2000年2月2日 ”日本の老人”
残念ながら、今回の番組に僕の発言はない。タケシが指してくれないもん。ずっと手が上げっぱなしなのに。というのは、言いたいことがあった。では、ここで発表させていただければと思います。
僕がよく主張する話題にまた取り上げたい。それは日本人の「愛国心」です。日本の老人は戦前と戦後の日本をよく経験しているのでどれほど日本が変わってきたのは一番知っている人達です。戦前の「愛国心」というのは結局、極端過ぎて天皇のために東南アジア圏内に虐待を繰り返していた。それで、日本が戦争に敗北を喫して立てなおすには時間がかかった。アメリカの助けに頼りながら、日本人が一体になって国のために一所懸命頑張った。それでこんな島国の日本が世界2の経済大国になった。しかし、90年代に入ってバッバルがはじけて日本の経済はそれきり低迷している。今時の若者に「国のために頑張る」という言葉はまず口から出ない。なんで自己主張がこんなに浸透してきたのでしょうか?
番組をよく見ると僕の着ているシャーツに目をひかえる人は多いかもしれない。なぜかというと、「大和魂」という3文字が書いてあるからです。僕は買う前、この表現を辞書に調べたことがあった。英語で「Japanese Spirit」という訳がっていてとても愛国心的で印象強かった。だから、バンコクで買い物した時に買いました(タイはやっぱり安い!。日本に持って帰るとある日、友達と一緒に近くのバーに行った。例の「大和魂」を身につけていて。そうすると、飲んでいる日本人と激討論になってしまった。彼が戦争の話を何回も繰り返すうちにこの質問を言い返した:「あなたはどういう風に愛国心を表す?」。沈黙でした。
そういう表現はもう民衆に存在しないからだ。「大和魂」は「日の丸」と「君が代」の話と一緒だと思う。昔、こういう国民的な象徴は利用されて暗い歴史を持っている。でも過去はもう済んだことだ。将来の日本には新しい愛国心を作らないとあらゆる社会問題が広がる一方だと思う。だから僕は誇りを持って「大和魂」を身につける。
では、老人がこういう歴史と現在のこと、どう思っていると聞きたかった。特に、自分達も社会全体もどこで間違ったことを聞きたかった。例えば、こういうふうに子供を育っていたので自己主張の傾向が出てきたとか。
結局、番組には普段通り、とてもくだらない話も真剣な討論も入っている。特にアメリカ人としてこんな大勢の老人の方が集まってとてもいい企画だったと思う。番組のほうはどう映るでしょうか?
P.S. 写真は98年長野オリンピックのアメリカ対カナダアイス・ホッケー戦でした。1対4、侮辱させられてしまった。
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