遠矢浩規(とおやひろき):【所属学会】
1963年、東京生まれ。早稲田大学政経学部で政治哲学を学ぶ(政治学士)。在学中、丸山眞男自主ゼミナールを結成、近代日本思想を学ぶ(当時の丸山氏との意見交換会の記録が『丸山眞男話文集2』[みすず書房、2008年]に収録)。また、幕末維新史を研究し、大久保利通暗殺事件を掘り起こした卒論は『利通暗殺』(行人社、1986年)として出版。
学部卒業後、経団連のエコノミスト(実態はロビイストみたいなもの)として働く(知的財産権政策、日米通商問題など担当)。この間、GATTウルグアイ・ラウンドの貿易関連知的財産権交渉(TRIPs交渉)に関与。
在職中、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)大学院に留学し、科学技術の政策論を学ぶ(Master of Science)。
経団連退職後、慶応義塾大学大学院法学研究科で国際政治学(特に国際政治経済学)を学ぶ(法学博士)。かたわら、アジア経済研究所の客員研究員を務める。
1997年、広島大学法学部助教授。2007年、同教授。趣味は60〜70年代の洋楽(ロック)と海外旅行。
日本国際政治学会、日本国際経済学会、日本工業所有権法学会【業績(例示)】
<国際政治経済学の理論構築に関するもの>【ご参考】
・「収穫逓増の国際政治学へ向けて」添谷芳秀・赤木完爾編『冷戦後の国際政治―実証・政策・理論―』(慶應義塾大学出版会、1998年)。
・「技術変化と国際システムの動態(1)(2)」『広島法学』第22巻第2号(1998年)及び『広島法学』第24巻第2号(2000年)。
ほか
<知的財産権の国際問題の「理論」に関するもの>
・「知的財産権の理論的分析枠組―『国際法律摩擦』の政治経済的構造―」『国際政治』第113号(1996年)。
・「知的財産権の政治経済学」関下稔・石黒馨・関寛治編『現代の国際政治経済学―学際知の実験―』(法律文化社、1998年)。
・「国際政治学と知的財産権」『広島法学』第26巻第2号(2002年)。
ほか
<知的財産権の国際問題の「実証」に関するもの>
・"TRIPs and Policies of APEC on Intellectual Property Rights: Economic Theory and Political Reality," working paper series 96/97 – No. 8 (APEC Study Center, Institute of Developing Economies, 1997).
・「知的財産権制度の現状と課題」日本貿易振興会アジア経済研究所『国別通商政策研究事業報告書 タイ』(日本貿易振興会アジア経済研究所、1999年)。
・「米国国際ビジネス評議会のプラット・スピーチに関する考察(1)(2)」『広島法学』第28巻第2号(2004年)及び『広島法学』第28巻第3号(2005年)。
ほか