土地の暴落
2005.09.09
遂に日本の人口が最高に達しそうな時期、土地の価格がさらに下がり、人口
減少を先取りしているかのようであった。 もう毎年の公示価格は15年以上下が
り続け、不動産業界の願いの「今年で土地も下げ止まりでしょうね。」という
声もむなしく聞こえるだけであった。 当然不動産取引もあまりなく不動産業界
の淘汰もさらに進んでいる。
不動産がなぜこれほどまでに下がり続けるのか。
一つの大きな要因に人口があることが間違いない。 日本の人口は高齢化がま
すます進み、人口は2007年がピークと予想されている。 その後どこまで減少し
続けるか誰にもわからないが、21世紀中には増えることはないという説が有力
かもしれない。 そうすると住宅事情も様代わりする。 需要が増えないのだか
ら、例えば建売りの価格も下がらないと売れない。 特に住宅の暴落が予想され
る。
1999年現在バブル時に比べ、土地は商業地で4分の1、住宅地で2分の1は
下がっている。ここが下げ止まりだから買いと考えるか、まだ下がると考える
か分岐点にきているかもしれない。
需要と供給の関係からいくと間違いなく供給の方が多そうだ。 人口減による
需要減、企業のリストラによる工場閉鎖に伴う土地放出、金融機関の不良債権
処理による土地放出などの供給増、人口の東京集中の消滅による需要減などを
総合的に考えると土地はさらに下がると考えるのが正解のようだ。
さてどこまで下がるか。ずばり1999年時価の4分の1がこの20年の趨勢か。