東京のおいしい空気 雲取山編


 雲取山は東京都の西の端に位置し、東京の最高峰である。
 標高二千メートルを越えるその頂からは、周辺の秩父多摩国立公園エリア内の山々や富士山、さらには遙か南北アルプスを望む。そして、多摩川へそそぐおいしい水を育む周辺の森は、四季折々に美しい姿を見せてくれる。


<夕暮れ時の山頂>
場所
 東京都奥多摩町。雲取山山頂(標高:2017m)は埼玉県と山梨県、両県との境界に位置する。
 登山道は整備されており、埼玉県側の三峰口や奥多摩側の三条の湯等から登るのが初心者向けで一般的。山小屋や避難小屋も多数あり、縦走も比較的手軽に楽しめる。
 
登山ルート
 雲取山・山頂までの最も近いルート紹介しよう。
 クルマで東京方面から青梅街道(国道411号線)を行く。奥多摩湖を過ぎ、丹波山村(山梨県)の方向へ国道をさらに行くと、山梨県に入り、数分のところに「お祭」というバス停がある。そこが「後山林道」の入り口である(道路案内はなく、少しわかりにくい)。林道を数十分走ると、青岩谷橋というところで終点となるので、ここでクルマを停めよう。さあ、ここからは登山道だ。
青岩谷橋=30分(←20分)=三条の湯=2時間20分(←1時間50分)=三条ダルミ=40分(←20分)=雲取山山頂(雲取山避難小屋)
<新緑に染まる登山道>
 このルートは山頂に辿り着くまで山梨県内の登山道を行く。
 登山道入り口からしばらくは森林の中を進む。初夏には新緑が、また、秋には紅葉が美しいルートである。左下を流れる清流の音が気持ちいい。30分も行くと三条の湯(宿泊可能な山荘)に着く。ここの温泉は泊まり客でなくても利用可能(ただし、時間指定あり)。また、そばには水場も完備されたキャンプ場がある。

<三条の湯キャンプ場>

 さて、ここからが山歩き本番。水無尾根と呼ばれる尾根伝いに山頂をめざす。季節にもよるがところどころに水場もある。2時間も歩くと、飛竜山(標高:2077m)へ向かう縦走路との合流地点に出る。ここが三条ダルミ。一休みできるベンチとテーブルもあって、晴れると南西方向の富士山の展望も良い。ここからは雲取山荘を経由する巻き道と、直接山頂に向かう道とに分かれている。直接めざすなら急な上り坂を経て約40分で山頂に到着。

<雲取山避難小屋>
 山頂そばにある避難小屋はバンガロー風のきれいな建物。小屋の中もきれいで快適。四季を通じて利用者も多い。有料の山荘(山小屋)に泊まるのも良いが、シュラフと食料を持ってきたなら、お金をかけずにこの避難小屋を利用するのも悪くない。

<小屋の中はこんなにきれい>

※「登山ルート」の欄にある「=*時間**分=」で示すコース時間は目安です。天候や残雪の具合、登山者の体力または疲労度などによって変わりますのでご注意下さい。

おすすめの温泉施設
 山歩きの疲れは温泉で癒すのがいちばん。帰りがけに寄るなら山梨県小菅村の「多摩源流・小菅の湯」がおすすめ。しゃれた建物(左写真)の中は、大浴場に露天風呂、レストランも完備した快適な施設だ。
 後山林道を下り青梅街道に出たら右折して丹波山村方面へ走る。しばらくすると、丹波山村役場の案内のある信号に出るのでここを左折。舗装された県道で小さな峠を越えて国道139号線に出たら、大月方面に走るとすぐに「小菅の湯」の案内板がある。青梅街道に出てからここまでクルマで所要約30分。

案内地図はこちら

※この地図はMapFanWebを利用させていただいております。

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