チリもつもれば
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外国に来たんだなあ、思うひととき。街を走る車が違うとき。チリの街の風景はそういった意味で他の国とちょっと違う独特の雰囲気を作っています。あまりにも色んなメーカーの車が存在していて、日本車あり、韓国車あり、ヨーロッパ車あり、その他マニアックなものも混じって、あらゆる車種が入り乱れての競争は、そりゃ端から見ている分には面白いけど、当事者はさぞかし大変だとお察しします。そんな車を始めとする気になる乗り物達のコーナー。
★ サンチアゴのタクシー、ナンバープレート改訂へ(99年11月6日)
サンチアゴのタクシーのナンバープレート改訂がすすんでいる。これまでは、一般乗用車と同じ白地に黒文字のナンバープレートだったが、届け出を出したタクシーは近日中に新しいナンバープレートに付け替えなければならなくなった。一般の流しのタクシーはオレンジ地に黒文字、無線タクシーはオレンジ地に白抜き文字である。
今までと同じ番号のナンバープレートを使用できるのだが、勝手にスプレーで色を塗ってはいけないらしい(笑)。ちゃんとしかるべき業者に頼んで、今のナンバープレートと交換してもらう形で新しいプレートを入手するようだ。
これで少なくとも正規のタクシーと白タクの違いは一目瞭然なわけで、市民にはありがたいことだ。
★ ランチレ、「ほぼ」生涯無料航空券キャンペーン(99年10月4日)
1名だが、12月17日の抽選会で、有効期限なしのマイレージ「200万キロ」が当たるというキャンペーンを実施中。参加者はランチレのマイレージ「LanPass」のメンバーで、9月1日から12月10日の間にランチレ・ラデコ・ランペルーいづれかに搭乗した人。200万キロといえば乗りがいがある。例えば :
・ サンチアゴ〜マイアミ 33往復
・ サンチアゴ〜ヨーロッパ ファーストクラスで10往復
・ サンチアゴ〜タヒチ 20往復
・ 友人32人連れてニューヨークへ
・ またはリオの海岸へ50回
ま、当たれば、の話だがなかなか魅力ある懸賞だ。
★ 新しい自動車税制スタート 〜 車も安くなった?(99年10月3日)
10月1日より、自動車の金額(輸入時の金額)により適宜課せられていた「贅沢税(= Impuesto al Lujo)」が引き下げ、または価格帯によっては撤廃となり、よって自動車販売価格が引き下げられている。以下は以前の税率計算と新しい税率計算の比較表。
| 旧税制 | 新税制 |
車輸入価格(米ドル) | 13,000.00 | 13,000.00 |
輸入税10% | 1,300.00 | 1,300.00 |
贅沢税 | 2,546.60 | 0.00 |
合計 | 16,486.60 | 14,300.00 |
. | . | . |
車輸入価格(米ドル) | 18,000.00 | 18,000.00 |
輸入税10% | 1,800.00 | 1,800.00 |
贅沢税 | 6,796.60 | 2,555.00 |
合計 | 26,596.60 | 22,350.00 |
. | . | . |
車輸入価格(米ドル) | 25,000.00 | 25,000.00 |
輸入税10% | 2,500.00 | 2,500.00 |
贅沢税 | 12,746.60 | 8,500 |
合計 | 40,246.60 | 36,000.00 |
. | . | . |
★ ランチレ・ビジネスクラス搭乗でもらえるアメニティグッズの中身(99年9月14日)
ビジネスクラスには全く縁がない管理人としては、あの「飛行機の前のほうのゆったりとした席(くそぉ)」もさることながら、「旅の記念にもらえるアメニティ・グッズ」にも興味が惹かれるところである。 この度旅行雑誌に載っていたランチレの記事より、アメニティ・グッズの中身の情報を入手、ここに掲載させていただく。なお内容は99年9月現在、国際線で配られているものである。
- 紺色ハードポーチ
- スリッパ
- 布製靴入れ
- 鏡付きコンパクトくし
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- ひげ剃り
- 耳栓
- ミントキャンディー(2粒)
- ハンドクリーム
- アイマスク
- 顔用水スプレー
旅行雑誌によるとこのアメニティグッズ、他社に比べて秀でているのはネックの曲がる歯ブラシ(他社のはひどい歯ブラシが多いそうだ)、一方最悪なのがとんでもなくぶかぶかなスリッパであるそうだ。ランチレのビジネスクラスに乗る機会のある方はぜひご自分の五感で確かめていただきたい。
★ 元気なランチレ (99年8月29日)
チリ最大手の航空会社、ランチレがこの度長距離路線用に、エンジンを4基搭載したエアバスA340-300(269人乗り)を総額8億ドルで7機購入すると発表。1号機は2000年末に納入予定、また今回の購入はA340-600(ワイドボディ)へのモデル変更も可能であるオプションも含まれている。
新機体は、サンチアゴ−マドリードの直行便に使用。(現行はB767でサンパウロ経由、所要時間15時間。同航路はイベリア航空がいちはやくA340でノンストップ便(所要時間12時間)を就航させている)。
またこのA340にて新規路線サンチアゴ−ローマ開設も予定されている。現在のランチレの欧州路線はサンパウロ経由、マドリード・フランクフルト行きの1路線であるが、これにより欧州航路が強化される見込みである。
(管理人の予測)
・ サンチアゴ−マドリード:直行便、さらにフランクフルトまで、週4便程度
・ サンチアゴ−ローマ:たぶんサンパウロ経由、週3便程度
これまでランチレの保有機体はボーイングのB737とB767だけで、「ボーイング派」であったが、近距離用として去年A320を20機購入したことからも急速に「エアバス派」への転換がなされている。
すごいぞ、ランチレ。いっそのこと、その勢いを駆ってサンチアゴ−ロス−東京も開設してくれ(チャーター便でもいいからさぁ)。
上に掲載の写真はエアバスのnewsletterより。早くもちゃっかり「ご成約ありがとうございます&御社機体のイメージ図でございます」状態(笑)。
