2005年10月の日記

10月2日 CDの棚卸し

友だちがCDプレイヤーを自分の部屋に入れたので,手持ちのCDを休日に聴いているという.バンドやっていたとかいう人ではないので,私達から見ればまだまだ真っ白のリスナーだ.

というわけで,友だちが好きそうなCDを焼いて,あと,お勧めのオムニバスを作った.初めてiTunesというのを使ってみたが,便利便利.こんな便利なツールだったのか.デフォルトで使うと圧縮されて音質が悪くなるので,AIFを指定してお勧めCDを作った.作りはじめたら楽しくなって,曲を選んでいる内に部屋中CDだらけになった.ちょっと押し付けがましいが,私のコメントを1枚1枚に入れた.

この作業が楽しかった理由の一つに,ラジカセを私も新調したということがある.ずっと使って居たビクターのラジカセは音がすごくよくて,10年近く使っていたが,何度か壊れて修理に出し,だんだん古くなっていった.それでも音がいいので使っていたが,ジェフベックのコンサートの模様を,ジェフベックのコンサートへ行けなかった残念だった友だちに伝えるのに,ジェフベックの大事なライブMDの音をパソコンへ入れるため,そのラジカセをソースに使おうとしたら,なんと,大事なMDが取りだせなくなってしまったのだ.本当に焦ってしまった.前々からMDが調子悪かったのに,ごまかしごまかし使っていたのだった.なぜ,こんな大事なMDを入れてしまったのだろうととても後悔した.この恐ろしさがトリガーになって,結局ラジカセを新調することになったのだった.またビクターにしようとしたが,実際にジョーシンで音を聴いたら,同一価格でもデノン(昔のデンオン)の方が音がきれいだったのでデノンに乗り換えてしまった.しかし,家に帰ったらニュートラル音がめちゃうるさくて,小さい音で聴く用では無いなと思った.

それはさておき,このミニコンポにはDVDもついていて,私のプライベートな部屋にもDVDがやってきた.そこで,たまりにたまっていたDVDをここ数週間の休みはずっと見て居た.

友だちはCDプレイヤーが自分の部屋にやってきて昔のCDを聴き,私はDVDプレイヤーが自分の部屋にやってきてたまったDVDを見ていたわけだ.

CDを作っていたら,まだまだLPで持っていたアルバムでCDで持っていないものが多いことに気がついた.しかし,CD化されていないものも多くて,残念がりながら曲を思い出していたら,あれも聴きたい,これも聴きたいと購買意欲が高まってきた.

ちょうど,HMVからブラックモアズナイトのDVDのお誘いも来たことだし,HMVで,アニタベイカーのファーストと,ラーセンフェイトンバンド2枚組とシャーデーのライブDVDを購入してしまった.どれも良かったが,シャーデーは本当に美しかった.美人は何しても得だな・・・.

シャーデーは日本語版を買ったつもりが輸入版だった.しかもアマゾンで買った方が安かったことがあとからわかった.くそー.

でも,きれいだからいいか.

そういうわけで,CDの棚卸しをしてCDのページを更新しました.

 


10月7日 風邪ひきさん

3日前から咽痛くて,のどスプレーでごまかしていたが,昨日どんどん痛くなって,夜ヒリヒリして寝つけない程だった.けさも,暖かいもの飲んだらしみるので,耳鼻咽喉科で診てもらった.スコープを見せてもらったけど「そんなに赤くないしたいしたことないよ」といわれた.こんなにひりひりしてんのにたいしたことないのか.

でも,やっぱりひりひりするし,はなみずもぐしゅぐしゅでてきた.アレルギーっていうより,風邪って感じなんだけどな.

後ろの席のKくんも風邪ひいてたし,うつされたかな・・・.

腰も痛いから鍼灸行ったら,左の腰の3,4,5番(座骨神経がのびてるとこ)が悪いらしくて,ちょっと鍼うっただけでめちゃいたい.あー,いつになったら座骨神経治るの・・・.

家に帰って洗濯して,横になってシャーデー見て,ちょっとうとうとしていたら子供が学校から帰ってきた.あー,休めん...

連休はじっとしてよう.


