1998.6.1
ろくな五月晴れもないまま，６月に突入してしまった．５月中の仕事も片付いていないが，お客様も何も言ってこないのでそのままにしてしまっている．
昨日，部屋が１２畳もあろうかという広い部屋に寝ている夢を見た．何か豪邸の一室だ．だれかの家に遊びに来た想定になっていて，私の他にもいろんな人が泊に来ていた．私の寝ていた部屋は２階でなんと２階にも浴室があってその隣にソファーがおいてある廊下のひろいとこがあってと，かなり詳細に覚えている．私は６畳以上の部屋に住んだことがない．小さいころから広い部屋に住むのがあこがれで，すでに30年以上たってしまった．実家の隣のちさちゃんの家は酒屋でとても広く憧れていた．お線香と日本酒の匂いがして，いい家だった．２年生の友達だったりっちゃんの家はお風呂やさんでこれまたとんでもなく広かった．大学のとき家庭教師をしていたゆみちゃんちも広かった．なのに，いまだにうちは最大でも６畳だ．大体土地が１８坪しかないとこに風呂だのトイレだの台所だの作っていては広い部屋は望めない．田舎にひっこせばいいのだが，そうすると今度は通勤に時間がかかる．コンサートにもいけない．
この狭い家のこれまた狭い庭（１畳位の広さしかない．建蔽率のため，無理やりつくってある．）で昨日息子と土遊びをしていた．彼はダンゴ虫が好きで，私がスコップでダンゴ虫をすくって彼のバケツにいれてあげていた．ダンゴ虫のそばに小さなムカデが何匹かいて，かまれるといたいのでスコップをつかっていたが，彼としてはダンゴ虫は指でつまみたい．隣の家が寿司か酢づけかつくっていて酢酸臭かったので，早々に引き上げた．その日みたのが，広い部屋で寝る夢である．その広い部屋に，巨大なムカデがやってきた．ムカデといっしょになぜか，カバやワニもやってきた．カバとワニは何もせずに窓から出ていった．窓を見ると，外の人が「かばがやってきた」とおどろいていた．私は隣の廊下でくつろいでいる人々に「ムカデが部屋にやってきて寝ている間にかまれたらこわいので部屋に戻れない」と訴えた．さすがにかばがやってきたとは言えなかった．頭がおかしいとおもわれるからだ．夢のなかって変な世界だ．どう考えてもおかしいのに，夢だと認識できない．そのどう考えてもおかしい世界でしか６畳を超える部屋でねることができない私も悲しい．
広い部屋に住みたい．海が見えたら最高だ．
1998.6.3
製造業という業種のため，うちの会社にはトラックがたくさん入ってくる．さすがに，電飾ぴかぴかでクラクションがゴッドファーザーとかいうのは入ってこないが，（なんではいってこないんだろう？？）ミニ緞帳みたいなのがかかってたり，「男一匹」とか，「流れ星」とか江戸文字勘亭流フォントで書いてあったり，女性演歌歌手のポスターがはってあったりする．大抵，中にいるおにいちゃんは「トラック野郎」さんである．運転席には「トラック野郎」的マスコットがおいてあったり，神社で売っているようなおまもりのようなものがたくさんひっかかっていたりする．彼らのこういうセンスは多分マイナーな流れはあるにせよ，きっと，ある彼ら流の流行にのったものだとおもう．で，心から「かっこええ」とか思っているとおもう．これは，女の子が職場の机にやたらクマのぬいぐるみをおいたり，写真をはったり，しゃーぺんがドナルドダックだったり，クリップがスキー場のお土産だったりするのと相似だと思う．女の子は心から「かわいい〜」と思っているとおもう．この両者がいれかわると面白いと思う．トラック野郎さんが執務の仕事で職場に進出すると，まず，机の上にはどっかの神社とか仏閣でもらったおまもりとか，どこで入手するのか知らないが，「男」と一文字だけかいてある金色のステッカーとか，紫のビロードのカーテンのようなものに，金色のびらびらがついているものとかで装飾される．パーティションには女性ヌードか，演歌歌手のポスターをはってある．で，普段は紫とかピンクとかのズボンに白い靴下の足が机の上においてあって，お茶いれるときは意味もなく「たらら，らららら，ららららら〜」とゴッドファーザーのテーマがなりひびく．一方，トラック野郎さん，じゃなくて，トラック女の子の場合，トラックの横にはteddyとステンシルでかいてあって，クマさんの絵が並んでいる．運転席には７人のこびとが全部そろえておいてあって，無線の機械には手作りの赤のギンガムチェックにレースのついたカバーをかけてある．納入待ちの間，ずっとトラック女の子同士で，松田聖子のだんなの経歴について喋っていて，定時になっても，納入されないので客先が様子を見に行ったら，いつのまにか，自分の彼氏と自分の友達ができてしまって，という話をして，１人のトラック女の子が泣いていて，他の女の子がそれをなだめていて，とても商品の納入のことを切り出せない．．．
