御挨拶
ようごそ新一年生
晴れてICUに入学した新人生の皆さん、こんにちは。まずは入学おめてとうございます。
きて、皆さんは何をしに、このICUに来たのでしょう。ICUで学びたいこともあるでしょうし、大学生という、多くの人にとっての最後のモラトリアム期にしておきたいこともあるでしよう。もちろん、受験勉強をしながら、大学に入ったらアレをしてコレをしてと夢見たこともあるはずです。春を迎え、大学に入った皆さんは、いよいよそういった野望や期待を実現できる立場になったわけです。思う存分自分の道を進むことができるはずなのですが、この、なにをしてもいいという立場がなかなかの曲者です。人は、日の前の忙しきに簡単に振り回きれるわりに、いぎなんでもできる時にはなにもしないという奇妙な性癖を持っているからです。ICUでの生活もしかり。気がつくと卒輸出しておん出されてる、なんてことになりかねません。そうでなくとも、なにかと忙じいICUです。エッセイに追われ試験に追われ、来学期の登録もしなければなりません。1学期の一一週間を走り抜けているうちに、最初の目標をどこかに忘れてしまうことがあるのです。
温めてきた夢を実現するには、思ったより精神力が必要なものです。日常の流れにのまれずに、自分の道を探して進んでもらいたいと思います。もう一つ知っておいてもらいたいのは、ICUも様々々な問題を抱えているということです。「問理題」という語が不適当ならば、議論されるネタという意味でのissueでしょうか。カリキュラム、学生敢、キヤンパス基本計画、学費・・・・。いまあなたが立っている、このICUという大学の現状について知り、考えることも必要でしょう。学生となった皆さんは、もはや生徒ではありません。また、自分が最後の学間の場に入ったことも十分意識して、自分の目指す方向と思考を模素していって下きい。それには、なるべく毎日頑張る姿勢と、なるべくいいものを食べる心掛けが不可欠です。どうも学年が上がるごとに一年生ての注文が多くなっていると感じます…が、ID99の皆さんにはおおいに期待しています。
楽しんでいって下さい。
・・・・以上は今から4年前の我が学生新聞会の新1年への挨拶分であります。現状はこの時からも、また更に昔からも変わってはいません。むしろ、学生人口の減少により、より困難な時代をICUは向かえているともいえます。多くの大学が経営難に陥り、大学間の選別・淘汰が現実となりつつある現在、ICUが生き残れるのか、あるいはICUがICUらしく在りつづける事が可能なのか、そのアイデンティティが試されるでしょう。03の皆さんはそうした舞台に立った役者です。舞台が喜劇か、悲劇か、退屈か、劇的かを決定するのは皆さんです。大学の未来はともかく、あなたのこれからの4年間がいかなる輝きを持つかは皆さん一人一人の決定と行動が全てです。皆さんは今や自由です。その自由を自らと自らの未来の為に行使しきれるか、または自由に乗り回されて流されつづけるか。 ELP一つとっても、ICUは個人の頑張りによって全てが決まる、その事がもうすぐわかると思います。どうか皆様が4度目(5〜8度目も有り得る)の春を見る時に、散り行く桜に溢れる程の充実と満足感を込められるよう、頑張ってください。
ICU新聞会は、その創立以来、良きにつけ悪きにつけ、ICUの歴史と、その問題点と常に関わってきました。その伝統の長さと常に張り巡らせてきた情報網、OBの豊富さは他には負けないつもりです。事情により、2年前から紙媒体での発行は停止していますが、常に学生の皆様に有益な情報を提供すべく、ICU内の目で在りつづけます。どうかこれからも、情報が欲しい時の出先機関としてご利用下さい。