチラシに1週間限りのプロモーションがありました。ケーブルモデム(通常は月3ドルでリース)を79.99ドルで買い、後ほど全額(除消費税)がリベートで返ってくる、インターネット料金は通常月42.99ドルのところ最初の4ヶ月間は月24.95ドル、そしてお店の商品券75ドルのリベートもついてくる。なかなかの内容です。早速お店に出かけて必要な道具の買い物兼インターネットの申し込み。実際には追加で14.99ドルのインストールキットも買う必要がありましたが、これもリベートでいずれは全額返ってくるので問題ありません。そしてインターネットプランのプロモーションは地域により差があるようで、ひらぴーのアパートでは何とチラシの内容とは異なり19.95ドル6ヶ月という更にお得なものでした。店員さんもこんなすごいプロモーションは見たこと無いと驚くほどのお得ぶりです。蛇足ながら、ここでも長期契約が必要ないという落とし穴の確認をしっかりして来ました。
お得な内容にすっかり満足して自宅に帰り、早速設置開始です。いちおうマック対応でもあるはずなのですが、設定ソフトインストールでやはり(?)トラブルがあり、インターネットに繋がりません。あれこれ試した挙げ句、仕方なくケーブル会社のテクニカルサービスに電話です。状況を話すと、どうやら家電店から購入したケーブルモデムのシリアルナンバー等の情報がケーブル会社に伝わっていないため、ケーブル会社がこちらのモデムを認識していないとのことです。「あそこで買うといつもそうなんだよね。」と、テクニカルサービス。モデムの箱に書いてある番号を2種類伝えて、あちらで登録してもらいます。ちなみに番号は数字とアルファベットの混ざったものですが、アルファベットを正確に伝えるためFとEを"F as in Frank、E as in Egg"と読み上げたところ、相手方は確認の際"F as in football, E as in Eagles"と返してきました。どうやらアメフトファン、もしかするとEaglesファンかもしれません。急に相手に親しみを感じました。さらにプロモーションの内容を通話録音で再確認し、手続き終了まであと一歩です。別の部門に電話が転送され、ユーザーネームとパスワードを設定すれば終わりだったはずなのですが、そこで新たなトラブル。ケーブル会社側の持っているソフトのバグで購入したモデムのロットはうまく作動しないと言うことが判明しました。モデム会社から修正パッチをもらわないとダメだそうです。この時既に深夜だったので(24時間対応の心強いサービスで、最初に電話したのもすでに夜10時過ぎでした)、翌朝にならないとモデム会社が対応できず、この夜はここまで。とりあえずケースチケットナンバー(この日の分の対応が記録されている)をもらって、翌朝再挑戦です。
さて翌朝、電話をかけると「これからモデム会社に修正パッチを送ってもらう」とのことでした。そして待つことなんとたったの15分、電話がかかってきてモデムを認識できるようにしたとのこと。先方の指示に従いモデムの電源を入れ直し、コンピューターを再起動させ(少々こちらのコンピューターに問題があり手間取ったものの)ついに接続成功。もう、「ピーピーーーギャラギャラピーーービョーンビョーンガガガガピーー」という電話モデムの音を聞くことなく繋がります。昨夜の分も含め電話と格闘した時間は2時間近くになりましたが、対応の素晴らしいカスタマーサービスのおかげで問題克服です。「お得」を追求したため、少々手間暇かかりましたが、買い物は最終的に全て無料になる上モデムのリース料はかからず、半年間格安価格で、さらには75ドルの商品券までもらえるのですから、じゅうぶん割に合います。久しぶりに満足度のとても高い「お得〜〜」な出来事でした。お得道の師匠のいいじ、うっくん、上出来でしょ?