2005年5月の日記

5月7日 紫外線

息子が愛地球博とポケモンパークに行きたいとごねた.

たかちん,万博なんてしょーもないよ.昔は,何もなかったから万博もめずらしかったけど,今は単に並びにいくだけで,疲れるし,内容はおもろないし,暑いし.大体,おかあさん,大殺界なんだから出歩かないほうがええんよ.

などと言ってもきくわけがない.「○○○ー(友だちの名前)も行ったもん」などという.

息子が行ける日は学校がない日だ.学校がない日は混んでいる.かといって,夏休みは暑い.というわけで,決死の覚悟でゴールデンウイーク4日,5日に名古屋へ行って来た.それまで涼しかったりしたくせに,4日は暑かった.快晴で雲一つない.マンモスやらトヨタなど人気のパビリオンは予約もとれないくらい満杯なので,人が並んでいなさそうなところでとりあえず30分位待って整理券をとった.その整理券の上映は3時間後だったので,その間にその辺をうろうろし,カレーライスを外で食べて(中で食べるスペースがないのだ)見に行ったら,これでもかという位つまらんかった.息子も「しょーもない」といっていた.アメリカやヨーロッパの国々といった先進国のパビリオンはどこもめちゃくちゃ並んでいたので,アフリカやアジア中心に回った.良かったのはアフリカのおみやげ類だけかな.最後に三菱のパビリオンに1時間並んで入ったが,これはそこそこ良かった.しかし息子はつまらなさそうだった.息子よ,よくわかっただろうが,万博とはこんなもんだよ,つまらんし,暑いし,疲れるし,並ばなあかんし.最低.おかあさんなんか,紫外線で目をやられて目が真っ赤だよ.顔のシミも20個くらい増えただろうな.どうしてくれるんや,息子よ.

つくば博の富士通のパビリオンなんかはめちゃくちゃびっくりして感動したもんだったが,最近のパビリオンで,あんなインパクトがある出来事は絶対ないな.

次の日は,さらに朝からポケモンパークなのだった.この日も快晴.おかあさんは目が痛くてずっと細目で息子につきあった.ポケモンはマンガとコロコロコミックとテレビと映画と任天堂がタイアップする世界で最もでかい市場システムではないだろうか?すでにディズニーを超えたと思っている.このシステム,非常によくできていて(というか非常によく足下みていて),子供がかわいい親から金を巻き上げまくる仕組みになっている.映画一本上映するのに,コロコロコミックで映画の情報を知り,前売り券についているゲームのポケモン引換券で映画の前にポケモンをもらい(そのゲーム機とソフトは任天堂が売っている),映画で儲ける.ポケモンパークも入場料はタダだが,ごく普通の乗り物,例えばダイエーだったら100円の観覧車が何百円もしたりする.で,結局ほとんどの乗り物は親が並び,子供だけが乗るという状態となる.お昼ご飯はここにしかないポケモンのランチがあって,これがまたコンビニのお弁当で380円くらいの内容のものをニャースのお弁当箱に入っているというだけで1800円したりする.大抵の親が「うわっ,たかっ!」などといいつつ,はらわた煮えくりかえりながらも,子供が喜んでいると「まあいいか」と買ってしまうのであった.こんなことでいいのか?日本・・・.

そして,この日もまた,おかあさんは顔のシミが40個くらい増えたのだった.ああ,シミくちゃばばあだ.なんとかしてくれ.

 


5月14日 コンタクトレンズ

私は酸素透過性ハードコンタクトレンズを20年位使っている.初めて買ったのは大学生の時で,それまでは視力が0.3位しかないくせに裸眼だった.サークルの先輩に「挨拶しない」「目つきが悪い」と勘違いされて嫌われたことが視力矯正のきっかけだった.挨拶しないのではなくて,誰だか見えていないのだった.目つきが悪いのは,目を凝らして見るからだった.

最初買ったのはHOYAだった.コンタクトレンズを購入したのは確か河原町三条あたりの店で,帰りに三愛かなんかの2階のお店でキッシュロレーヌを食べておなかを壊したと思う.

