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イエローストーン/グラン・ティートン国立公園 2002

 今回はランキング形式で旅行の思い出をつづってみます。

第10位 Morning Glory Pool

 なんか、朝顔のように見える池だそうです。あこちゃんのお気に入りです。







第9位 お花と一緒

 あこちゃんは旅行に行くといつもお花と一緒の写真を撮ってもらいたがります。お花に囲まれていると幸せらしいです。グラン・ティートンの見晴らしの良い小高い丘で一面黄色い花が咲き乱れている野を見つけた瞬間、「あのお花と一緒に撮ってね」と言うやいなや、ひらぴーの返事も待たず花の群れの中に飛び込んでいきました。

 ひらぴーは超植物オンチ。花の名前はとんとわかりません。「ねえ、この花って○●◎り?」 「・・・・(無言、しばらく間があいた後)そういうの人前では口にしない方がいいと思う。無知丸出しだから。」ひどいこと言う奥さんです。



第8位 タワー滝

 別に格段すばらしい滝でもなく、特に変わった出来事があったわけでもありません。ただの滝です。ただ、滝の上から麓まで歩いて降りることができるようになっているだけです。で、降りて、写真撮って、多少眺めを楽しんで、そして待っているのが当然ながら登りです。たいした距離ではないのですが、やっぱり楽ではありません。5分ほど登った頃でしょうか、近くにいたデブっちょのがきんこが言いました。”I can't believe it's just beginning.”見上げれば先はまだまだ、確かに序の口ですが、たったの5分で音を上げるとは、やっぱり日頃の運動と食生活は大事ですね。日本人体型を維持していて良かった。

 アメリカ滞在中の日本人のみなさん、アメリカ体型にはならないよう気をつけましょう。バケーションの楽しみが半減します。







第7位 マスの滝登り

 Lehardy Rapidsという川の急流ではマスが川上りしているのを見ました。ちょうど魚たちを見られるようになっているポイントは急流の中でも小さな滝になっているところ。急流をさかのぼって消耗した体力を滝の下で回復させて、果敢にジャンプ!と、滝登りに挑戦してあえなく失敗。しばらくすると別のマスが挑戦して、これまた失敗。15分ほど眺めていましたが一匹も成功しませんでした。上流にたどり着き産卵できるのはどのくらいでしょうか?

 写真は体力の回復を待っているのか、それとも滝登りをあきらめたのか、比較的流れの緩やかなところでたむろしているマス。手でつかんで取れそうです。串刺しにして塩焼きにしたい。



第6位 Teton川下りとBald Eagle

 頭の白いワシです。フィラデルフィア地域の住人としてはこのEaglesを見ないで帰るわけにはいきません(フィラデルフィアのフットボールチームはEAGLESで、デザインはこの白頭ワシです。)しかし、イエローストーンではどうしても見つからず。仕方がないのでグランティートンのレンジャー事務所兼インフォメーションで聞いたところ、川下りすればたぶん見られるよ、とのこと。早速川下りツアーに参加です。川下りはけっこうおもしろく、ビーバーに根本をかじられた木やビーバーの巣(ダム)、川からながめたティートンの山の姿などを楽しめ、もちろんワシもこの通り見つけました。でも、巣は木の上なので、かろうじて頭が白っぽい鳥だとわかる程度の写真。一緒に乗っていた別の客のおじさんは、ものすごい望遠レンズ付きのカメラ片手にあっちこっちパシパシ。きっとこのワシももっときれいな写真を撮ったことでしょう。

 この日は観光最終日だったのでしたが、国立公園から出ていく途中の道でなにやら車がたくさん止まっているところが。イエローストーンの観光で学習したことが、「道ばたに車が止まって渋滞していたら突っ込め、そしてカメラ片手に外に出ろ、そこには必ず野生動物がいる」ということだったので、原則に従って行動すると、川沿いの木に白頭ワシが。あ、川下りにお金払う必要なかった・・・。まあ、あれはあれで楽しかったからいいか。それに一応写真を撮りましたが夕方だったからいまいち。もっともこの写真も五十歩百歩ですが。