★ 98年チリ新車販売ランキング (99年3月7日)
98年に販売された新車のメーカー別ランキングが発表になった。ここに一気にご紹介。
(出典:経済誌 Estrategia、99年3月4日号)
| メーカー | 乗用車 | 商業車 | 合計 | 前年比 |
1 | シボレー |
8,655 | 15,320 | 23,975 | -20.0% |
2 | 現代 |
10,037 | 4,766 | 14,803 | -24.5% |
3 | 日産自動車 |
9,259 | 5,071 | 14,330 | -33.8% |
4 | スズキ |
9,983 | 3,999 | 13,982 | -1.3% |
5 | トヨタ |
7,677 | 5,177 | 12,854 | -7.9% |
6 | 起亜 |
4,710 | 4,498 | 9,208 | -14.1% |
7 | 大宇 |
8,514 | 440 | 8,954 | -36.0% |
8 | マツダ |
4,756 | 1,827 | 6,583 | +19.4% |
9 | フォード |
2,281 | 3,835 | 6,116 | -16.5% |
10 | フォルクスワーゲン |
3,448 | 289 | 3,737 | -27.8% |
11 | 富士重工業 |
3,409 | 0 | 3,409 | -23.6% |
12 | プジョー |
2,700 | 635 | 3,335 | -5.2% |
13 | フィアット |
2,455 | 878 | 3,333 | -38.1% |
14 | ルノー |
2,805 | 216 | 3,021 | -29.6% |
15 | 三菱自動車 |
1,522 | 1,347 | 2,869 | +80.2% |
16 | ダイハツ |
1,627 | 478 | 2,105 | -17.8% |
17 | クライスラー |
888 | 1,136 | 2,024 | -11.3% |
18 | シトロエン |
1,068 | 945 | 2,013 | -28.6% |
19 | 本田技研工業 |
1,720 | 0 | 1,720 | -14.7% |
20 | プロトン |
448 | 0 | 448 | -55.5% |
21 | 三星 |
438 | 0 | 438 | − |
22 | セアト |
345 | 93 | 438 | +22.3% |
23 | ボルボ |
116 | 0 | 116 | -28.8% |
24 | スコダ |
45 | 23 | 68 | -82.0% |
25 | ランドローバー |
40 | 25 | 65 | -32.3% |
26 | ローバー |
26 | 0 | 26 | -93.5% |
27 | その他 |
707 | 197 | 904 | -57.6% |
| 合計 |
89,679 | 51,195 | 140,874 | -19.7% |
◎ まったくもって勝手な総評
前年比19.7%のマイナスと、不況の結果が顕著に現れる自動車販売。悲喜こもごもの結果となった。
シボレーは1位を死守。商用車(チリで生産している)の圧倒的強みを生かして堂々の1位。なお、チリで言うことろの商用車とは、ピックアップトラックや、2ドアの4WDも含まれ、これらの数が非常に多い。
2位の現代(Hyundai)は低価格路線でいった、乗用車部門で1位。あとに続く起亜(Kia)、大宇(Daewoo)の韓国勢は、96年と比べても妥当なところか。余談だが、起亜ジャパンのウェブサイトが、朽ち果てる寸前(苦笑)。99年3月に訪問して、「初夏の風が心地よい季節となりましたね。」は、ちょっとアブナイ。
日本勢では日産・トヨタが苦戦した。日産はプリメーラを投入もいかんせん高級車なので販売増に寄与できず、トヨタも98年はフルモデルチェンジの新車は登場しなかった。一方、低価格車で勝負したスズキはこの不況時に販売台数をほとんど落とさずに大健闘、トヨタを抜いて4位にランクインした。スズキの小型ワゴン車を本当によく見かけるようになった。また、マツダ・三菱は他社が軒並み販売台数減にあえいでいるのを後目に、去年より販売台数を伸ばしてきた。特に、三菱の4WDが最近街で目立つようになった。
98年乗用車・商用車 新車販売ベスト10 |
乗用車部門 | . | 商用車部門 |
1 | 現代 | | 1 | シボレー |
2 | スズキ | | 2 | トヨタ |
3 | 日産自動車 | | 3 | 日産自動車 |
4 | シボレー | | 4 | 現代 |
5 | 大宇 | | 5 | 起亜 |
6 | トヨタ | | 6 | スズキ |
7 | マツダ | | 7 | フォード |
8 | 起亜 | | 8 | マツダ |
9 | F・ワーゲン | | 9 | 三菱自動車 |
10 | 富士重工業 | | 10 | クライスラー |
96年と98年の結果を比べてみよう (すまんねぇ、97年は記録を取り損なったんだよ) |
96年ランキング | . | 98年ランキング |
1 | シボレー | | 1 | シボレー | → |
2 | 日産自動車 | | 2 | 現代 | ↑ |
3 | 現代 | | 3 | 日産自動車 | ↓ |
4 | トヨタ | | 4 | スズキ | ↑ |
5 | 大宇 | | 5 | トヨタ | ↓ |
6 | 起亜 | | 6 | 起亜 | → |
7 | スズキ | | 7 | 大宇 | ↓ |
8 | オペル | | 8 | マツダ | ↑ |
9 | フォード | | 9 | フォード | → |
10 | F・ワーゲン | | 10 | F・ワーゲン | → |
98年生産地別ランキング |
1 | 日本 | 30.4% | ||||||||||||||| |
2 | 韓国 | 23.7% | |||||||||||| |
3 | メキシコ | 13.8% | ||||||| |
4 | チリ | 11.3% | ||||| |
5 | 米国 | 6.4% | ||| |
