株の話

日本ではXX証券などに口座を持って電話で株の売買を少々 していた。ちょうどバブルの前に買ってしまった株は "塩付け"状態だ。10年以上たった今半分以下の価値だ。ワインなら いいのだが。仕方がない。

さてこちらで職場の現地人が株の取り引きを活発にしており、 今日は悪かったとか自分が出張の間はいつも株価が上がるとかの話を聞いているうちに 触発され私もやってみようと思い立った。 こちらでは日常の会話で株の話は 結構出る。

株のしくみは日本と同じで証券会社に口座を作り、売り買い注文をする。 http://www.waterhouse.com/
に口座を作った。 証券会社はSecurity Companyと呼ばれている。 当初これは防犯会社だと思い、犯罪の多いアメリカならばと思っていた私は馬鹿だった。 口座開設にはsocial security numberが必要だがすぐ作れた。 入金するお金分の小切手も持参する。 口座から引き出す為の小切手、VISAカードは後日郵送されてきた。

入金するお金はその日から元本保証の運用が開始され現在税引き前2-4%程度の 利子がつく。(今はこれだけでもおいしい) これを元に株の売買の注文を電話、インターネットで入れる。 売買の手数料もインターネット利用だと成立した売り買い注文1件で $9-$15程度と会社によって違うが、かなり安い。 株価もインターネットですぐわかり、朝買い、午後売るといった芸当も簡単で できる。注文の状況はインターネットで確認、成立した売買に関しては 手紙で通知がくる。株券は保護預りの形で手数料はない。 売買の株数の最低数もない。

株価は http://quote.yahoo.com/ で20分遅れ(delay quote)で知る事ができる。 また現在の株価(real time quote)を知らせる無料のサイトも多くある。

株の話をする場合、税金との関係抜きには語れない。 アメリカでは収入ある人すべてが確定申告をする必要があるので 売却時に源泉徴収されない。ただし、売却の情報は 証券会社から税務署に通知されているらしいので正しく確定申告を する必要あり。確定申告時に儲けは課税される。損は課税対象額から控除される。 一年当たり$3000を上限に控除ができる。 蛇足になるが、アメリカでは財産の運用のための 必要経費が認められている。インターネットを利用して株を売買する場合など パソコン設備、プロバイダー接続費用、投資会社からの有料の情報などは 資産運用の必要経費とすることができる。

日本だと証券コードという番号で銘柄を区別するがアメリカでは アルファベットを用いて社名に似たコードを利用する。 たとえば

Yahoo(ヤフー) YHOO

Amazon(アマゾン社) AMZN

Microsoft(マイクロソフト社) MSFT

Intel(インテル社) INTL

AT&T (AT&T社) T

歴史のあるでっかい会社は文字数が少ない気がする。 取り引き市場にはDOWとNASDAQと二つのメジャー市場がある。 DOWは良くニュースで耳にするニューヨークダウ。 今年の夏から取引時間を夜の七時ころまで延長するらしい。 朝から夜まで一喜一憂だ。 NASDAQはナスダックと呼ばれ、ハイテク関係の会社が数多く上場 している市場だ。インテル、マイクロソフト、シスコ、 デル、などが名を連ねる。NASDAQ指数はあまり日本では聞かないが、 こちらでは DOWとNASDAQの指数はニュースでは必ず聞く。 一般にNASDAQの銘柄の値動きは激しく、特定銘柄が10%以上上下する事も 多々ある。 またアメリカの株価は世の中の動きに過剰反応する。

98年夏頃無料ホームページでも有名はGeocities社(GCTY)が NASDAQに上場した。この時確か一株$40位だった。これが秋頃に ロシアの経済不安などを理由にぐっと下がり一株$19になり、 その後Yahooに買収され、インターネット株ブーム も手伝い$150程度まで達した。今は$100位で安定している。 これらは一例だ。

今回のアメリカ文化の御値段は口座開設はだた、でも簡単に儲けはでない。


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ただの話

つまらない題で申し訳ない。ただ、すなわちFREEという言葉を使った宣伝 についてだ。以下に良く見るFREEを紹介しよう。

FREE after mail-in rebate

これはコンピュータショップで良く見る宣伝だ。例えばフロッピーディスク20枚パックが 仮に$10だったとしよう。これを店頭で購入して、品物のバーコードとレシートと rebate用紙を指定された住所に送ると$10の小切手が忘れたころに郵送されてくる。 すなわち、$10+税金を払い$10が返金される。このrebateは宣伝の一種で 品物、期間はいつも限定されており、毎日あるわけではない。 この宣伝があると実は買わなくてもいい物も買ってしまう事が多い。買ったあと せっせとrebate用紙に必要事項を記入して、品物のバーコードを切り取って、 レシートをコピーして郵送するのだ。この前奥さんにあんたは$1.50をもらうために 何をしているのと言われてしまった。実際rebateをもらうためには税金と 郵送切手代(33セント)はいつも払っている。

Buy 1 get 1 FREE

これはスーパーで良く見る宣伝だ。文字通り、ひとつ買うと同じ品がもうひとつただだ。 これには複雑な手続きはいらない。同じ品物をふたつ購入すれば良いのだ。 牛乳、飲料水、たまごなど見かける。この前宣伝を知らずひとつだけレジに持っていくと レジの人がもうひとつ取ってこいと命令された。余計なお世話だ!

FREE phone and activation. one year contract required

これは携帯電話の話だ。1年契約をすれば電話と初期手数料をただにしてくれる。 新聞などの宣伝で良く見る。この場合 FREE PHONEの文字がでかでかと書かれて すみっこに小さくone year activation required と書かれている。 1年契約を中断すると違約金$150-$200程度取る場合が多い。

今回のアメリカ文化の御値段はだたではないFREE


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