10月16日 周りも風邪ひきさん

風邪ひくと同時に腰も痛くなり閉口していた.毎年10月の運動会の時期になると風邪ひいているが,今年もしっかりひいてしまった.鼻とのどはひどいけど,そんなに熱が出ない.気候が落ち着くまでだめか・・・と思っていたが,気合いが入ったためか15日のバンド練習までに治ってしまった.

今週は,周りも風邪ひいていて,製作所の人に技術移管するためにレクチャーをしたのだが,その人も同じような風邪をひいていた.

早くこの季節がおわって爽やかになりますように.

というわけで,15日は新しく入って下さったベースの方と初練習した.なんだかクイーン好きの人で,他のメンバーともどもテンションが上がってまたもや大爆音大会となってしまった.ギタリストに「ボーカルの声がでかすぎてめまいがする」といわれた.私もテンションあげてがなるだけでなく,ちゃんと歌わねば.

その後,10ヶ月のブランクを経て,やっとかがさんに余裕ができたので,キャッスルズアンドドリームスミーティングを行った.奥さんにもケーキをあげて,奥さんと一緒に御飯を食べてコミュニケーションをとったつもりが,私達が酔っぱらって居たのでますます印象わるくなってたらどないしよ.


10月23日 さむいさむい

急に寒くなった.寒いので冬服だして冬の格好しているが,やっぱり寒い.こういう時は暖かいもの食べてあたたまりたいよね..

ジェフベック普及委員会の方々にmixiを紹介してもらって入会したのだが,全く使い方が分からず放置状態.これにふーちゃんも参加していたようで,それによるとスティービーワンダーの新譜を買うようなことをかいてあった.

偶然だが,私は現在,「CDプレイヤーを自室に引き込んできて音楽に真っ白な状態の友だち」にCDRをあげたりしていてスティービーワンダーを思い付いたのだが,そういえば,お気に入りのアルバムはなぜか統べて誰かのコピーのカセットテープしかなく,ホッターザンジュライを買おうとおもってHMVにいったところ,ふーちゃんもお勧めのスティービーワンダーの新譜があったのでそれも買うことにした.また,最近DVDで思い出して,シャーデーもLPしかもっていなかったので買いなおした.

こないだやっと到着してきいてみたら,めっちゃよかった.最近,かっていたスティービーワンダーのアルバムはどれもよくなかったのであまり期待していなかったが,本当によかった.そして,ホッターザンジュライも相変わらず良かった.さらに,クレジットをよくみると,私の大好きなif you read my mindをうたっていたあのキュートな声がシリータだっということを初めて知った.シリータといえば,ジェフベックの哀しみの恋人達の歌を歌った人で,普及委員の私としては購入せざるを得ない状況となり,買ったものの,そのサイテーぶりにあまりに呆れ,あらゆる普及委員にこの曲だけコピーしてMDで配り,そのサイテーぶりを共有したことがあった.共有したものの,あまりにサイテーだったので,このCDは捨ててしまったらしい.今手許にない.

そんな印象のシリータだったのに,私の大好きなif you read my mindをうたっていたなんて!あのかわいいかわいい声がシリータだったなんて!アイシャはシリータの娘なんだろうか?

シャーデーの方はMTVの寄せ集めみたいなDVDを買ったが,これが超懐かしくて,懐かしすぎて,笑いながら見てしまった.しかし,シャーデー,若いとき,あんなにバブリーな感じだっけか?

アルバムも買った.LPでしかもっていなかったので,20年ぶりくらいに聴いたら,本当にすばらしくて感激してしまった.しかし,すばらしすぎて,内容が濃すぎて,なんだか,気持ちが落ち込んでしまった.

最近音楽に体する感受性が強くなったような気がする.結構,簡単に感動するし,こうやって落ち込んで,ひたすら泣き続けるということもある.しかし,私のからだのなかの一体どこにこんなにたくさんの涙があるのか?全部ためてメスシリンダーで測りたい.


10月30日 ベテラン

ベテランの定義って,その職で何年以上を言うのだろうか?シニアっていうのとはちょっと違うよね.国語辞典をひいても「ある事柄について豊富な経験をもち、優れた技術を示す人。老練者。ふるつわもの。」ってなんだか抽象的.ヨーダのような人のことをさすんだろうけど,人間がヨーダみたいに何百年も鍛練できないだろうし.

