New Olreans

ちょっと古いですがNew Orleansに行って来ました(1998年5月).LAから直行便もありますが,予約できなかったので,Denver経由で行きましたが,待ち時間も合わせて5時間ほどで到着しました.亜熱帯という気候そのもので,5月でも連日30度以上の蒸し暑い日が続いていました.Louisiana州は全米でも屈指の貧困の州とのことで,奴隷制度や南北戦争という歴史的な背景を,今もそのまま引きずっでいるという印象です.もともとスペイン,フランスの統治領でしたが,ナポレオンから合衆国政府がこの地を買い取りました.黒人人口が今でも非常に多いことが特徴です.New olreansの治安はお世辞にも良いとは言えません.最近の中心部の再開発により,随分新しい高層ビルが建ち並ぶようになりきれいになりましたが,それでも一歩小路に入れば,朽ち果てた廃ビルが至る所で見られます.こういうところに夜一人で行くのは危険です.観光のポイントは旧市街で,french quarterと呼ばれる地域で,ここを歩けばこの街の独特な雰囲気を感じ取れます.Bourbon street(もともとブルボン王朝がその名前の由来です)は繁華街の中心で,至る所にJazz Barがあり,生演奏を聴かせてくれます.(この通りの北側は,最近凶悪な犯罪が多いので,行ってはいけないと言われました).私はJazzにはあまり興味がありませんが,Bruceを聞かせる店もたくさんあり,そのperformanceのレベルの高さには驚かされました.Santa Monicaあたりのstreet mucisianのレベルとは雲泥の差があります.


Jacson squareという広場ではstreet mucicianのperformanceを一日中見ることができます.このおじさん達のBruce guitarと歌のうまいこと.感動しました.観客は演奏者の前にある缶やギターケースにお金を入れていきます.彼らはこれだけで生計を建てているそうです.この人達のすぐ後ろでは,やせこけた黒人の老人が,おもちゃのような小さな赤いギターを抱えて,無意味なコードをただ弾き続けていました.また近くの通りでは黒人の少年が,路上でタップダンスを踊って,観光客にお金をせびっています.繁華街では朝から24時間に渡って,nude showが演じられています.
フランスの統治,奴隷制,南北戦争,貧困,音楽,退廃とこの街を語るにはたくさんの言葉が必要です.まぎれもなくここも合衆国の一部なのです.アメリカを語るなら,この街は一度は訪れてみるべきです.

街の中心を歩いていても,すぐにこのような怪しげな小路に行き当たります.危険な匂いがぷんぷんします.


Burbon streetはこんなところです.デカダンス,フランスやスペインの雰囲気を今に伝えます.


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