やはり，適材適所がいいですね．
1998.6.6
ついにわたしもリペアの仲間入りを果たした．くわしくはリペアのページ参照．この美容院は阪急神戸線の夙川の駅から歩いて４０秒のところにある．大阪駅のアクセスの良さから，私はＪＲ塚口駅をよく利用しているが，今回は阪急塚口を利用した．最近阪急を使っていなかったのだが，改めて阪急はスゴイ．どうすごいかというと，まず，同じ塚口駅にもかかわらず，人が多い．ＪＲの１０倍はおる．で，おるのがほとんど若い女性．おばさんもおるけど．あと，551の蓬莱とか，出店が多い．つい最近，ＪＲ塚口駅にもキオスクが出来て感動していたというのに，この差はなんなのだ？？電車もきれい．広告が少ない．内装が木目調．（私はどんないなかものや）でも，やっぱり，ＪＲの方が混んでないし，大阪から新大阪行くのも便利だし，新快速早いしで，これからもＪＲ使うだろうなあ．このへんがおしゃれをとるか，実をとるかで，おばさんと若い少女の違いなんだろうか．私の職場で，やたら，「阪急神戸線通勤」の「神戸市内居住」にこだわるおっさんがいるが，おっさんなりにおしゃれを意識しているのだろうか．住むとこや電車だけがおしゃれだったとしても仕方ないと思うが．
1998.6.10
会社の同じ居室の人で親睦会があった．息子をつれていったので，妙に子供子供したカラオケ大会になった．最初はウルトラマンダイナとティガを唄ったのだが，幹事の人が，すごく気を使ってくれて，チョウチョだのぞうさんだのトトロをいれてくれた．チョウチョではあのギターの恩人まつ○とさんが息子とデュエットしてくれた．いい人だ．このほのぼのした宴会にうめちゃんが乱入してきた．うめちゃんは酔っぱらいすぎると大変なことになるが，ほどよくよっぱらっていると，ノリのいいにいちゃんである．まつ○とさんにはずかしいですといいつつ，自己紹介していた．この二人は引っ越す前は真向かいの席にいたくせに，お互いあったことがなかったという不思議なやつらだ．うめちゃんは，やたら先輩や上司にタメ口して，軽くなぐり，蹴りして，QueenのBorn to Love Youをうたいあげ，やんやの拍手を受けて去っていった．その後，もう一回きたが，その時はすでに，かなり酔っていて，思いっきり，先輩を蹴飛ばしていた．でも，本人は多分覚えていないだろう．
1998.6.12
昨日保育園にむかえにいったら，たかちんが「Aちゃんと寝る」「Aちゃん，家に連れて帰る」といってきかない．例のお気に入りの同級生彼女だ．Aちゃんも乗り気なので家に連れて帰ることにした．もう，息子，ノリノリ，ハッスル，ハー！である．どんだけ自分を自己主張することか．次々とおもちゃやビデオをもちだし，「Aちゃん，どれにする？」とごきげんをうかがう．かつ，自分はこんなに優れているといろんな自慢をし始める．普段，自分がお気に入りで親にも座らせない椅子に彼女を座らせて，自分は座布団もってきて座っている．（普段ではありえない）やたら，口がうまい．ああ，このまめさを大人まで持ち越せば，たかちんはモテモテ男だ．がんばれ，たかちん．願いかなって，二人はいっしょにお風呂にはいり，一つ屋根の下で一つのふとんにくるまり，（その前にふとんやまくらをなげて遊んでえらい目にあったが）キャハキャハいいながら横になったが，やっぱり，ここは３歳児．Aちゃんはおかあさんが恋しくなっておうちに帰ってしまった．でもごねずにAちゃんをおうちに返したたかちん，よくがまんした！男はがまんだ．そして，まめなアプローチ．そして，「いっしょにねたい！」というストレートな表現力．これさえあれば，これからの厳しい時代も生きて行けるぞ．詳しくはたかちんとAちゃんのページへ．
1998.6.16
早くも前髪の生え際に癖がでて，前髪まっすぐなのに，そのまっすぐな髪の毛があらぬ方向に向かっている．うーん．まあ，おちゃめと思って許そう．
暖かくなってきて，うちの会社も虫たちがぞろぞろでてくるようになった．道路で10cmもあるようなみみずが死んでいたりする．みみずのミイラはこの夏でもうすでに１０匹はみた．15cmもあるむかでが道路に出てきているのもみた．蜂もたくさんでてきている．昨日今日と無響室という設備で実験をしていたのだが，ここに蜂が４匹も入ってきていた．そこで書き物している後輩に「なんとかしてくださいよ」といわれたが，私には逃げまどうことしかできない．ちなみに実験は２日とも超間抜けな結果におわり，近日中に行われる会議では，私は(_o_)状態である．
