クレジットヒストリに関して

米国での生活を始めるとクレジットヒストリという物に必ず ぶつかる。クレジットヒストリとは個人の信用情報履歴である。 例えば、クレジットカードの支払い履歴、公共料金の引き落とし履歴、 車、家のローンの支払い履歴などがこれにあたるらしい。これらの情報は あとで述べる信用情報機関によって管理され、第三者から照会されたり、自分で内容確認を することができる。

米国に始めて生活をすると上記履歴がないのでクレジットヒストリがない事になる。 これがないとVISA,AMEXなどのカードの新規申し込みをしても審査の段階で クレジットヒストリがないので却下される。 車のローンも却下、Sears,Macy'sのデパートカードもしかりである。 携帯電話の申し込みもこれがない為に却下されたケースも体験した。

ではクレジットヒストリはどうやって蓄積されるのだろうか? どうやら銀行などから信用情報提供機関へ逐次情報が送られるようだ。 本人には知らされず、銀行、その他機関などから情報が定期的に渡っている。

この信用情報提供機関はいろいろあるらしいが、以下に代表的な3社を あげる。彼らはSocial Security Numberをキーにして登録をするようだ。 したがってSocial Security Numberがなければ恐らく記録は何もないはずだ。

Experian P.O Box 2106 Allen,TX 75013-2106
1-888-397-3742
http://www.experian.com

Trans Union Consumer Relations
1561 E.Orangethorpe avenue
Fullerton CA 92831-5207
1-800-916-8800/1-800-888-4213

Equifax
1-800-685-1111

この三社はSan Jose Mercury新聞も紹介された機関である。

クレジットヒストリとの出会い

私が最初にクレジットカードの新規申込の審査で落ちたとき、審査落ちの 通知の手紙をもらった。この時疑問があれば上記会社からクレジットレポートを 請求しろとあった。 そして上記の会社から初めてクレジットヒストリリポートなるものを取り寄せた。 そしてきたレポートはほとんど空欄。取り引きがないので何も書かれていない。 米国での銀行の口座が開設された日、住所、誕生日、social security number の情報と 今回のクレジットカード会社が何日に照会したことが書かれていた。 このレポートから彼らは何を読み取るのだ?

その後いろいろな人に確認したが、クレジットヒストリを構築するには 地道に毎月の支払いをとどこうりなくし、半年から一年以上 我慢するしかないようだ。半年くらいしてから、再度クレジットヒストリ を取り寄せてみると、銀行の平均残高情報などいろいろ情報がupdateされて あった。この間Sears Cardも申し込んだが却下されており、その時Searsから 照会があった事も記録に残っていた。 このクレジットヒストリは私個人の信用度を示すものであるのだ。ローンの滞納金 などがあればここに記載される。銀行口座開設直後では良い履歴も悪い履歴も なく、判断しようがないのでクレジットカードの発行が却下されるのだ。 クレジットカード会社も信用できる人にしか発行しない。日本なら上場企業に 勤務というだけでカードの発行もできるかも知れないが、米国では実績が 無いと始まらない。

一年ぐらい経過してからダイレクトメールが来るようになった。これは "You are pre approved"とやら封筒に大きく書いてあり、VISAカードの勧誘の 手紙だった。この手のダイレクトメールが来はじめれば良好なクレジット ヒストリが溜まってきた証拠だ。これからが勝負だ。

チャレンジ Macy's Card

まずはMacy'sのカードの申し込みだ。店の売り子さんに勧誘されるままに 最近届いた本物のCA州drivers licenceを見せてその場で申し込んでみた。 しかし、売り子さんがどこかへ電話をかけた結果、却下されてしまった。 "そんな馬鹿な"と思い,売り子さんに詰め寄るが、理由は後日 手紙にて通知されるとの事。売り子さんは詳細は知らないのだ。

後日来た通知を読むと私の住所の確認ができなかったため却下との事。現住所の 証明になる銀行の残高通知などを送れば再考するとの連絡だった。 その時この通知に書いてあった機関にクレジットヒストリを請求して わかったのは、住所が2つあったのだ。銀行口座を開設した時の 住所、その後住所変更をしているのでその後の住所もあった。 このため信用してもらえなかったようだ。その後銀行残高のコピー を送りめでたくMacy'sカードをゲット。しかし、このカード買っても 何も安くならないので使っていない。

チャレンジ AAA VISA Card

AAA(米国のJAF)の提携しているVISAカードの申し込みだ。AAAの会員には こちらにきてすぐなっていたのでその関係から ダイレクトメール(DM)が自宅に来た。今申し込むとただで旅行かばんがもらえるのだ。 しめしめと思い、早速DMに記入して返送した。しかし、その後 またも却下の通知が。。。

今回は 銀行の残高が急に増えているとか、三点ぐらい理由が述べらていた。 現地の知人に確認するとAAAの審査は厳しいらしい。それなら チャレンジしてみようと気になり、会社からの給与証明、最近の銀行残高のコピー、 他のVISAカードの支払いのコピー、日本から家族で移動してきた いきさつなどを書き添えて審査を再度行うよう依頼した。すると数週間たって ちゃんとカードが届いたのだ!勝ち得たカードだ。この時は嬉しかった。

その後一回のみ使って、ただかばんをゲット。 かばんにAAAと印刷されているのが難だ。 最近使わないのでそろそろ解約しようかと思っている。

チャレンジ United Milage VISA Card

日本への出張が連続してあり、今後はUnited Milage Plusの 特典を生かしたいと思い、United Milage Plus VISAを申し込んだ。 申し込みはすべて電話で行う形式で、本当にこれで大丈夫 なのかと思ってしまう。

3度目の正直か、今回はスムーズに事が進み、数週間でカードが無事 到着した。利用限度額も$10000/monthとなっており、私としては 史上最高額だ。ちょっと大袈裟だが。これはまた嬉しい。 また、$1の利用が1mileの mileageの加算になり、これがやがては エコノミーからビジネスのアップグレードにつながるだ。これまた 嬉し。

このカードは年会費を取るカード、ちょっと残念だ。しかし申し込み時の 5000mile加算などの特典がこの上なく嬉しい。

今回のアメリカ文化の御値段は旅行かばん、5000mileなり。


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