| その他 | 20.8% | |||||||||| |
98年本社地別ランキング |
1 | 日本メーカー | 41.1% |
|||||||||||||||||||| |
2 | 韓国メーカー | 23.7% |
|||||||||||| |
3 | 米国メーカー | 22.8% |
||||||||||| |
4 | ヨーロッパメーカー | 11.5% |
|||||| |
| その他国メーカー | 0.9% |
| |
★チリの地下鉄(99年5月価格表書き加え)
チリの地下鉄は、レールではなく空気タイヤが使われています。そうです、フランスの地下鉄とまったく同じやつです。ですから飲みすぎた翌日、頭に響くようなあの轟音もなく結構静かです。地下鉄の料金は時間帯によって、混雑時、通常時、閑散時と3段階に別れています。料金表をアップしました。
下の「プリペイド」の価格はプリペイドカード2,000ペソを使った際の片道料金です。
車内は結構清潔で安全です(スリには注意)。やおら乱入してきてへたくそな歌を歌って金をせびったりするようなやつは乗ってこないようです(当局の取り締まりが厳しいか?)営業時間は平日は06:30から運行していますが、日曜は08:00からです。最終は22:30と早いので注意。常時約2分〜5分間隔で走っており、ほとんど待たずに乗れます。
区 分 | ピーク時 | ノーマル時 | 閑散時 |
時間帯 | 07:15-09:00 18:00-19:30 |
09:00-18:00 19:30-21:00 | 06:30-07:15 21:00-22:10 |
片 道 | 260ペソ | 200ペソ | 150ペソ |
プリペイド | 250ペソ | 190ペソ | 150ペソ |
学 生 | 70ペソ | 70ペソ | 70ペソ |
高齢者 | 70ペソ | 70ペソ | 70ペソ |
★ LanChile、新機体色登場(98年6月4日)
98年6月4日、LA
(ランチリ)が企業イメージチェンジを行った。
← 旧ロゴ 新ロゴ →
← 旧塗装 新塗装 →
この日6月4日、新たに購入したB767-300ERがシアトルから新塗装機で到着、コーポレートイメージ転換の第一段を飾った。サンチャゴ空港のカウンター、Webページともに早くも衣替えが完了、制服も一新した。新しい機体色はなかなかかっちょいいぞ。
4,000万米ドルに及ぶCI変換の費用だが、うち1,600万米ドルはサンチャゴ空港のそばに建設が進められている新社屋の費用に充てられている。
★CO(コンチネンタル航空)サンチャゴに乗り入れ(98年6月4日)
98年5月31日より、AA、UAに続きUSAの第3番目の航空会社として、
COがサンチャゴに登場。その乗り入れはなかなかセンセーショナルだ。
まず、チリ初の、サンチャゴ〜ニューヨーク(Newark空港)ノンストップ直行便であること。今までは、上記AA、UAそれにLA(ランチリ)のいずれもアメリカのどこかで乗り換えをしなければならなかった。サンチャゴ〜ニューヨークの所用時間は約12時間だった。夜にサンチャゴを出発して到着はお昼過ぎ。ところがこのCO直行便、たったの9時間半。したがって朝の早い時間に到着するのでその日を有効に使える。
そしてさらなる驚きはその運賃。オープニングスペシャルプロモーションとはいえ、新聞で大々的に公示されたエコノミー往復はUS$679。 これまでの一般的な料金がエコノミーディスカウントチケットでもUS$1,000あたりだったことを考えると、いろいろ制約がある期間限定にしてもすごい価格だ。 AAとUAはCOに追随せざるをえず、同じ価格でのプロモーションを開始した。
早く日本行き便も安くなってくれ(現在サンチャゴ〜成田往復最低ディスカウントチケットUS$1,991、by LA & JL or NH)。
★97年のチリ航空業界(97年12月17日)
この1年、様々な動きがあったチリの航空業界。まとめて追ってみた。
ランチリ関連
- ラデコ航空を買収、ランチリグループの国内充実へ組み入れる。
- アメリカンエアラインと業務提携。(9月)
- メキシコ便、週4便から週7便へ増強。(9月)
- メキシコ・カンクンへ乗り入れ開始。(9月)
- マドリッドへ毎日就航(12月、従来は週4便)
その他航空会社関連
- パナマ航空COPA(CM)、サンチャゴ乗り入れ開始
- イベリア航空(IB)、マドリッド〜サンチャゴノンストップ便開設(今まではサンパウロ経由)
- チリナショナル航空、サンチャゴ〜ブエノスアイレス線に参入
- アメリカン航空(AA)、サンチャゴ〜マイアミを1日2便へ増便(従来は1便)
- ユナイテッド航空(UA)、サンチャゴ〜マイアミ線にB777(トリプルセブン)を導入(10月)
★チリの空、相変わらずの活気(97年12月17日)
97年はチリの航空業界の動きが非常に活発で、おかげでチリつももネタに困らずに助かっている。感謝。
- ランチリ(LA)、オーランドに乗り入れ : 毎日就航させているマイアミ便を延長させて、12月26日から週2便、オーランドまで乗り入れる。現在サマーバケーションシーズンを控え、ディズニーランド行きのツアーを非常に精力的にプロモーション中。
- ランチリ(LA)、ヨーロッパ線を週7便に増強 : 現在の週4便体制のヨーロッパ便(マドリッド・フランクフルト)を大幅に増強、新たに3便マドリッド行きを追加して、マドリッド行きはこれで毎日に。イベリア航空が週4便、マドリッド〜サンチャゴノンストップを就航させたのを受けてのことだろう、競争激化は必至。ちなみに現在、サンチャゴ〜ヨーロッパ往復は999ドルからチケットが入手できる。
- ランチリ(LA)、イメージ一新計画 : 来年、2,000〜2,500万ドルの大投資を表明、コーポレートイメージ(CI)の一新を図る。機材の内・外装の新色採用を始め、新しいデザインの制服の採用、ファーストクラス・ビジネスクラスの設備の全面見直しなど、計画が目白押し。98年4月に予定されている(遅れているそうだが)B767-300 2台新規購入は、新しい内外装のものが納入されるらしい。詳細は「これからのお楽しみ」としてまだ明らかにされていない。
