平成9年5月末現在、加入者数は194,000人で道内シェアNO.1の62%を誇る。
NTT依存網型の事業者(基地局間の通信にNTT回線を使う)である。
エリアマップ中の穴は少なく、500mWのCSの威力により住宅等の建物内でも状態良く使えるので、 若者を中心に口コミでの人気が高く、端末価格の安さとも相まってさらにシェアを伸ばす傾向にある。 また、道内でのエリア自体の広さもNパに並びトップクラスのため、 道内では最も使いやすいキャリアである。さらに、8月1日から始まった、 依存網PHSと一般加入電話への10秒以下一律10円の通話料は、Pメールの利用者に限らず、 繋がった途端切れることの多いPHSとしてはユーザーに大きく利益をもたらす制度であり、 他社にも見習って欲しいことである。
しかるに、専門ショップが少なく、ユーザーサービスやサポート体制に不安があるのみならず、 500mWCS+高シェアの弊害で、夜間の住宅街やすすきの界隈では、この北海道でさえbusyが 発生するようになってきている点が問題である。また、留守電の課金方法がせこく、 気を付けないと思わぬ通話料を取られるためKazumiは個人的に嫌いで、契約したことがない(笑)。 新規契約後6カ月間は1人1回線の制限をしているため、廢な楽しみは6カ月経ってからと言うことになる(笑)。
平成9年5月末現在、加入者数は88,000人で道内のシェアは28%にとどまる。
当然(?笑)NTT依存網型の事業者(基地局間の通信にNTT回線を使う)である。
エリアマップ内でも住宅街にはまれに穴があり、20mWのCS中心の展開のため建物内では 圏外となるケースが多いので、「家で使えない」という口コミでの評判や、 端末価格が高いことも災いして若者の広い支持が得られず、シェアは伸び悩んでいる。 さらに、長距離の通話料の高さは、 長距離電話の機会が多い道内のPHSユーザーには大きなデメリットになっている。
しかし、道内でのエリアの広さはDDI-Pより若干上で、 シェアが低いこととCSの数が多いことによりbusyが滅多に発生しないので、 主な生活圏に圏外となる場所のないユーザーにはかなり使いやすいキャリアである。 また、近距離の市外通話料はアステルPHS相互間を例外とすると最も安い。 さらに、ショップが多く、ユーザーサービスやサポート体制には定評がある。 買ってすぐの故障だとその場で端末を交換してくれるのは非常にありがたい。 7月1日から始まったプラン198は、待ち受け専用に使うにはもってこいの料金体系で、 多回線契約を負担に感じさせない点は◎。ただし、 この制度が普通のPHSユーザー(?)にどの程度利益をもたらすかは???。
Kazumiが札幌・小樽・釧路で電測したところ、住宅街では中通りの入り口にCSを設置し、 そのCSで本通りと中通りをカバーしようとしている傾向があることがわかった。 そのため、本通りを走行中の車からかけるとハンドオーバーが多い反面、歩いている限りでは 中通りに入ってもまず使える点は評価できる。
平成9年5月末現在、加入者数は30,000人にすぎず道内のシェアはたった10%。
独自網型(基地局間の通信回線も自前で設置)の事業者である。
20mWのCS中心の展開でかつCS密度が低いため、べた塗りのエリアマップは実は穴だらけで、 鉄筋住宅内では使えるところの方が珍しいらしい。
Kazumiが札幌・小樽で電測したところ、 本通りの主要交差点にCSを設置する傾向があることがわかった。 そのため、本通りを走行中の車からの発着信にはまあまあ使える反面、 中通りに入ると途端に圏外になることが多い。 さらに、単位面積当たりのCS台数はNTT-Pの1/2から2/3程度にとどまるようである。
エリア自体も札幌圏に限られ、他の道内主要都市では使えないのみならず、 道外のアステルエリアでは発信しかできないこと、 今年の5月末までは他社のPHSには一切接続できなかったことも災いし、 PHSの主たる購買層である若者の口コミの評判は最低で、シェアが伸びていない。 6月1日からの依存網型(他社)PHSへの接続開始で、 いくらかはユーザーも増え始めたが盛り上がってはいない。
「家で使えない」という苦情に対しては、「PHSは基本的には外で使うものであり、 お出かけ用と考えて下さい」との回答を、「家で電波の状態が悪い」との苦情には 「家で使えない人が殆どなのだから、使えるだけ幸せと思って下さい」といった主旨の 回答を良くしているようだが、このような子供だましな回答は即刻止めて欲しいものである。 DDI-PやNTT-PのPHSは、多くの家で問題なく使えているのである。そして、PHSの主たる ユーザー層はこの事を良く知っているのである。このような回答をするということは、 事業者側が自ら「アステルは使えない」と言っているのと等しいのではなかろうか。
以上のようにデメリットは多いものの、独自網型でNTTへの回線使用料の支払いがなく、 基本料やアステルPHS間の通話料が安く設定されている事、シェアが低いためbusyがまず発生しない事により、 主な生活圏が幸運にもアステル圏内にあり、道外で使用するつもりが全くないユーザーには有利なキャリアである。 さらに、他社PHSや家庭電話への長距離の通話料も低廉で、 必然的に長距離電話の機会が多い道内のPHSユーザーにはメリットが大きい。 また、アステルショップの数もPiPitを併せれば比較的多く、アステルショップのお姉さんたちの 対応には一般に好感が持てる。
ただし、8月1日より、個人契約は1人1回線の制限があり、廢な事や新規追加契約後すぐ解約して電番を移すような裏技は全くできなくなった。