第5位 クマの岩転がし

 イエローストーンにはクマも出ます。ブラックベアとグリズリーベアの2種類。国立公園の入り口で入場料を払うとき、地図と一緒に野生動物に関する注意事項を書いた紙も渡されます。紙にはクマに遭遇しないように、あるいは遭遇してしまったらどうしたらよいか対策が書かれています。 しかし野生動物を見たい観光客はお構いなし。クマを見つけては近寄っていきます。

 このクマは、上にも書いた通り、渋滞の原因となっていて、もれなくひらぴーとあこちゃんも渋滞のさらなる原因となって写真を撮ってきました。クマは道路の上の斜面の中腹にいたのですが、やがて見物客が増え車がほとんど動かなくなり騒がしくなってくると、ノッソノッソと動きだし、あたりに転がっていたバレーボール大の岩を見物客のいる下に向かって転がしました。幸い、岩は人にも車にも当たらず道路に落ちましたが、これはまさしく「うっとうしいから消えろ」というクマからのメッセージ以外の何ものでもありません。しかし見物客はこれをさらに面白がり、消えるどころかさらに増え、仕方なくクマは木の向こう側に消えてしまいました。





第4位 Grand Teton の日没

 グラン・ティートン国立公園はイエローストーンから車で小一時間ほど離れたところにある小さな国立公園で、ここもまた大自然の美しいところです。山々と湖・川がイエローストーンとは違った自然の景色を楽しませてくれます。日没は予想通りそれはそれはきれいな眺めでした。

 山の方に行くと、こちらにもハイキングコースがいくつかあり、湖の周り、そして山の中腹まで、さらには山と山の間をどこまでも歩いていくコースなどが楽しめます。準備不十分なため時間が足りなくて、山の中腹とその周辺であきらめましたが、朝早くから歩き始めたらきっとすばらしい眺めがあったに違いありません。







第3位 Mt. Washburn

 イエローストーンの観光は車めぐりだけでもできます。有名な観光ポイントには駐車場が十分あり、たくさんの観光客で賑わっています。でも大自然の姿を満喫しようとしたら車だけでは不十分です。自分の足で移動してまわらないと、つまりハイキングをしないと本当の美しい自然の姿には出会えません。

 この山はイエローストーンにあるハイキングコースの一つ。実はガイドブックにBigHorn Sheepを見たければこの山を登れ、と書いてあったので、野生の山羊見たさにエッチラホと登ってみたのです。本には山羊は涼しいところが好きなので山の上の方にいるとありますが、確かに登っていくと涼しいを通り越し寒くなってきて、途中、山道の一部は雪が残っていました。しかし山羊の姿はどこにも見えません。ならば、と目標を切り替えて頂上まで行くことに。途中、下山する人たちに励まされながら、雪に覆われた岩場や砂利道などを越えてようやく頂上に到着。それはそれはきれいな眺めでした。

 1位2位(下記)が幸運な出来事なら、この3位は苦労が報われた出来事。BigHorn Sheepに会えたら文句なく1位だったんだけど。

 この日覚えた英語。“You are almost there.” もうすぐだよ。登りでは人々がこの言葉で励ましてくれ、下りでは登ってくる人たちを励ますのに早速使った言葉です。



第2位 Coyote

 イエローストーンでは、自然の眺めに加えて野生動物をたくさん見ることができます。バイソンなどはそれこそ掃いて捨てるほどいますが、なかなか発見できない野生動物もいます。その代表はオオカミ。ハンターたちにより一度は絶滅し、生態系が大きく崩れたため、カナダから持ち込み現在増えるのを待っている状態で、一番見つかりにくい動物です。