その無響室に向かう途中，なんと，黒斑かみきり虫がいた．あの，環境のいいところでしかめったにみられないという美しいカミキリだ．大きさは5cmくらいで大きいほうである．道路で私にみつかり，飛ぼうとしていたが，体力がなくてもぞもぞしていた．もともと飛ぶのは苦手な甲虫である．そこへ出入りの業者の軽トラがやってきた．カミキリがひかれてはかわいそうなので，車にひかれないように，私がたてになる形で道をよったら，助手席から初老の作業服の人がでてきて，なんとカミキリを手でつかみ，（私の行動に気がついていたようだ）「これ，ほしいんか？」と聞いた．「いえ，見ていただけです」と答えると，「そうやな，放したらな，かわいそうやもんな」といって，近くの低木の葉の上にそっと放してあげた．無響室の前，放射性物質管理倉庫の前の出来事だった．
今日は久しぶりに天気がよかった．虫も天気につられてでてきたのかもしれない，と思った．
1998.6.19
大抵の女は皆そうだとおもうが，時間があれば思いっきりお料理を堪能したいものである．子供が出来て以来，お子さまメニュー中心になってしまって，しかも時間がないものだから，めちゃ手抜きである．お料理の本は必ず，間違いなく，よく売れて，しかも，後から後から出版されるように，コープやいかりスーパーにおいていあるレシピカードがやたらはけるように，お料理の作り方というのは女の本能をくすぐるものがある．味の素のホームページに素材を選んで料理のレシピを見るというページがある．今朝，大根が１本うちにやって来たので「大根」を選んでみた．すると「落としやき」というのがでてきた．（縁起の悪いネーミングである．）一見何かわからないような物体がきれいに盛られている．材料をとばして，レシピをみると，ミンチとタマネギ・えのきをまぜてホットプレートで焼けと書いてある．なんじゃこれ？しかも，「タマネギはフードプロセッサーでみじん切りにする」と１番にかいてある．なんで，フードプロセッサー？？ 大体，大根はどうなったんや？と思って，材料のところを見直してみると「大根おろし」とかいてある．あまりにもくやしいのでこのレシピはここの日記ではリンクしてやらない！味の素っ！ちゃんとせえよっ．大体わたしらーの小さいころは，味の素食べたら頭がよくなるだの，さとうきびが原料やの嘘ばっかりならべやがって！！その上，大根のレシピゆうたら大根下ろし一言かいな？それに，このレシピの表をみたら，「用途」に「肴，弁当」とかいてある．弁当に大根下ろしをふつういれるかー？変な企業である．
1998.6.25
ＣＤのページにかこうかともおもったのですが．
私の大好きなアーティストの，さらにこのアルバムが超お勧めのページでHERATについては「Dog and Butterfly」をあげている．内容については，ページを読んでいただくとして，これは，もう日本では廃盤になっていて，簡単には入手できない．ＣＤの通販で申し込んだが，その時たまたま入手できなかったが，その曲順というのがレコード（アナログ盤）と異なっている．ＣＤはA面B面の違いがないので組み直したようだが，今の組み合わせだと何が何やらである．もし，ＣＤをお持ちの方がいらっしゃったら是非アナログ盤の順番に録音しなおして聞いていただきたい．順番は以下のとおりである．
Dog side(A-side); Cook with Fire, Hijinx, Straight on, High Time
Butterfly side(B-side);Dog & Butterfly, Lighter Touch, Nada One, Mistral Wind
特にＢ面の順序は重要で，大きな意味を持っている．Ｂ面の最初に盤を置き換える所が重要で，置き換えた瞬間にDog & Butterflyが始まり，3曲目のかぼそいナンシーのボーカルが消えたところで，Mistral Windで閉めるというのがいい．このアルバムのA面はその後のHeartのハードロックの要素を予感させるような雰囲気ではあるが，そんなに出来がいいというわけではない．中途半端にアメリカロックが入っている古めのブリティッシュブルース系のロックである．後期の乗りのいいHeartが好きな人がこのアルバムのA面を聞くとがっかりだとおもう．しかし，最後のMistral Windはハードロックとしても名曲．入手は難しいけど，ぜひぜひ，機会があったら聞いていただきたい！