- アエロメヒコ(AM)、サンチャゴ乗り入れ開始 : メキシコ第一の航空会社、アエロメヒコがB767-300で週4便、メキシコシティ〜サンチャゴ線を開設。新設記念で大プロモーションを敢行中。サンチャゴ〜メキシコシティ往復、2人で999ドル、サンチャゴ〜サンフランシスコ往復(メキシコシティ経由)、2人で1,438ドルなど、軒並みの半額セール(1月4日までだが)。ランチリ独占の路線になぐり込み。また、シカゴ・ダラス・ヒューストン・サンフランシスコといったアメリカへのアクセスも充実していることから、日本〜サンチャゴ往復のまた新しい選択肢となりえることが十分に予想される。(余談 : アエロメヒコのウェブページはとっても見にくく、リンクする気にもならないので紹介はしないことにする。)
- 新しい大統領専用機到着 : 今まで使っていたB707から変わって、B737-500が政府に納入された。随分コンパクトな飛行機にしたものだが、最新鋭機なので設備は充実しているらしい。
★チリの航空会社を知ろう(97年11月11日追記)
チリの航空会社の概要を調べてみた。知って何になる、というわけでもないが乗り物好き(まるで3歳児)の作者@夫としては放っておけない話題なのでちょっとだけ。
- ランチリ(LanChile)
1929年創業のチリの老舗。国内のネットワークはもとより、イースター島、タヒチ、マイアミ、ロス、NY、マドリッド、フランクフルトまで乗り入れている。 全日空とコネクション(乗り継ぎ)で提携しているのはあまり知られていない(ANAのマイレージサービスプログラムAには参加していないのだからしょうがないか)。
作者@夫・妻はマイレッジのメンバーシップに入っている。そのせいか先頃決算報告書が送られてきたので、色々詳しいことがわかった。機材(97年6月現在):10機 x B767-300、23機 x B737-200、5機 x CD-8(貨物)、2機 x B747-200(貨物)。98年中に、B767-300さらに3機納入が確定している。
目的地別マーケットシェア。国内線75%、USA43%、ラテンアメリカ52%、ヨーロッパ19%。ヨーロッパ線は参入会社が多く苦戦しているが、USA便(NY、ロス、マイアミ線のみでの統計)は、AA、UAを押さえて大きなシェアを確保している。ドル箱路線ブエノスアイレス線で58%のシェアも週49便の強みを発揮。
- ラデコ(Ladeco)
1958年創業のチリNo.2の航空会社。もともと日本の全日空のように国内線Onlyだったのが最近はロス・NYにも乗り入れている。機材:8 x B737-200。あれっ少ないなあ…。ホームページはあるようだがいつもぶっ壊れていて行けない(泣笑)。
- ナショナル(National)
1992年に設立の新しい会社。国内と海外両方で頑張っている。海外路線がユニークで、カンクン(メキシコ)、サントドミンゴ(ドミニカ共和国)、マルガリータ島(ベネズエラ)キングストン(ジャマイカ)と、リゾート地への輸送を戦略にしている。97年よりブエノスアイレス線を開設、ランチリのドル箱路線を脅かしている。機材:6 x B737-200、2 x B727-200。ホームページはない。
- アバント(Avant)
1997年1月に出来たばかりの会社。国内の主要都市を結ぶ路線でまずは活動開始。機材:2 x B737-200とこれからの会社。ホームページ無し。
- その他2社ほど小さいのがありますが割愛させていただきます。
★力作コラム「免許を取るのじゃ」(97年8月25日)
ずっと前任地のメキシコで作った国際免許証で車に乗っていたのだが、7月25日で失効するので(夫)、面倒臭くて今まで延ばし延ばしにしていた免許証を取得することにする。日本よりは簡単だが、ちゃんと筆記試験と実技試験を受けて合格しなければいけない。いくら日本の免許証を持っていても、国際免許証を持っていてもダメ。当然の事ながら試験はスペイン語で行われる。いよいよもう年貢の納め時だ(チリにそぐわない表現…)。はあ〜。自慢じゃないがメキシコではのでチリでは免許証が買えないとわかってびっくしたものだった。
情報入手編〜試験って一体何やるの?
知り合いのチリ人と日本人から聞いてわかったことは、
- 実技は至極簡単な物なので問題ない。
- 筆記は絶対受験しないとだめ。逃れる方法はない。もちろんスペイン語だし、外国人だろうが国際免許証を持っていようが恩赦はない。
- でもいい試験官にあたると、正解をこっそり教えてくれるらしい。
- 想定問題集が売っているので入手し勉強すべし。
準備編〜色々そろえなきゃいけない。
- Certificado de Residencia(居所証明書)
サンチャゴの免許証は、住んでいる区の区役所で受験して、そこで発行される。日本のような運転免許センターはない。まずは該当の区役所(筆者の場合Providencia区というところ)で試験を受けさせてもらうためには住居証明書が必要となる。チリには住民登録も住民票もないので、管区の警察署で証明書を作ってもらうことになる。居所を証明できるもの(公共料金のレシートや、アパートの賃貸契約書等)を持参すると、警察でその住所を控えてくれる。「じゃ、明日ね」と言われて即発行はしてくれない(うー、いらいら)というのも、その日のうちに巡回のおまわりさんがその家に立ち寄ってその人が住んでいるかどうかをわざわざ確かめに来るからだ。アパートの場合はたいてい一階にいる管理人に聞いてそれでおしまいのようだ。ウチの場合はアパートの賃貸契約書のコピーを提出したのだが、信用したのだろう、おまわりは来なかったようだが(管理人談)、翌日居所証明書がちゃんとできあがっていた。400ペソくらいだった。
(98年7月19日追加:日本商工会議所からの情報。最新の情報だと、上記Providenciaではこの居所証明書が要らないそうだ。ということはどこに住んでいても、適当な住所を言ってしまえばProvidenciaで免許の取得が可能ということ。いったいどうなっているんだ??)
- 想定問題集
何はなくとも問題集丸暗記しかない。区役所内の出店で売っていた。1,000ペソ也。懐かしいわら半紙にガリ版刷り。本当にこの中にある通り出題されるのだろうか?
