日付:1999年11月17日(水)〜18日(木) 天候:晴れのち雪 しし座流星群を観に行ってきました。 場所は去年と同じ、富士山新五合目。 去年のクルマ大混雑による光害を心配して、今回はいち早く、午後一番にベストポイントへ到着。ここは、ヘッドライトの影響も受けにくく、しかも、しし座の昇る東の空がバッチリ開けているとにかく「いい場所」なのです。 しばらく仮眠をとっていると、「いい場所」とりに天文ファンの方が1名到着。考えることは皆同じ。話を聞けば、実はこの方、去年も私のすぐ近くで観測されていたとのこと。今年こそはと燃えていらっしゃいます。 また、しばらくすると、今度はNHKさんのハイビジョンスタッフが到着。私の愛機、ペンタ(PENTAX)の望遠鏡とNHKのハイビジョンカメラが数メートルと離れず並びました。なんとも壮観! 夕暮れて、上空は快晴。静岡の夜景もクッキリ見えます。 そして、NHKさんの携帯電話には東京のスタッフから刻一刻と情報が入ります。 「イスラエルでは1時間に50〜60個程度観測された模様!」「現地スタッフが撮影に成功!」「7時のニュースでオンエア決定!」・・・。 高まる気分の中、いよいよ望遠鏡の最終セッティングに着手。天体追尾のためには望遠鏡を一度北極星に向けて調整しないといけないのです。ところが・・・。 「モータが動かない・・・」 天体追尾のモータを駆動するバッテリーが動かない。充電してきたはずなのに・・・。下がってきた気温のせい?それともバッテリーの寿命? やむを得ず、クルマをターンさせ望遠鏡に近づけて、クルマから直接DC12Vをもらうことに。 手間取ったものの、ようやく望遠鏡に火が入りました。さあ、北極星を合わせようと北の空を眺めます。 「あれ?見えない・・・」 その頃からです。まさに「雲行き」が怪しくなったのは。 北極星の姿がうっすらと雲に覆われ、見えなくなっています。振り返れば、夜景もガスにつつまれて・・・。 午前1時に目覚ましをセットして再び仮眠。<・・・夢の中では星空が瞬いています・・・。> 車窓をたたく音に目覚めたのは午前0時頃。先ほどの天文ファンの彼。 「ダメそうなんで帰ります」とのこと。「流星群が見えてきてますよ!」と起こしてくれたのかと一瞬錯覚。空はガスにつつまれなんにも見えず。 再びしばらく仮眠。<・・・夢の中では流星が飛び交っています・・・。> 目覚めたのは午前1時。目覚ましも鳴っています。そして、一段と寒さが増した感じ。 外は真っ白。大雪となっていました。 なんで、こんな大切な日に初雪なんでしょうか。 結局、午前2時過ぎ、撤退を決意。 NHKさんは朝まで粘ってみるとのこと。ここがダメでも飛行機からも撮影したりしてるので「クローズアップ現代をお楽しみに」との慰めの言葉をいただきました。 まあ、こんなこともあるんだよね。TVニュースでほぼ全国的にダメだったと聞いて、少し胸をなで下ろしているのが星空ファンの正直な気持ち。 ピークは過ぎたかもしれないけど、来年また来ようと心に誓うのでした。 こんなトホホな日記を書いている場合じゃない! 18日、NASA機で捉えた流星群ハイビジョン映像をNHKニュースで見ました。スゴイ! ”流星雨”の映像、生まれて初めて見ました。 |