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11月の星空スペシャル
しし座流星群を観よう
「一生に一度は見たい流星雨」〜あなたはどこで観る?
11月18日未明をピーク(極大)にしし座流星群が到来します。ちなみに2001年は1日ずれて19日未明という予測もあります。
流星群とは、一般に彗星の通り道にその彗星が放出していったチリ(彗星のかけら)のようなものに、毎年、地球の軌道が重なって、決まった星座を中心に流れ星がたくさん見られる現象をいいます。<→流星群のことをもうちょっと詳しく知りたい>
しし座流星群を降らせるのはテンペル−タトル彗星だと言われており、その彗星はほぼ33年周期で太陽系に近づきます。しし座流星群は「流星雨」を降らせる群としても有名で、最近では1966年にその「雨」が地球に降り注ぎました。
そう、もうおわかりですね。
1966年はちょうどその彗星が近づいた年(「回帰」という)でした。次の回帰は1998年であり、回帰の前後、1997年から数年間は流星雨が降る可能性が非常に高いのです。20世紀最後から新世紀にかけてのビックな天文現象としての期待が高まっているわけです。
1998年はちょうど新月と時期が重なり、月明かりに全く邪魔されない絶好の観測条件の中、流星雨にはならなかったものの確実な数の出現があり、流星痕を残した大火球も観られました。
流星群の予測はとても難しいもので、結果的には日本時間の17日日中にピークは訪れ、その出現数ですら流星雨にはほど遠いものでした。
翌年の同夜、再び、地球がテンペル−タトル彗星の軌道を横切るとき、まだまだ、チリは充分に残っているかも知れないと言われました。
そして、その1999年、18日午前11時頃、残念ながら日本では昼間の時間帯になってしまいましたが、期待を裏切らない大出現がありました。
2000年以降はいったいどうなるのか。ここに新しい仮説が出てきます。はたして今年もしし座流星群は観られるのか。
確認の意味で、極大日のカレンダーを見てみましょう。
1997年11月18日(火曜日)
1998年11月18日(水曜日)
1999年11月18日(木曜日)
2000年11月18日(土曜日)
2001年11月18日(日曜日)、19日(月曜日)。
どうやら、会社や学校を休む必要はありますね。それに秋から冬への季節の変わり目、十日前からは夜遊びを避けて、体調を万全に整えましょう。
星空観測が初めての方なら、全国各地で催される観望会に参加されるのもいいでしょう。しし座流星群の観望会に関する情報は、天文雑誌を見るか、文部省・国立天文台のページ等でもリンク集が掲載されているようです。ご参考までに。
さて、いざ観測。
出現期間は11月15日から22日と予測されています。
極大となるのは、上のカレンダーにも示したとおり11月17日の晩から18日明け方にかけて。(注:2001年は19日未明との予測あり。)
本当は極大前後日も観測すべきですが、平日でもあり、かなり寒いでしょうし、迷うところです。
とにかく東の空が開けているところへ行きましょう。
しし座は午前0時頃からその東の空を昇ってきますが、流星群はしし座を中心に放射するように見られるので、もう少し早い時間からの出現を期待してもいいのです。ただ、やはり、ピークは午前1時から明け方あたりにやってくるようです。また、しし座の高度が高くなれば、それだけその周囲の空も暗くなり、流れ星が見えやすくなるとも言えます。
ちょっとしし座から離れたあたりのほうが軌跡の長い「派手な」流れ星が見られるかも。<→流星観測のワンポイント・チェック!>
しかし、もし流星雨になれば、そんな星座の方向なんて構ってられない興奮状態になるはずでしょうし、関係ないですね。
一眼レフカメラをお持ちならぜひ写真撮影にもチャレンジされてみてはいかがでしょう?<→やってみるかい?「挑戦!流星群を撮る」>
流星群が期待の「雨」となるか、「ハズレ」るか、これは誰にもわかりません。しかし、あなたが一生に一度となるかも知れない流星雨を体験するには、当日、晴れた星空の下にいることが最低の条件なのです。次回の回帰を待っていたら遅すぎますしね。
33年ぶりの大出現が期待されるしし座流星群、いったいどんな姿を見せてくれるのでしょうか。
では、よい星空を。
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☆ 流星雨の夜に...
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「あなたはどこで観る?」
11月、大河原ヒュッテとおおいぬ座
ちなみに私はいつもの八ヶ岳か富士山に行こうかなと思っています。
「星空観測ポイント」でも紹介している虹の平(標高約1,700m)あたりもよさそう。ポイントを選べば、木々の間に東の空がぽっかりと開け、ちょっと幻想的な星空が楽しめます。
標高約2,100mの大河原峠(写真)まで足を延ばしてしまおうかとも思っています。ここまで来れば、さらに空は大きく開けます。でも、峠では強風や低温−標高が400mも違うのですから−の心配もありますね。
天文ファンが集結する富士山五合目もいいかも。どのぐらい人が集まるものか想像もつきません。ちなみに1998年はもうたいへんな状態でした。
11月ともなれば深夜の気温は零下となるため、寒さ対策は万全に。また、夜間、既に峠付近では路面が凍結している場合もあります。観測地へは夕方早めに着いて準備を整えましょう。
絶好の観測期であるアンドロメダ銀河や深夜に昇るオリオン座もお見逃しなく!
補足)1998年〜2000年は富士山に行きました。おかげさまで98年にはベストショットをゲットできました。でも99年は大雪に見舞われて大変でした。いいですよ、富士山。やはり天頂付近を狙うなら、東京からいちばん近い最高の観測地でしょう。早めに行って、NHKサンの隣に陣取るのがベストです。(笑)
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