- 学校卒業証明書
チリ在住の方で免許証を取ろうと思っている方、注意! 最近法令が変わったらしく、これが免許交付の際必要になっている。なんでこんなものが、と思ったが、聞いてみると、どうも字が読めない、または書けなくても区役所の担当官に袖の下を渡して免許を取得していまうことがあるようだ。このような人たちには残念ながら免許はあげられないこと、また区役所内の不正をなくすことから、どこかの学校を卒業した証明書を要求するようになったのだ。筆者の場合、受験に区役所に出向いたときにそう言われて困った(即日交付を期待していたので)。そんなものは用意していないし、仮に日本から持ってきていたとしても日本語なので用をなさない。区役所の担当官とかけあった末、公証人役場で作った「私は日本の大学を卒業してまんねん」をいう宣誓書(Notario)を提出することで折り合いがついた。その辺にある公証人役場に行って事情を説明して書類を作ってもらった。
- 写真
は用意の必要がないようだ。
お勉強編〜つらいっす
「受験勉強」なぞもう10年以上ごぶさた…、などどノスタルジー入っている暇はない。せっせと辞書引いてわからない単語を調べて、答えを覚えて…、と3日間はネットサーフィンもお預けでがんばった。答えは3択なので、答えを覚えると言うよりは、この問題がでたらA、これならB…、と反射的(パブロフの犬状態?)に答えがわかるような覚え方をする。専門的なものあり、引っかけあり、常識問題ありとさまざま。
お笑い系・ウケ狙い問題もある。「スクールゾーンに近づいたら?」1.速度を落とす、2.クラクションを鳴らす、3.スピードを上げて通り過ぎる(正解は1.)「道路の左側に駐車しても良いのは?」(注:右側通行なので通常は右側に駐車する)1.駐車可の表示があるとき、2.お巡りさんがいないとき!、3.上記に該当無し(正解は1.)って、こんなのばっかりだったら苦労はしないのだが。
何とか一応全部(約150問)覚えたぞ。…あ、もし解答の選択肢の順番が本番で変わっていたらどないしよう…。
お受験日
- 登録〜チリハイテクの意外な真実
8時半からの開門に備え早めに家を出る。区役所に着いたのは8時前だった。2番目に到着。寒空の中を待つこと30分、ドアが開いて順番待ちの札をとる。もうこのころになると30人くらいが列を作っていた。まずは登録。居住証明書とIDカードを提出して書類を作ってもらう。受付のおばちゃんが手際よくコンピュータに色々と入力をしてゆく。その次は受験料の払い込み。16,000ペソくらい。「はい、次はまっすぐ奥まで行ってー」と、まるで流れ作業のように手際よく進んでゆく。デジタルカメラがPCに接続されていて、先ほど登録された情報に私の半分寝ぼけた顔写真のデータが付け加えられる。むむ、どうやら全てのデータはPCで管理されているらしい。日本より進んでいるかも。筆記試験の前にはまだまだやることがいっぱいある。一連の適性検査をうける。反射神経のテスト、視力、聴力と進んで最後は口頭による問診。これはどうも試験に受かることが前提となっている流れだ。どの作業工程でも、参照番号を入力するだけでPCには私のデータが例の顔写真と共に現れる。つまりLANでつながっていて、各工程でどんどん情報が加筆されていく訳ね、こりゃ驚いた。
- 筆記試験
そうしてやっと筆記試験。私が受けるのは一般乗用車用のBというクラス。問題は全部で15問、持ち時間は20分。12問以上の正解で合格だ。3択問題になっている。学校のLL教室のように個人ブースに仕切られた中にPCが一台据えられている。ブースは全部で8個ほどあった。PCのモニターに触れて答えを入力する仕組み(タッチパネル)だ。このハイテク区役所をまざまざと見せつけられて思わずアガってしまう。問題は予想通り、問題集と全く同じもの。答えの順番まで同じだ。そして聞いていたとおり、問題の中にスペイン語の単語がわからない物があったので聞いたら試験官が答えをそっと教えてくれた。
- 実技試験
筆記試験が済んだら残るのは路上試験。国際免許証でずっと運転していたので自分の車で路上試験を受けることになる。試験官に「国際免許証で乗ってるんだけど…」と申し出ると、「あ、そう、だったら形だけでいいね」といって近所をぐるっと一回りしておしまい。ものの3分の試験(というのか?)だった。ここでも試験官はハンディターミナル(携帯端末)を持っていて、呼び出したデータになにやら書き込みをしていた。最後に教官がいった。「じゃあ、これで全部おしまい。あなた受かっているから明日免許を取りに来てね」なんとリアルタイムで試験の結果がわかるのだった。これも本当に驚きだった。受付開始からここまでちょうど1時間。犯罪歴等の照会のシステムがダウンしていて今回は即日交付にはならなかったが、いやいやハイテク武装の免許交付所、日本でも近々こうなるであろうという近未来SFを実体験したような余韻が残る印象深い出来事だった。何にしても試験に落っこちたら格好悪いので、受かって本当に良かった。
総論〜受かりゃ何でもいい。
3日後、区役所に行ったらちゃんと6年有効の普通免許証があのねぼけた顔付きでできあがっていた。手続きは確かに慣れない分面倒だが、チリでの免許取得は最初で最後だろうから、良い経験をした、と締めておこう、うん。
おまけ〜チリの自動車免許証区分
- A-1:乗り合いバス・タクシー等公共交通機関
- A-2:貨物車一般
- B:三輪車もしくは四輪車一般(筆者が今回取得したもの)
- C:二輪車
- D:特殊車両(トラクター・ブルドーザー等)
- E:動物によって牽引される車両
★日産プリメーラ上陸(97年6月23日)
(噂ではセフィーロを導入するのでは、と言われていだが、結局プリメーラでいく、となったらしい。)
6月23日日産プリメーラ上陸。その日の新聞広告はすごかった。どのページを開いてもプリメーラが出てくる。さらにA2版のフルカラー折り込み広告まで入っていてインパクト大。価格もベーシックモデルながら2,000cc・145馬力のエンジン搭載で699万ペソからと、韓国車に近い値付けを仕掛けてきた。今までのラインアップだった、セントラII(サニー)とマキシマの間を埋める新しいモデルだけに気合い十分。また自動車業界動向が面白くなった。
★日本へ里帰り(乗り物編)(97年4月28日)
