12月9日 いよいよ明日はジェフベックだ
12月24日 クリスマスイブ
12月29日 今世紀最後のスタジオ入り
12月9日 いよいよ明日はジェフベックだ
明日明後日とジェフベックが大阪厚生年金大ホールでコンサートを行う。明後日はFM802にも出るというので問い合わせたら、スタジオ収録ではないので、本人を拝むことはできないといわれた。とりあえず、コンサートだ。ジェフベックは黒のノースリーブらしいので、私も黒のノースリーブを着て行こうと思っている。でも、それだけだと、MDをいれるところがないので、ポケットのついた服をその上に用意せねば。
今週は、ジェフベックのコンサートと平行して、家でのイベントもたくさんあるし、(今日、明日は来客)、水曜日は東京へ学会出張(ついでに新宿でギター見てくるつもり)、金曜日は会社で引っ越しだ。がんばれ、私。
先週、すでに東京でジェフベックのコンサートがあり、短いが内容は悶絶モノのライブだったらしい。話を聞くたびに、夜眠れなくなる。来日直後にニュースステーションに生出演していたが、
超かわいかった!! 異常なかわいさだった。なんだ、あれは?普通、久米宏はこうしたゲストの場合、うんとイヤミな質問したり、的外れだったりするのだが、久米宏もジェフベックが好きなのか、まともな質問をしていた。ジェフベックも終始にこにこしながら応えていた。加齢による体力の衰えのことを質問されて「me??, or, you?? oh,sorry」と全く自分には関係のないことのようにいっていた。そして、周りの若い衆からエネルギーのエキスを吸い取っているといっていた。その通りだとおもった。久米宏もジェフベックも56才。ジェフベックのように年をとらないといけない。56才になって、なおかつ、ギターテクニックを他から盗み、また、さらに自分で精進するジェフベック。会社の研究所や大学で見回して、56才で、さらに新しい技術を盗んで開発しようなんて日々精進しているおっさん、いますか?今まで培ってきた技術でなんとかしようなんて、保守にまわったらあかん。
特に私なんか、まだまだがきんちょだ。今から守りにまわっちゃだめだ。攻めなくちゃ。攻めて攻めて攻めまくるぞ。
「あのとき、こうしておけば、いまごろ」なんて思っちゃだめだ。これからだ。これから、ああしてこうして、もっともっと精進するぞ。
ジェフベック、まってろよ。明日明後日見に行くぞ。
12月24日 クリスマスイブ
色々あった12月ですが、友情を実感できた12月でもあり、プラスマイナスして良い12月でした。それもこれも、もしかしたらジェフベックのおかげかも。
ということで、友達の勧めもあり、東京出張のついでにフェンダーのギターを見に、新宿ロックインへ行った。友達があらかじめロックインのフェンダーフロアの担当の方に私を紹介しておいてくれたようで、話が非常にスムーズだった。大阪のギターショップでも心斎橋のイシバシなどは感じの良い店員さんだったが、フロアも狭いし、何より品揃えが少ない。
新宿ロックインは、フェンダーだけのフロアがあり、非常に広く、店員もものすごーーーーーく感じがいい!なんちゅうても、ジェフベックが来日中ということで、ジェフベックモデル特集をやっており、さらに、山野オリジナルワイアードモデル(35万)というのもおいてあった。
大阪みたいに「エリッククラプトンモデル55万円」と書いて、絶対手の届かないとこにひっかけてあるのではなく、ちょっと高い台の上に、ギタースタンドをおいて、いつでもひょいと手に取れるようにしてあるところも、非常に良心的。
品揃えは非常にすばらしく、大阪ではめったに見ることができないアメリカンデラックスがそのへんに転がしてあり、しかも新品でFAT22万円が13万円台だった。(ちなみに、大阪で最も品揃えの多かった心斎橋イシバシでは、傷もののFATが13万円台でおいてあった。試奏して、非常に良かったので、買いかけたが、買わなくてよかった。)
アメリカンデラックスとジェフベックモデルを引き比べたが、アメリカンデラックスのほうが、100倍弾きやすかった。仕様もアメリカンデラックスのほうが絶対お得だ。さらにお値段も安い。白はすぐ売れるので、無いということだったが、山野楽器(フェンダーの卸)に電話したら、ちょうど入荷したらしく、「すぐ持っていきます」とのこと。2時から川崎で学会発表があったので、調整だけ頼んで、発注をかけた。
私がほしかった白(ホワイトブロンド)は木がアルダーではなくアッシュということで、定価24万円だった。22万が13万台なんだから、と交渉したら、税込み15万円台でいいよといわれた。もう有頂天。
4時に自分の発表が終わり、セッション途中で逃げるように会場を抜け出し、走って川崎の駅までいった。山手線に乗り換えて、新宿の駅について、また、走ってロックインへ行った。
そしたら、ギターがロックインへとどいていた!!しかもお願いしていた調整は、まるで私がついていたかのように完璧に私仕様になっていた。
お願いした調整とは、まず、弦高。これは、高さを1.5mmと指定したので、そのままやってくれていた。次にブリッジは3:1のフローティングにしてもらった。これも完璧。アームを弾いて音を振動させる「びよよんアーム」が使える範囲である。アームの位置調節も、ねじで安定して同じところに止まるようにしてくれた。そして、大阪では絶対やってくれないアームの角度まで、手の小さい私でも使いやすいように、ボディに近づけて曲げてくれていた。アメリカンデラックスのアームは普通のストラトのアームのように細くないので、普通こういった調整はしてくれないのだが、やってくれたのだ!このお店のガンバリがとってもうれしかった。
しかし、ピックガードが、赤のセルロイド色だった。他の色が全部白だったのに、ボディが白のだけ、標準仕様で赤のセルロイドだったのだ。お店の人が「最初の説明不足でした、すみません」と謝ってくれて(普通なら「これがフェンダーの仕様です」っていうよなー)フェンダーの付属品交換には、アメリカンデラックスFATのピックガードがないので、ロックインが一から切り出して、ピックガードを作ってくれることになった。
なんて、すごいんだ、ロックイン!!!
