「沖の鳥島」



1999/06/18付の日経新聞 朝刊より:

日本最南端の島、沖の鳥島(東京都小笠原村)を、国の直轄管理とする政令が17日、 政府の事務次官等会議で内定した。 18日の閣議で正式決定される。
島の管理を国が 直接行うのは例がないが、同島があることで日本の面積に匹敵する排他的経済水域が 確保できることなどから、先月の海岸法改正で国が管理することになったことを受け ての処置。

沖の鳥島は東京から約1740Km南の太平洋上に浮かぶサンゴ礁の無人島。
浸食で水没寸前だったことから、87年から3年かけて海面上に頭を出している岩の周りを コンクリートと鉄製の消波ブロックで取り囲む保全工事が行われた
。これまで都が管理して、気象や海象観測に利用されてきたが、小笠原村からも約900Km離れてい るなどの地理的条件から、その後の管理も極めて困難。
建設省では今年初めて沖の鳥島の管理費2億円の予算を計上、今後はコンクリートの ひび割れなどの定期点検を行うとしている。







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