チリから日本は遠かった。片道飛行機に乗っている正味時間だけでも約26時間。腰は痛いし、時差ボケになるし、寝不足だし。もちろん激安エコノミーチケットで帰ったのですが、そんな中、少しでも機中で楽したいって、悪あがきもしたくなる。今回の旅でやった数々の悪あがきの成果をあなただけにそっと公開。
- 往路:サンチャゴ〜NY by LanChile
スーツケース2個、ガーメントバッグ1個計3個50kgの大所帯(1人分です)。無事何も言われずチェックイン。50kgもあったのは、出張用書類・資料が満載だったから。「腰の調子が良くなくて…」とか言って「Exit Seat」が空いていないかリクエストする。
Exit Seatとは、機体中央ほどにある、非常口のある所の席で、足元がビジネスクラス並か、それ以上に広い(座席そのものは例の小さいやつだけど)。足が伸ばせるかどうかは、長旅では死活問題。さらに足元が広ければ、度々行くことになるだろうトイレの際に寝ているところを、お互い起こしたり起こされたりしなくてもすむのだ。こういうちょっとした「悪あがき」が長旅の勝者と、敗者を分けるのだ。(注意:アメリカの航空会社だとこのExit Seat、「英語が十分に理解できない人はこの席に座らないで下さい」等とキツイ文章が座席に書いてあったりするので要注意)。で、残念ながらExit Seatはなかったが、「ここなら足元が広いですよ」との発券カウンターの人のすすめでエコノミークラスの一番真ん前、壁と向かい合った席をもらえた。実際結構広くて楽だった。
- 往路:NY〜成田 by JAL
ここでも「ちょっと腰が…」とか何とか言ってExit Seatをリクエスト。丁寧に座席の空き状況を調べてくれる。この日のB747-400、Upper Deck(2階席)がエコノミークラスだったので、ここのExit Seatをラッキーにも割り当ててもらえる。2階席がなぜいいかというと、
- 2階席は機体前方に位置しているのでエンジンから離れていて機内が静か。
- 外を見たい人は翼のじゃまにならなくてよく見える。
- 2階席自体乗客の絶対数が少ないので、必然的に人の行き来が少なくなり、静か。
- (JALだけかもしれないけど)窓際に座れると、そこには一般席にはない、「もの入れ」がついていて、道中そこに雑誌やら洗面道具やらいろいろ入れておける(自分の前の座席の背もたれについているポケットがぱんぱんにふくらんでいるのってなんかいや)。
自分の前2mは座席無し。携帯スリッパと、耳栓と、アイマスクの3点セットで、ぐっすり眠らせていただきました。あと、このExit Seat、離着陸の時、あなたの向かいに客室乗務員の方がお座りになられるのでお話しするチャンスもある。
- 復路:名古屋〜成田 by JAL
さて帰り。本とCDとビデオでぱんぱんになったかばん3つ抱えて名古屋空港へ。JALのカウンターで見事引っかかった。「お預けの荷物はお一人様2つまでとなっています」。しかも重量計は59kgを指している。もし2個だったら重さ自体はぎりぎりセーフ。規定書では太平洋航路は1個あたり32kgまで、最高2個となっているので60kgまでならたぶん文句を言われなかっただろう。が、3つでこんなに重たいんじゃ(しかも激安チケットじゃ)文句も付けたくなるわな、名古屋航空サービス(株)さん(注:JALにそっくりな制服だが、カウンター発券業務は名古屋空港では別会社がオペレーションをしている。JALの方ではないんです)。
「えー、行きは何も言われなかったですよ」「困ったなあ、超過料金いくらなんですか」と一応下手に出てみる。この若いお方、「3万円です」と平然とおっしゃったので、「もうちょっと安くなりませんか」「今手持ちがないんです(これ本当)」と粘ることにする。この時は絶対粘らないとだめ。ネゴして安くなった話をいろいろ聞いているのであきらめずに交渉する腹を決める。彼女は「クレジットカードでも払えますし…」とマニュアル通りのことしか言わなかったが、困って主任(女性)らしき人に相談。主任、トータルの重量と荷物の個数を確認、そしてチケットの種類を一瞥して(チケット見るだけで激安かノーマル運賃のエコノミーかわかるみたい)、おもむろに「今回は特別見逃しますが、規定は2個ですから次回からは厳守ですよ、厳守。行きにとがめられなかったのはたまたまラッキーだっただけで…」と。きっちりお説教されたがタダはタダ。あー助かった。主任様々。ここでもJAL成田〜ロス間のExit Seatをお願いして、ラッキーにも取れた。
名古屋〜成田は、国際線扱いなので名古屋で日本出国をする。それで成田はトランジットルームにいて、次の便に乗ればそれでおしまいだが、名古屋発9時、成田着10時。ロス行きは成田発が17時20分。7時間も空港にいるのは辛いので、成田空港で外に出られるように名古屋で「仮出国」の用紙をもらう。
これは3枚綴りになっていて、名古屋の出国審査ではこの用紙で仮に出国をする(ここで1枚取られる)。パスポートには出国のはんこが、ここではまだ押されない。成田に着いたら帰国時と同じように入国審査を通り(2枚目を提出)、最後に税関を通って(最後の1枚を提出)、無事空港の外へ。成田市駅へはJR・京成でひと駅なので、成田山へお参りするもよし、パチンコにでも興ずるもよし。大きい荷物は名古屋で預けてありロスまでスルーで行くし、ボーディングパスもあるので出発50分前位に空港へ戻っていればよい。
更にうれしいのが、いったん外へ出ても成田空港使用税2,050円なりを払わなくてもいいことだ。
入国審査の前にJALの乗り継ぎカウンターでこの仮出国の用紙を見せて、「名古屋空港仮出国済み」
の証明用紙をもらう。これをもっていると、荷物検査の前のところで空港使用税切符を購入しなくてもいい。あとは、通常通り、手荷物検査を受け、出国カードを書いて、出国審査を受け、ここではじめて
パスポートに出国のはんこをもらい目指すゲートにまっしぐら。その1時間後には空の上、というわけである。
- 復路:ロス〜サンチャゴ by LanChile
ここでもまた頼んでしまった、Exit Seat。そしたらこれもすんなり取れてしまった。今回は本当にラッキーであった。