ということで、ピックガードを交換後、尼崎の家に発送してくれることになった。もちろん、宅配便代はロックインがもってくれる。(ここまでロックインって親切なのよ!!)
最初は18日の週に届くということだったが、途中で調整の確認で電話すると、その次の週になるということだった。ちょっとがっかりしたが、仕方がない。だって、一から位置会わせしてピックガードを作るのだから。20世紀中に届くかな?私のギター。
今日は、日曜日とあって、近くのコープへ食料品の買い物にいった。街はクリスマスの雰囲気でいっぱい。息子が昼食にオムソバたべたいというので、オムソバ買った。コープでレジに行っておつりをもらうと、なんと111円。ぞろ目。もしかして、今日はラッキー?
なんておもいながら、家にかえったら、宅配便で「Fender」の文字の大きな箱が!!やったー!来たーーーーー!!アメリカンデラックスがクリスマスイブにやってきた。
素敵なプレゼントをありがとう、ロックイン!!
って実は、私が金払って買っているんだけどさー。あはは。
12月29日 今世紀最後のスタジオ入り
今日は、ブラナイのバンドでスタジオ練習だった。昨日が納会で、へろへろになりながら練習か?とおもいきや、Kagaさんもしっかり30分前から現地に到着して、やる気満々というか、食べる気満々だった。
めずらしく、にしなかさんが遅刻してきたので、どうしたのかと思ったら、アルプスのプリンター用の紙を買いに行って遅くなったとのことだった。そのアルプスのプリンターで打ち出して作り上げた、まるで本物、というか、売り物というか、正規の音楽CDのような、CDRをもらった。どうすごいかというと、本物のような写真付きの歌詞カードが入っており、ケースにはもちろん、題名入りの美しい写真をはっていて、CDRにも写真をはっている。Kagaさんと仰天しつつ、完成されたCDRを拝見させてもらった。
そんなこんなで練習にはいったのは2時半すぎだった。
さらににしなかさんは、家からリズムマシンを持ってきて、ぱーぺきなドラムをPAから出せる状態になっていた。
実は、前回のスタジオで、そのドラム(それもとっても激しい3連ぷのドラム)の入った曲「SPANISH NIGHTS」に関して、Kagaさんと、「これは永遠に無理(というか無茶)ではないか?」ということに気がついて、さっさと封印してしまったのだった。しかし、リズムマシンがやってきたということもあり、さらに、私は、下の日記にかいてある、白虎ちゃんを連れてきていたので、「これはスパニッシュナイツをやるしかない」ということになり、結局その封印はあっさり解かれてしまった。Kagaさんはかなりこれでエネルギーを使い果たしてしまった。口の中をべろべろにしてまで、せっかく食べたカツカレーだったが、ここで、カツカレー8分目くらい使い果たさせてしまった。ごめんな、Kagaさん。
昨日の納会で、Kagaさんの部下に
「バンドで、keikoさんが厳しいって、Kagaさんが泣いていましたよ」
と、ちくられていたのだった。そんなに厳しいか、私?そういうこともあってか、本日4時間(というか、3時間半だが)のスタジオ練習中、にしなかさんと私は3回くらい休憩してくつろいでいたが、Kagaさんはずっと練習していた。さらに、スタジオ内にいるときも、Kagaさんが個人練習しているあいだ、私は、白虎ちゃんでナディアを練習していた。白虎ちゃんもすごいが、やはりマーシャルJCM2000おそるべし。ジェフベックとほぼ同じ音が出ていた。あとは、私の努力次第というもんだ。
全く関係ないが、私がスライドをすると、ノコギリで「おーまあーえーはー、あーほーかー」(「えーはー」と「ほー」で上がる)と演奏するのと、すごく似た雰囲気になって、笑いを誘ってしまうのはなぜだろうか?(なぜって原因ははっきりしている。きっちりフレットを狙えていないのと、ミュートがへただから。)ナディアへの道は険しい。
話がそれたが、Kagaさんは本日うんと練習していた。で、最後のほうには、ばっちし、合いの手を決めて、美しい演奏となった。
満足満足というわけで、録音したMDをきいてみたら、にしなかさんの音が一切入っていなかった。がーん。20世紀最後の練習がああああっ!MDでは、伴奏なしで、私とKagaさんのぼけとつっこみだけが繰り広げられ、みょうにそれがタイミングがあっていて、不気味な雰囲気にしあがっている。
MD最後に聴いて、なんだか、がっくり肩をおとして、21世紀を迎えることになった。
実は本日、Kagaさんの奥さんが風邪ひいて会社休んでいて、Kagaさんはとってもスタジオ入りしにくい状況だったのだ。で、Kagaさんもちょっとねつっぽくて(カツカレーのせいかもしれないが)それをきいただけで、にしなかさんが「僕、風邪がうつったような気がする」といっていた。うつるのはやすぎ。
そこまでして、スタジオ入りして、必死で練習して、MDはいってなくて、ごめんな、Kagaさん、にしなかさん。コレに懲りず、来年もよろしく。