こちらで良好なクレジットヒストリがたまるとその手の会社から ダイレクトメールが良く来る。一週間に3通ぐらいは必ず来る。 VISA,MASTER,AMEX,DISCOVERYなどが手(金利等)を変え、品(景品等)を 変えての勧誘合戦だ。
ここでアメリカ人のクレジットカードの使い方に触れたい。 日本の場合、利用代金は銀行口座引き落としになっている。 こちらの場合は毎月請求書が来る。これに対して小切手にて支払い金額を 郵送するのが一般的だ。この時請求額全額を支払うのではなく、 一部を払い、残りを翌月以降に繰越し、残金に対しては金利を払う人も かなりいる。実はこの金利というものが結構高い。会社にもよるが15%程度などは ざらだ。ちなみに私のVISAカードは年利17.9%だ。ところがこれをダイレクト メールでくる他社のカードへ切り替えると年利3.9%にて前のカードの借金残高を 移すことができるのだ。(低金利の有効期限はあるが)実はこのように乗り換え特典 を利用して現在の高金利の借金を複数の金利の安いカードに乗り変えていく 事が実に簡単にできる。乗り換え時に現金のボーナスをくれる カード会社もあるのだ。カード会社は金利が安くてもとにかくお金を借りて 欲しいのだ。新聞にもこの社会現象の記事があったが最近カード会社の収入が 落ちてきて、カード会社の吸収合併が頻繁に行われている。 私の持っている2枚のVISAカードもこの2年の間に会社名が変更になっている。
極めつけの話をひとつ、私宛に身に覚えのない金融会社から小切手が 送られてきた。約3200ドル(約35万円)だ。納税還付金かと思ったがよくよく 書類を読むと実は借金の押し売りだったのだ。この小切手を換金すると私は この金融会社に毎月、xxxxドル、3年ローンで払うのだ。金利も高かった。 しかし、お金が手元になければ、もしくは間違いで(英語が読めないとか、 納税還付金と勘違い)換金してしまう人もいるだろう。サラ金でも ローンでも自分が頭を下げて金を借りに行くはずなのに 札束を手紙に入れて一方的に送り付けてくるのに等しいのだ。 サラ金よりも怖いかもしれない。
今回のアメリカ文化の御値段、カードローンはやはり怖いのだ。