インデックス>日記:05年の日記 ◆Busters ◆コレクション◆買い替え
不調
アメリカに来て間もなくして買ったiMacですが、5年目を迎えたあたり(もうこの時点で寿命とも言えそうだが)から不調が目立つようになりました。
電源が落ちない:グリーンライトデスというんだそうです。システムを終了させるとデスクトップを終了して画面も暗くなるのですが、電源ランプは緑色に光ったまま。一度電源コードを引き抜き完全にオフにさせないと、モニターを認識せず次回は起動できません。インターネットで調べると初期のiMacに頻発した割と有名な問題でビデオボードのトランスの故障だそうです。アップルも買って間もない頃に発生した場合は初期不良として無償修理したようですが、うちのiMacの場合は既に引退していてもおかしくない(というかまだ現役だったの?というレベルの)古さなので、単なる寿命と言うのが簡潔明瞭な原因でしょう。そこで電源コードをスイッチつきのサージプロテクター(電圧が不安定なアメリカではごく当たり前に売られている一瞬の過剰電圧から電気製品を守る安全装置。しかしその安全機能が作動したという経験は今の一度もない。逆に電圧が低くなり照明が一瞬暗くなるのはよくあるのだが。)につなぎ、電 源供給部分でのスイッチを設けることで当面はしのげました。もっとも、「壊れているけど使える」ようにしただけの対策なので、調子がさらに悪くなることはあっても改善することはありえず、使用中に画面が揺れたり突然一瞬暗くなったりすることもありました。
キーボードの故障:前にも書きましたが純正キーボードが壊れてしまい、近所で買った安物PC用キーボードでなんとか代用してました。最大の問題は電源キーが無い事。昔のマックはキーボードの電源キーで起動するのが常識で、本体の電源ボタンはキーボードとの接続が何らかの理由で一時的にできなくなった場合のみの非常用でしたから、これを日常の起動ボタンにするには耐久性に不安がありました。
電源ボタンの不調:そうこうするうちに不安が的中し本体の電源ボタンが時々利かなくなるという問題が生じてきました。一時解決策は当然ながら「電源キーのついたマック用キーボードを買う」でした。一番安くてごつくてちゃちい製品でPC用の3倍以上の値段。これがマックの問題点です。独自規格で少ないシェア、そして少ないサードパーティ製品。純正でなくてもPCに比べると割高なのはマックの宿命 ですね。
この頃には、そろそろやばいという予感がしていたので、バックアップを頻回にとるようにしていましたが・・・。
PRAMバッテリーの寿命:この電池が尽きると時計やプリンターの設定などが毎回リセットされます。特にを起動するたびに日付がリセットされウン十年前になってしまい、いちいち設定しなおすのが面倒です。なんとか起動時にどっかの時計サーバーと接続して自動的に時計合わせをするようにして、結果として時刻は以前より正確になりました。
こんなトラブル抱えてまで使わずともさっさと買い換えればいいのですが、力尽きるまで使い切るには理由があります。
ビデオボード(多分)の故障:こんな状態でしばらく何とか使っていたのですが、予想していた事態がついに発生。起動時に突然画面がバチッといった後、一切反応しなくなりました。6年半、よくもったと思います。iMacが無くとも、当面はラボ用のPowerBook(マックの ラップトップ)を毎日家に持ち帰り使うことで不自由は生じないのですが、毎日担ぐにはけっこう重たいのでやはり自宅専用機が必要です。
買い替え
新たに買うコンピューターはは次のように設定しました。
つまり、Value Modelというカテゴリーの最安価のラップトップでいいということになります。
まずはDELLのホームページをチェック。信頼性とサポートではDELLが一番ですから。でもさすがに廉価モデルとなると安くてもうなるほど安いわけではありません。それにGatewayやHPも対抗上、同程度の製品を同程度の値段で直販しています。
次に店頭モデルも要チェックです。 ちょうど夏休みも半ばに差し掛かり、チラシを眺めると「Back To School」という新学期セールが目に付く、コンピューターを買うにはクリスマスと並んでお得な季節です。そして、2〜3週間ほど根気よく待つとついにお目当ての安価なモデルが、特売に出てきました。
基本的には店頭モデルは直販よりはお買い得とはいい難いのですが、例外が期間限定のリベートです。購入価格は定価でも後でメーカーがキャッシュバックしてくれるというもので、多くはメーカーによる在庫削減プロモーション、新型を出す前に旧型を売り払ってしまいたいとか、売れ行きがいまいちで在庫がかさんでいるので処分したいとか、とりあえずは赤字覚悟で売ってでもシェアをとりたい等多少は訳有りですが 、その訳に目をつぶればお買い得なセールです。面白いのは目玉特売にしたいお店の思惑とからまりあい、期間限定でのみリベートが付き 、セール期間後の売れ残りはまた定価に戻ってしまうという不思議な叩き売りです。そして見つけたのが東芝のラップトップ800ドル-リベート300ドル=500ドルです。実際には800ドルに消費税40ドルが付くので最終価格は540ドルですが、日本では まずありえななさそうな激安価格です。しかも日本のブランド品なので信頼性は高そうです。 スペックはCeleronM360J(マック使いには廉価版だということしかわからないCPUだが、ハイパフォーマンスを期待しているわけではないのでOK)、256MBメモリ、15in TFT、3xUSB2.0、DVD/CD-RW、1xPCI、VGA、10/100BaseT、電話モデムと必要条件を満たし、おまけでS-Video出力が付いています。バッテリー寿命が1.5時間と極端に短いのがおそらくリベートセールになった理由でしょうが、ひらぴーの条件ではNo Problem。買いです。
さらに、同じ週に車で3分はなれた別の店で増設用メモリ512Mが特売中。これを増設して当面はWindowsを日本語化しても不自由しないメモリサイズでしょう。
Never Look Back !
買い物をした翌週、別のお店で同じコンピューター(?ほぼ同じ名前、まったく同じスペック、もしかするとこのお店用に若干変更されたモデルかも)が350ドルのリベートセールとなっていました。50ドル損した!。コンピューターは基本的に返品が不自由な商品なので(お店によって対応は異なるが、返品すると手数料を取られたりする。ひらぴーの買ったお店全額返してくれるが、そのお店の商品券となり他店では使えない。)、あきらめです。それになんにしろ梱包は開けてWindowsを日本語化して、今更返せる商品でもありませんし。そういえばずっと前に某家電店で行列を作っているときに後ろにいたおばさんと話をして次の2点で意見が一致したことがありました。"Buy a computer only when you really need it, and NEVER look back!"ちなみに女々しくその後の特売ウォッチをしていますが、この後はこの商品にかかわらず廉価版ラップトップ全般の値段が落ちるどころか、むしろ上がり今現在ひらぴーの買った商品より若干劣るスペック、信頼性の乏しいメーカーの製品でリベート後価格が550ドル(消費税別)といったところです。最高ではありませんでしたが、最高から2番目のお買い得でした。