結局全行程楽な座席で旅が出来ました。60kgの荷物も超過料金無しで無事サンチャゴで引き取ることが出来、本当にラッキーでした。悪あがき、やってみるものです。
1996年チリの新車販売台数が発表になった
(Source El Mercurio, Jan. 22, 1997)
|
メーカー | 台数 | % |
_ |
メーカー | 台数 | % |
Chevrolet | 23,569 | 14.5 | | Mazda | 3,090 | 1.9 |
Nissan | 22,057 | 13.6 | | Citroen | 2,597 | 1.6 |
Hyundai | 16,759 | 10.3 | | Chrysler | 2,198 | 1.4 |
Toyota | 14,639 | 9.0 | | Lada | 1,647 | 1.0 |
Daewoo | 11,609 | 7.2 | | Honda | 1,520 | 0.9 |
Kia-motors | 10,845 | 6.7 | | Mitsubishi | 1,295 | 0.8 |
Suzuki | 10,119 | 6.2 | | Daihatsu | 1,265 | 0.8 |
Opel | 7,706 | 4.8 | | Seat | 551 | 0.3 |
Ford | 7,690 | 4.7 | | Proton | 454 | 0.3 |
Volkswagen | 4,940 | 3.0 | | Skoda | 430 | 0.3 |
Fiat | 4,232 | 2.6 | | Rover | 423 | 0.3 |
Renault | 3,916 | 2.4 | | SsangYong | 96 | 0.1 |
Subaru | 3,831 | 2.4 | | その他 | 1,324 | 0.8 |
Peugeot | 3,237 | 2.0 | | 合計 | 162,039 | 100.0 |
1996年チリの車種別販売台数が発表になった
(Source Estrategia, March 05, 1997)
|
| メーカー | モデル名 | 台数 | (日本名) |
1 | Nissan | V16 | 11,614 | 旧型サニー |
2 | Hyundai | Accent | 6,721 | ? |
3 | Toyota | Tercel | 6,448 | ターセル |
4 | Daewoo | Racer | 6,297 | ? |
5 | G.Motors | Monza | 4,898 | (ない?) |
6 | Suzuki | Baleno | 3,702 | ?? |
7 | Nissan | Sentra | 3,635 | サニー |
8 | Kia | Pride | 3,133 | ? |
9 | G.Motors | Cavalier | 2,895 | Cavalier |
10 | Hyundai | Elantra | 2,856 | ? |
11 | Renault | R19 | 2,503 | ? |
12 | Opel | Astra | 2,490 | Astra |
13 | Daewoo | Espero | 2,489 | ? |
14 | Opel | Corsa | 2,449 | Vita |
15 | Subaru | Legacy | 2,446 | レガシー |
16 | V.Wagen | Golf | 2,246 | Golf |
17 | Hyundai | Sonata | 2,214 | ? |
18 | Daewoo | Heaven | 2,126 | ? |
19 | Suzuki | Maruti | 1,829 | ?? |
20 | Toyota | Corolla | 1,460 | カローラ |
21 | Fiat | Punto | 1,449 | ? |
22 | Mazda | 323 | 1,428 | 旧型ファミリア |
23 | V.Wagen | Vento | 1,389 | Vento |
24 | Citroen | ZX | 1,282 | ZX |
25 | Honda | Civic | 1,248 | シビック |
26 | Peugeot | 306 | 1,228 | 306 |
27 | Ford | Euro Escort | 1,204 | Escort |
28 | Mazda | Artis | 1,077 | ファミリア |
29 | Kia | Avella | 1,051 | ? |
30 | Subaru | Impreza | 1,017 | インプレッサ |
★チリの新車販売台数ランキング総評
- 堂々の1位はChevrolet(シボレー)。…?。GMが展開している車のモデル名なんだけど、そんなに町中で見ないけどなあ。車種別5位のMonzaはほとんど100%タクシー向け。GMグループとしてChevroletとOpel両方を展開しているので、Opel分がだいぶこっちに入っているような気がする。そういえば上のOpel はちょっと少なすぎ。
- 2位日産は妥当か。主力サニーがフルモデルチェンジをはかり、従来の「V16」(車種別堂々の1位)をタクシー車としても積極的にプロモーション(それまでは「タクシーとおんなじくるまなんてやだ!」と言われぬよう、タクシーとしての販売をおさえていた経緯がある)、このV16とニューモデル「セントラII」は、やたら走っている。サニーの下位モデルは扱われてなく、上位に以前はブルーバードがあったが最近は輸入していないよう。未確認情報では日本から近々セフィーロを導入するとかしないとか。
- 4位トヨタ。主力は4ドア「ターセル」。これもめったやたらと走っている(車種別3位)。最近流行の深緑が売れ筋。下位に最近始めたスターレット・上位にカローラ・コロナを持っている布陣である。
- 韓国勢は注目のランクだ。昔は車と言えば日本勢安泰の時代が長く続いていたのだが、今や韓国勢合計と日本勢合計のシェアは拮抗している。韓国勢の台頭はなんと言ってもその価格の安さ。それに伴ってデザインも結構いいものを出してきていると思う。品質は、乗ったことがないのでコメント不可だけど。
