インデックス＞Masoni's Room：厨房　◆パスタ　◆トマト　◆ピザ

　ひらぴーとあこちゃんの大好きなイタリアン　しかしアメリカのイタリア料理ではパスタは延びきった麺しかでてきません。自宅で乾燥パスタや生パスタをゆででもアメリカで買うパスタは茹で時間を長めに書いてあるので気を付けないといけませんし、実際に美味しいパスタを茹でるのは簡単ではありません。さて、乾燥パスタは買ってきて自宅で茹でるだけ（ちなみにあこちゃんのお気に入りはDeCeccoというブランド）ですが基本的に生パスタほど美味しく無く、アメリカの生パスタはあきれるほどこしがありません。そう、美味しいパスタを食べるには手打ちしかないのです。

　パスタの手打ちに必要な道具、それはパスタマシン。2年ほど前40ドルくらいで買ってきて以降手打ち麺を自作しています。以下、ひらぴーの全くの自我流手打ちパスタの作り方を紹介します。粉の配分はあれこれ試してこの比率がこしが強くてパサつかないという結論に達しました。

材料（4人分）

・セモリナ粉：1.5カップ（300cc）
・小麦粉（Farina bianca "00"かtipo "00"という粉がベストだが通常の強力粉（Flour for Bread）でもOK）：0.5カップ（100cc）
・エクストラバージンオリーブオイル：大さじ1
・玉子：大玉（Large Size）2コ
・水：適量

作り方

・粉をブレンドして玉子、オイル、水少量（小さじ2程度）を加え混ぜながら生地をまとめるが、水加減は生地が少々まとまらないくらいでOK

・生地を清潔なビニール袋に入れ、それをさらにスーパーのポリ袋に入れ足で踏んで厚さ0.5cm位まで伸ばす　延びた生地を3つ折りにして再度足踏みで伸ばす

・5回ほど足踏みをした後、生地の硬さをみて適宜水を少量加えていく　ちょうど良い堅さは伸ばした生地の縁がひび割れるか割れないかという程度で、水の量は卵の大きさにより異なるが最初の少量を加えた総量が大さじ1から2くらい　水を生地に加えるときには伸ばした生地の片面に水を薄く塗り、濡らした面が内側になるように3つ折にして、少なくとも3回は足踏みをする　足踏みの回数は全部で少なくとも10回

・生地を全部ビニール袋に入れ、袋の口をしばって冷蔵庫で最低限1晩寝かす　3日程度寝かすのがベスト　あまり長く寝かすとこしが強くなりすぎるし、生ものだけにちょっと心配

・生地をパスタマシンに通す前に、生地のひび割れた縁の部分を切り取り、その切り取った不要な生地をまとめてマシンに何回か通す　これがマシンの使用前の掃除になる　特にローラーの端は金属の粉がつくことがあるので良く掃除しておく

・生地を幅5cmくらいに切り分け、それぞれを麺棒で1/3位の厚みに縦に伸ばす（後でパスタマシンで伸ばすときにマシンの幅に納まるよう横には伸ばさない）

・生地をパスタマシンで伸ばしていく　マシンの操作は取説通り　足踏みですでに生地をこねているので、この時にこねる操作は不要だが、生地の具合では数回こねても良い　厚さ1（1番厚い）から始まり好みの厚さまで伸ばす　1つの厚み設定で2回生地を通す　時々打ち粉をするのを忘れないように　ただし水の量が本当にちょうど良いときにはベタ付かず打ち粉はほとんどいらないが伸ばしても生地がひび割れない

・最後にマシンで好みの太さの麺に切るが、特に細麺の場合はすぐに粉を振って麺同士がつかないようにする

・たっぷりのお湯を沸かし、ぐつぐつ湯だったら塩をたっぷり加える　再度ぐつぐつ湯だったら麺を一気に入れる　すぐに箸かパスタトングで麺同士がくっつかないようかき混ぜ、麺が浮いてくるのを待つ　1.5分程度で麺が浮いてくるので直ちに火を止めざるに移し湯を切る

・お好みのソースでどうぞ

注意点

・ "00"小麦粉は玉になっていることがしばしばなので、ふるいにかける

・水は少なめから始めて、慎重に少量ずつ足していくのが失敗しないコツ

・寝かすときは生地が乾燥しないようビニール袋の口はしっかりとしばって閉じる

・茹ではぐつぐつ煮えたたっぷりのお湯が基本　お湯が少ないと麺がなかなか浮いてこず浮いてきたときには茹ですぎという悲劇が

・麺が多すぎる時は、麺を乾いた布やペーパータオルに広げて、あるいは箸か何かに吊して干して乾燥させる　乾燥生麺は生生地保存のように麺のこしが強くなりすぎることなく保存できるが、保存条件・期間は不明なので乾燥後は冷凍庫で保存しなるべく早めに食べる　なお、乾燥パスタの茹で時間は長くなるので、茹で加減を確認しながら時間調整して下さい

・パスタ生地に塩は入れない　パスタマシンが錆びます　同じ理由により、うどんをパスタマシンで作らないように

・マシンは使用後直ちに刷毛で粉を、乾いたたわしでこびりついた生地を落として掃除するように　水洗いは厳禁

・生地をこねるのはマシンでも出来ないことはありませんが、この粉配分だと生地がかなり硬いらしく、マシンの負担も大きいようで、ローラーに沢山の金属粉がついてきて生地に混ざります　足踏みをお勧めします