スティービーワンダーやジェフベックはベテランなんだろうか.昔は(というか私が幼いころの勘違いかもしれないが),ベテランというと,もう習熟しきって,今さら練習なんかしない人みたいなイメージがあったが,この二人はまだまだ鍛練しまくりだし.案外,技術や芸術に,「もうええやろ」という完成や達成はないのかもしれない.その時々には,「やった!」という達成感はあるだろうけど.

私もベテランに足を突っ込めているだろうか.年だけはとっているのだが.

決して自慢ではないが,実は昨年度末に学会から業績賞をいただいた.通常学会の賞というと,会社やら大学やらコネをひきずりまわして貰うものらしいが,私の場合は,知らないうちに学会で推薦してくださる方がいて決まったようだった.突然知らないおじさんから電子メールがやってきて,最初悪戯メールかとおもったら,学会の偉い人だった.ところが,業績賞の種類を見ると「若手で」という一言がはいっていた.私は決して若手ではないので,最初辞退しようとその学会の偉い人に相談したのだが,「若手という意味は年令というより,今,まだその人が誰にもほとんど知られていないが今がんばっている人だ」というような説明を受けて結局いただくことにした.

というわけで,私はまだまだ若手だ!ということだ.名実共に.

ベテランへの道はまだまだ遠い.

でも,これってこの世界ではあまり自慢できないのかも.

日々精進ですね.

で,精進って一体どんな環境でするもんか?と考えると.

多分,ある意味で満足したり,充足感があると,精進ってとまるのかもしれない.

でも,その感じって人によって同じ環境でも違うのだろうなあ.

例えば,シャーデーの最新アルバムであるラバースロックは,実は購入して非常にがっかりした.たまーに少し良い曲もあるのだが,なんだかなあという感じだった.それで,あまりシャーデーに興味なくなっていた.今回ライブDVD見てやっぱりすごい!と思ったのだけど,それは別の意味だな.で,最近きいたところによると,ラバーズロックは10年位のブランクのあと録音されたもので,しかも,シャーデーはどこかの大金持ちと結婚して子供もうまれて幸せの絶頂だったらしい.

自分が育児休暇でひどい目にあって,しかも育児休暇後の復帰に回りの理解が得られなかったこともあって,育児後の女性をどうこう絶対いいたくないのだが,幸福感の絶頂にあると,ある意味でハングリーな部分が失われるのではないだろうか?

スティービーワンダーのジャングルフィーバーのころのげっそり感があってこそ,もしかして,今度のアルバムがとんでもなくすばらしいのかもしれない.

あと,恋愛に関しては,これも,絶対とは言い切れないけど,男性型と女性型では精進に体する感じがかわるかもしれない.

リッチーやジェフベックは20以上も年下のかわいい彼女がいるからこそ若作りして,これでもかとがんばるわけですね.ある意味,キャンディスも男性型っぽいとこがああって,リッチーがいるから「がんばわるわ!」って感じになっているのかもしれない.ところがシャーデーなどは年上の素敵な彼に安定した幸せをもらったらそこで一旦活動停止になってしまって,中途半端にアルバム作っても中途半端に終わってしまう.ある意味,愛に没頭する熱情型なのかもしれないが.

ところが,脳のメカニズム上,恋愛ホルモンというのは何十年も出てくるわけでは無くて,あるところで一旦きれるらしい.そうなると,また,現状に対する何か向上欲が出てきて,それが,悪い方向へいくと不満になるし,良い方向に行くとクリエイティブな力になると思う.

善し悪しはおいておいて,田中真紀子さんなんかはそういうのの典型例かもしれない.

ただ,なんにしろ,女性には育児期間というブランクが生じるわけで,そのブランク分は男性より長生きさせてもらわないと割があわないですね.

決して育児が悪いことではなく,それは大変大事なことなのだけれども,大事さがゆえに,その責任をおい過ぎて大変なことになることも多い.

偉大なアーティストを見窄らしい自分のところへ無理矢理持ってきて,自分のことを見直している最中でした.(←もなかではない)

ベテランへの道は遠すぎて,とても到達できそうにない.


 

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