ニュースレター


2001.1

新年あけましておめでとうございます。

「おめでとう」遅くなってすみません。
新しい年、新しい出発、21世紀でも、「成り行き」大好きタイ人、私の心の中まだ生きています。

山の中のボロボロの小屋の中ストーブをまだ使っていない生活、
「お母さん、暑い国で生まれたから寒くない」
子供たちブツブツいいながら私のことあきらめてしまいました。

日本の心よくわからないとき、日本の演歌をよく聞きます。

  しらかばー青空みなみかぜ
  季節が都会ではわからないだろうとー
  とどいたおふくろの小さなつつみ
  あのふるさとへ帰ろうかな

大好きな「北国の春」を聞くと元気出る私は学生時代を思い出した。働きながら学ぶ貧乏な生活、ストーブを買うお金もなかった。ことばわからず、高物価日本の中生きているのがせいいっぱい。納豆をポケットの中に入れられたり、足をひっかけてころばされたり、いじめられたことがありました。

孤独、不安、さびしい、ひとりぼっちの部屋の中ではじめて出会った日本の寒さ冷たさ。でも大都会の中で生きて、どうしてかわからないけど体と心いやされてきました。

自然にめぐまれて育った環境の私には大都会でよくころびました。ころんだらまた立つ、また立つ、自分の足でしっかり立てばいつの日か上手に歩けます。貧乏ひまなしのおかげで、知恵で体よく動いて、たくましいようになりましたた。

母が交通事故で亡くなる前、
「裕福な家庭生まれたのにどうして楽な人生の道を選ばないの?」
私のこと納得しないままなくなってしまいました。自分の気持、すがた、どうやって人に理解させるのかわからなかった私は、タイの正月の日、母と永遠に分かれてしまいました。

タイの社会みんなといっしょに「自由な花を植えたい」
自由 解放 おそろしい!戦う権力好きな人たち
大きな鉄砲もって向かって目の前で木の葉のように
いのち また いのち つぎつぎにおとしてしまいました。
いのちが奪われて のこされるのは
かなしみ いたみ 傷 そして なみだ・・・・
人間 ほんとうに トラよりこわかった
人間 どうしてうたれたり 切られたり 人々に傷つけたりするのでしょう・・

戦争で負ける。しかし、人々の心勝ちます。
「人間 大切なこと 目で見えない」
「本質なこと 目で見えない」
「見えない だからどうやってみればいいのでしょう」
「心で見るしかない」

「星の王子さま」という本の中に書いてあることは、今の時代もまだ通じます。
「くぎでたら打たれる」という日本の社会の中生きているのはつらい。豊かな日本の中、心つかれて痛む日本人おおぜいいます。
「いくら長い日本くらしてもやはり外人だ」
「よそ者だからなかなか受け入れてくれない」
疲れた外国人の声も聞こえてきました。

疲れたら・・この場にあつまれ!小さな声、けれどもすばらしい音。耳を澄ませよ・・白ありとゴキブリの声だった。

白あり :21世紀どうなるか・・楽しみ
ゴキブリ:そうですね。私は根性あるだよ。
白あり :「ごきぶりの根性」なんだ?
ゴキブリ:かんたんだ。いくらたたかれても、ふまれても、だまされてもがっかりしない。ぼくの生命はもっと打たれればもっと生まれる。

私たち彼らのことば、声通じないのに心の中でひびいていました。

人間本当に根性出してニコニコ笑えば、どんなに怒られても、いじめられてもどんな声が聞こえても、笑えばいい。自分が笑えば周りも笑う。笑って人変わっていく。世界に広がっていく。

小さなところこだわると、大きなところ見えなくなる。人のあくびまで気になってしまう。20年間日本くらして一番良かったのは「日本語下手」なことです。もしことば理解すぎると、たぶん毎日ストレスたまって何にもできないかもしれない。人間のことば本当やっかいです。

足早い、いたずらゴキブリは、人間の健康を考えてくれるかも知れない。ぱーっとゴキブリすがた見たら、はら立ててたたこうと思って、人あっち行き、こっち行き、くるくるはいまわって、力があまって、体動かない現代人にはいい運動で、発散できて最高にさっぱりになって、体ゆるんでしまう。