3位Hyundai(現代・ひゅんだい)はAccentという1500ccの車が、セントラ・ターセル
(前出)と完全に競合しており、この車もめちゃくちゃ走っている(車種別2位)。97年2月の1ヶ月だけ見ると、日産V16、トヨタターセルを押さえて第1位に躍り出た。上位車種もラインナップに持っていて堂々のランク3位。
5位Daewoo(大宙・だえう)・6位Kia(起亜・きあ)も韓国メーカー。日本じゃ見かけるのが不可能な車種が当たり前のように走っているのもなかなか不思議な光景だ。
おっと忘れちゃならないビリのSsangYong(さんよん)も韓国車。でも4WDのRVしか扱っていないので、台数は少ない。チリに赴任して町中で2回だけ見たことがある。
- その他日本勢。スズキ・スバルが頑張っている。
スバルについてはステーションワゴンといえば「レガシィ」、というくらいステイタスが高くまたよく売れている。ステーションワゴンではスバルの一人勝ち。
スズキはBalenoという4ドアセダンが値段が安いこともあってよく売れている(車種別6位)。
マツダはファミリア(現地名323・アルティス)を主力モデルとしているが、
いかんせん競合が多く苦戦している。上位モデル626(日本名不明)もあまり人気がない。
三菱はランサー4ドアは上述の競合を避けフル装備の高級路線をとっている。パジェロも人気があるがいかんせんチリでは高い(500万円!)。
ホンダはチリではステイタスシンボル。なんせシビックが250万円、アコードが400万円ですから(なんでこういう値段になっちゃうのかなあ!)。安売り競争どこ吹く風、装備を充実させて高〜く売っている。正規ディーラーでは上記2車種がメインモデルだが、マイアミあたりからの並行輸入でインテグラが入ってくる。
ダイハツは小型車のみでもろ競争に巻き込まれ台数があまり伸びない。
- マニアックなところではLada(らだ)。ロシアの車。昔はタクシーといえばLadaというくらいもっとチリの町中をぶいぶいいわしていたのに、最近は日産のV16やDaewooのRacerにその座を奪われて風前の灯火。タクシー以外では滅多にお目にかかれないLadaです。
Seat(せあっと)はVolkswagenグループの会社で、スペイン製。その昔はスペインの国営会社だったが赤字累積で首が回らなくなって1985年(頃)Volkswagen社に売却。ブランド名をそのまま引き継ぎ、低価格車をヨーロッパで展開。チリではあまりウケがよろしくないようだ。
SeatのCordobaなんて結構いいデザインしてるんだけどね。
VolkswagenグループといえばSkoda(すこだ)もそう。こちらはチェコの会社で、おそらく地元では有名な会社なんだろうと思われる。「Volkswagenグループ」を全面に出しての販売活動だが信用してもらえないのか(笑)認知度は低い。それにSeatとSkodaの売る車はよく似ていて区別がつかんぞ!
Proton(ぷろとん)は地元マレーシアでは「鳴り物入りの」国産車。でもチリでは人気薄。
なんせマレーシアっていってもピンと来ない人がほとんどですから(中国とマレーシアの区別も難しいと思う)。
★チリのナンバープレート
← これがチリのナンバープレート。アルファベット2桁に数字4桁。白地に黒文字、いたってシンプル。AAから始まったナンバーも97年1月末にRA台になった。97年9月15日確認時点ではRN台になっている。上記のように新車販売台数が年間16万台の市場ですから単純にいくと今年中にRRくらいまでいくだろう。ところで、ナンバープレートには使用されないアルファベットが5つある。
- I(アイ)。1と混同されるから(だと思う)。
- M(エム)。縦長の文字のデザインでうまく表示できないから(だと思う)。
- O(オー)。0と混同されるから(だと思う)。
- Q(キュー)。0と混同されるから(だと思う)。
- W(ダブリュー)。縦長の文字のデザインでうまく表示できないから(だと思う)。
さて気になるのはCHILEの文字。つまり県別の区分けもなきゃ車種の区別もない。MやWをわざわざはずした割にはアバウトな区分だ(後に気がついたのだが、そのくせ何故か"DI"の時だけ I が存在する)。自家用車も、軽トラックも、タクシーもフォークリフトも、バスもみんな同じナンバープレートを使っている。このナンバープレートAAから始まってもうRN台。このままのペースでいくとあと10年くらいでZZに到達しそうだ。政府も車の普及率がこんなに早いとは思わなかったのだろう。せめて県別か車種別に分けておけばあと30年くらいは何もしなくて良かったのに。ZZまで到達したらどうなるのか見ものだ(その頃まだうちらはここにいるんだろうか…)。
大使館用(赤地に白)・警察用(黒字に白)・その他特別機関所属については別途ナンバープレートが用意されている。緑地に白とか、黒地に黄色とか不思議なものもある(ただ今調査中)。
★いよいよ就航、B777(トリプルセブン)(97年3月17日)
ついに発表。ボーイング777が97年10月よりチリにもお目見え。ユナイテッド航空のマイアミ〜サンチャゴ路線に導入される。エコノミーも全席液晶テレビつき。うーむこれに乗るだけのためにわざわざマイアミ経由にして日本へ帰る価値あるかも。
(もともと関西方面の人は、AAが関空から飛んでいないので、UAを使ってKIX(関空)〜LAX(ロス)〜MIA(マイアミ)〜SCL(サンチャゴ)のルートで行き来する人が多いようだ)。
従来はB767だった路線だが、すでに先行運行させているマイアミ〜サンパウロに続く新型機の導入。UAは2月末のフレイ大統領訪米のオフィシャルエアラインに指定され、大統領帯同のチリ経済ミッション団を輸送するのにB777をわざわざチャーターしたほどの力の入れよう。
これを機にサービス合戦が始まる予感。これからの各社航空会社の動向が楽しみだ。
しかしながら、B777のエコノミークラスの座席レイアウト。
(窓) 席席 (通路) 席席席席席 (通路) 席席 (窓)
と、2-5-2の配列。この中央の、5のところの真ん中になったらちょっといやだなあ。
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