「痛風」について

4月26日に再発した私の持病「痛風」について・・・・・・
とっても痛いんですよ、その痛さはやった人にしか判りません・・・
「痛風」にスポットをあててみます、皆さんもご用心!!!・・・・・



痛風と糖尿病は、かつてぜいたく病と言われてきました。
特に、糖尿病は戦争が始まると減少し、平和になって食糧事情がよくなると増えると言われました。
痛風も以前は「美食」を楽しめる一部の裕福な階層の病気と考えられてきました。
しかし、「美食」から「飽食」の時代となり、誰もがどこに住んでいても等しく豊かな食生活を営める ようになって、痛風は富裕階層から一般大衆へ、都市から地方へ、壮年層から若年層へと広がってきて います。

痛風という病気を定義すれば、「エネルギー代謝の調節障害を基盤とした高尿酸血症を持った人が、過剰に 産生された尿酸のために急性の関節炎症状を起こす病気」と言えます。

ひとまず痛風は、基礎に高尿酸血症という状態があり、尿酸が痛風の発症に密接に関連していること。
そして、進行すると関節の変形・破壊をもたらし、更に腎障害(痛風腎)、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、 糖尿病、肥満症などを高率に合併する病気であると理解して下さい。


[痛風発作とはどんなものか]

風が吹いても痛い、そばを通る人の振動でさえ激痛の原因となる痛風発作とはどんなものでしょうか。
痛風の発症の多くが、足の親指のつけ根が腫れ、これまでの人生で一度も経験したことのないような激しい 痛みに襲われ、2−3日すると嘘のように痛みが引きます。

痛風発作のメカニズムは、組織の中で溶けきらなかった尿酸塩が関節部分に沈着することから始まる。
そして、尿酸塩が最も沈着しやすい場所が足の親指のつけ根にある関節なのです。
ですから、70%近くの人が足の親指のつけ根に初発症状を訴えます。
その他、足背部やかかとなどのアキレス腱の付着部位、膝関節に最初の痛みを訴える人もいます。
手指、肘、肩など上肢の関節に最初に発作を起こす場合は比較的まれのようですが、手の関節に最初の症状が 起こることもあるようです。

なぜ下肢のそれも親指のつけ根に発作が起こりやすいのか、一番負担が掛かりやすいのが足の親指のつけ根 だからとも言われるが、本当の理由は判っていない。
かつて経験したことのない激しい痛みは2−3日でピークを過ぎ、多くは一週間以内に鈍痛に変わり、初期の 発作なら二週間もすれば何事もなかったかのように治ってしまうのが普通です。
発作と発作の間隔は人によってさまざまですが、私の場合第一回目から二回目の間は四年間、二回目から 三回目までの間は一年間で三回を経験しております。
発作を繰り返しているうちに、尿酸は身体中に沈着し、次第に発作の間隔は短くなっていきます。

痛風発作は激烈であり、腎結石とともに痛みの双璧と言われますが、痛みそれ自体は致命的ではありません。
ただ、発作はその人にとって大事な時、起きては困るような時に起こることが多いようです。
痛風はプロ野球の選手や相撲取りに多い病気ですが、大事な試合の前や本場所中に発作を起こしたという例は いくらでも見られます。


[無症候性高尿酸血症]

尿酸は、その化学的性質からある一定以上になると血液中に溶けにくくなり、体のあちこちに沈着し、 やがて痛風発作を招くようになります。
痛風患者のほとんどは例外なく高尿酸血症という状態にあるのはその為です。
しかし、高尿酸血症があるというだけで痛風になるとは限りません。
痛風が発症するためには、尿酸が体内にどれだけ蓄積されているか、高尿酸血症がどのくらいの年数続いて いるかが関連してくる。
一般的には高尿酸血症になって、それを放置して約十年経過すると関節炎の症状が出ると言われています。

それでも、痛風発作の自覚症状が出れば、現代医学によって進行を食い止める事が出来ます。
問題は、尿酸が腎や血管に障害を起こすタイプの痛風です。
尿酸塩が腎に沈着してもほとんど自覚症状が出ません。
腎障害はかなり障害が進行しないと症状が出にくいのが特徴ですから、関節炎はなくても腎障害が存在し、 いわゆる痛風腎になることもあるのです。
また、尿酸が血管を傷害し、心筋梗塞を起こす事も考えられる。

こうしてみると、「痛風発作」は尿酸が体内に蓄積したことを知らせる警鐘ととらえる事もできます。
確かに発作は激烈でつらいものですが、本当に怖いのは尿酸が蓄積していることを知らずに腎臓が障害 されたり、心筋梗塞になることです。


[今後の対策]

今まであまり気に懸けていなかったのですが、医学書を読んで本質を知れば知るほど怖くなってきました。
私の場合、過去に会社で実施している「定期健康診断」のデータを見ますと、ここ十年近く「中性脂肪」 の量が基準値をずーっと超えております。
なお、「尿酸値」が基準値を超えていたのは、一回あっただけです。
従って、「中性脂肪」をたたくのが最初にやることのようです。
5月7日、掛かり付けのお医者様へ行って、今後の対策を考えてもらいます。
大好きなアルコールに対して、制限が出てきそうなのが気懸かりです。
なぜなら、アルコール類の取得がカロリーの単なる採りすぎに結びついているのですから。
その後の進捗については、追ってこのページで報告致します。

平成11年5月6日



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