「ぼくたたくより、一緒に踊ればもっと気持ちのに・・」
ゴキブリは人間にいいたかったかも知れない。
「あんた人間のすがたみせるだからたたかれるだよ・・」
すがた人間に見せない白あり言い出した。

白ありどう生活するのかしら・・急に私興味ありました。Australiaの森とんでいきました。びっくりするほど人間より背の高い巣を作っていました。いくら力もっても人に見せない白あり。どうやって作るのか感動しました。巨大な巣の中、大勢白あり暮らせます。よく動く仲良くよく働く、自分の巣を守りながら共存生活の中、仲間意識強い白あり。お互い支え合って、お互いに守っていく、だから大きなちからになることよくわかりました。苦労だから根性出るゴキブリ、自分の力おもて出さない力持ちの白あり。これから21世紀、私たちに考えさせるかも知らない。

決まった時間、決まった道、会社へ向かう道々ホームレスが寝ている。自由と孤独と幸せについて考える。大阪城公園のテントに住む元社長さん。バブル会社倒産、テント始めたばかりの生活、彼は「ポチの小屋で見た夢」の新聞記事で読みました。

これから「夢を見る」社長になりたい、人の力で成功したい、しかし苦労知らず、体動かず、でっかいゆめ見る彼らは、物求めていた時代の中に テント生活の元社長さんの「見た夢」の中に何か学ぶでしょう。

人生だって「風まかせ足まかせ」たまに「成り行き」な時間も必要があるかも知れない。今まで走っていたことをゆっくり自分の足元見つめる時間が大事だと思います。

「守ろう地球」夢見たことない、大きく考えたことないままに10年続けました。いつも仲間言い続けるのはこれだけ。
「利益気にするより人を育てよう」
「きれいことよりやることそして楽しい心持ち」
不況の中、理想より生活かかった私たちにとってむずかしいけれども、今の時代では自分の生き方鍛錬できるチャンスかも知れない。

鍛錬ということは子供にとって大事なことです。受験の点数で人生の評価するより先に、負けることを教えなければなりません。負ける体験知らずそのまま成長して人生で大きな壁にぶつかったとき、どうやって耐えられるのか知らない人今ふえています。

今年、エアープランツという植物を友だちからもらいました。
「なんにも水かけなくても元気になる。」
なかなかおもしろい植物でなんにも手かけずに勝手に自分の葉で空気から水分を吸収する。環境のきびしい水がないところで育った植物なので、自分の力で生きているために、ちえを覚えている、とてもたくましい植物です。どんな花が咲くのか育ててみよう、急に興味をもつようになりました。
「何にもしなくても生きられる」
「育つ」について、私たちのいいヒントになるかもしれない。

「古い考え、新しい価値観」という発想、「守ろう地球」にとって目玉商品ではなくて、本当に必要な物として孫まで残るように考えなければならない。伝統をしっかり守って、新しい価値観でどんどんかえていくことできるように。

今まで自分の実感と理想の中ゆっくり歩きながらまわりよく見つめる時間の中、小さな力の私は自然に大きな力で支えるようになりました。おかげさまで Neem の研究で作った作品とNeem の研究所も日本で初めて生まれています。白ありのように、「守ろう地球」の名おもてに出なくても裏から支えています。むだなエネルギー、むだな物やるより徹底的必要なものしかやらない「守ろう地球」の今年から新しい価値観を出発します。

今まで人間より白ありしか興味がない私は
「人を愛したいどうすればいいでしょう」
よくタイの森の人に聞きました。
「その人の家族、お母さん、お父さん、兄弟、親戚、愛しなければなりません。そしてその人の村、町、国を愛しなければなりません。愛ということは人からもらうではなくて人に伝えることです。」
と答えてくれました。
「愛」本当にすてき、国境がない、奥深いのについつい愛をもらいたいから、ついつい私たち悩んでしまう。

人と人の間、目に見えない「糸」どうやってむすびましょう。どうやって人に与えられるでしょう。「飼育」ではなくて「なつかせる」です。えさを与えて育てるではなくて、自然に心の中抱きかかえて絆を作ること。お互い何もいわなくて、ことばわからなくても、自然の「愛の糸」、人と人を結ぶ力になります。
 

ソラダー
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