 コヨーテはオオカミほど希少ではありませんが、間近で見られるチャンスはそう多くありません。この写真のコヨーテ、なんとひらぴーの背後数メートルのところをトコトコ歩いていったので、あわてて写真を撮りました。近くにいた8歳くらいの女の子が、まさに地団駄を踏みながら “I Should Have Had A CAMERA!”と3回も繰り返して悔しがっていました。残念でしたねー。ひらぴーは数枚写真を撮ったところでカメラのフィルムが尽きてそれまで、でもこの写真を撮れて満足。(この旅行はまさに部活動で、朝から晩まで歩き通しで、足は棒のようになっていて、足取りも重かったのです。ひらぴーは膝が痛くて、引きずって歩いていたのに、コヨーテを見つけるやいなや、ビューンと走り出し、あのパワーはどこからでてくるのだろうと、後ろから追いかけながらあこちゃんは思ったのでした。)やがて人々が集まってきてみんな写真をパチパチ、コヨーテはお構いなくサッサと歩いていきます。その後をあとから来た人たちが追いかけようとすると、レンジャーが制止。そう、イエローストーンは自然に手を加えないで自然を保護する実験国立公園。野生動物に近づくのは禁止なのです。

 イエローストーン国立公園で野生動物を楽しみたい人は倍率の大きな双眼鏡を、写真を撮りたい人は大望遠レンズと三脚を忘れないように。







第1位 Beehive Geyser

 イエローストーンと言えば間欠泉。あるものはほぼ定期的に、あるものはまったくの不定期に水を噴き出す天然温泉噴水がたくさんあります。中でも有名なのがOld Faithful Geyser。最大ではないものの比較的噴き出す時間が予想でき、最大の観光ポイントとなています。今回なぜ、この有名なOld Faithful Geyserではなく、その近くにあるこの小さな間欠泉が一位を獲得したかというと、真横を歩いているときに突然水が噴き出したから。観測所の人々も、ここの噴水は不規則なため、いつ噴き出すのか予想がつけられないのでした。間欠泉が通路からわずか数メートルにあるため、ひらぴーとあこちゃんをはじめ近くにいた人たちはびしょぬれになりながら走って逃げましたが、もちろん誰もがこの珍しい間近での噴水を悲鳴を上げながら楽しんでいました。キャーキャー騒ぎながら逃げていくと、すでに遠くから噴水を眺めていた老紳士が”Hurry Up! Hurry Up”と声援を送ってくれました。

 不規則で、たまにしか噴水をあげずとも、生きて活動をしているんですね。だって、間近で噴水を浴びたとき、熱かったんですよ!!(あこちゃん談)

(写真左下に見えるのが木で作られた通路と柵。みごとに間欠泉の水が降り注いでいます。)





番外 ガイドブックとフロンティア・パイ

 ガイドブックには本当にお世話になりました。計画性の乏しいひらぴーとあこちゃん、とりあえず宿と往復の飛行機、それとレンタカーだけ手配して、あとはほとんど下調べも準備もせずに前日にあわてるのはいつものこと。とりあえず、この本を開いて持っていくべきもののリストをチェックして、トレッキングシューズを荷物に放り込んだおかげであちらこちらをハイキングして回ることができました。運動靴だったら山登りはしんどかったかも。旅行中も、毎晩この本で翌日の予定を立てていました。

 フロンティア・パイはボーズマンという町のレストラン。二人はイエローストーンの北に位置するこの町の空港からアクセスしました。途中、ボトル水を買い込むためウォルマートに立ち寄ったとき、おなかがすいた二人に駐車場で親切なおばさんが教えてくれたのがこのレストラン。たまたま頼んだスープがあまりにもおいしくて、あこちゃんは図々しくもレシピを教えてくれと頼んだところ、ウェイトレスのエミリーちゃんが厨房まで聞きにいってくれました。残念ながらレシピは秘密ということでしたが、エミリーがたぶんこんな感じと自分で想像したレシピを書いてくれ、そのレシピで作るスープは未だに「エミリーのスープ」という名前で二人の食卓に上ります。さらに、エミリー(と多分客に味をほめられて気分を良くしたコック)は大盛りのお持ち帰りスープまでサービスで用意してくれ、感激。もちろん、チップをはずみました。さらに帰りにも立ち寄りましたましたが、この時はエミリーはいなくて残念。ハンバーガーなどのアメリカ料理とパイがてんこ盛りのレストランです。





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