以後ずっとハードコンタクトレンズだ.最初にハードコンタクトレンズをはめて自分の顔を鏡で見たとき,

「なんて汚い顔だ」

と感動した覚えがある.めがねではよくわからないのだ.コンタクトレンズだと,なぜ,こんなに皮膚の感じが細かくよく見えるのだろうか?高校の友だちのふ○か○も,初めてコンタクトレンズをはめたとき,同じ感想を抱いたというので,私だけではなく一般的なことだと思う.

社会人になってからもしばらくHOYAを使っていたが,私が世話してもらっていた目医者にHOYAの人が出入りしていて,その人があまり評判よくなくて,それをきっかけにか,お医者さんが東レを薦めるので東レのブレスオーハードに変更した.以後ずっとブレスオーハードだ.

ハードコンタクトレンズは大昔は擦り洗いの洗浄液だけだったのだが,ある時,つけるだけでOKというのが出た.簡単なので,流通したが,結局汚れがとれないということで,そこの目医者は擦り洗い洗浄液を薦めている.つけるだけでOKというあの洗浄保存液は,私のようにハードレンズを長持ちさせずに,早く交換してもらうためのメーカー戦略なのではないか?

また,ソフトレンズの方は使い捨てで清潔で簡単というのがでて,以後,そっちが主流となる.それでも私がハードレンズを使い続けているのは酸素透過性が高いという理由が大きい.

あと,経済性.使い捨てだと洗浄液や保存液がいらないので経済的とかいうが,ハードレンズは基本的にはいくらでも保つのだった.一応2,3年が寿命とかいわれているが,私は7,8年使っていて,それでも医者に「まだ使える」といわれている.酸素透過性が高いのでたとえめちゃ汚れて透過性が半分になったとしても,それでもソフトレンズよりは酸素透過性が高いのだそうな.

それでも,やっぱり,7年って長いよなと思い,近所のダイエーにコンタクトレンズが安い目医者があったので,そこで作り替えることにした.

7年というと驚かれそうだったので,5年使ったと嘘ついてレンズを調べてもらったところ「まだ使えるけど,かなり傷がついてきているので換えたほうがいいよ」と薦められ(そら薦めるわな),交換する決心をした.ブレスオーハードのさらに酸素透過性の高いのが出ていたが,高かったので,結局9800円のブレスオーハードにした.1年間はなんぼでも交換可能なので,問題あればすぐに来てくれといわれた.

新しいレンズはめて仰天.視界めちゃクリア.今までは何だったのか.7年は使いすぎだったか.それに,やっぱ,めがねとは全然違う.世界がめちゃくちゃ綺麗.

元々視力のいい人ってコンタクトレンズはめなくてもこんなにきれいな世界をいつも見て居るんだなと思うと,ちょっと羨ましい.

しかし,9800円で,1年に何回も交換OKで,7年位買わないなんて,ハードコンタクトレンズって元とれるのかな?やっぱメンテ(洗浄液)で元をとってるのかな?だったら,東レとかメンテほとんどないから苦しいよな.一体どうなってんだろ??


 

5月28日 腰の関節が

こないだ夜遅く帰宅した日.昼は暑いのに,夜になるとやたら冷え込んで,体も固くなっていた.

うちの家の門(菱形のアコーディオン型)は不自然に長いのだが,角度とか,調子によってやたら重い.その門をあけないと自転車を家に入れられない.門に向かって左からあけるのはまだあけやすいが,右からあけるのはかなり無理な姿勢.

うーん.無理な姿勢だ・・・.と思いつつ,自転車を片手で保って,片手で門をあけようとするが,門が開いてくれず,重たいママチャリ自転車が自分の方に倒れそうになる.あー,このバランスだと,てこの原理だか,釣り合いの式だか,作用反作用だかよくわからんが,倒れるしかない.倒れるとき不自然に倒れたら,骨折るし,自転車も振ってきて,えーと,かばんも放り出されるかな.

などと考えているうちにどうしようもなく,そのまま後ろ向けにこけた.おもいっきり尻餅ついて,さらに,せなかまでどてーっと,これ以上地面と仲良くできない位,べたっとこけた.

でも,意外ときれいにこけたな.こういうのって力が後ろ半身全てにかかったから,受け身体制なんじゃないかな.と思いつつ,自転車を起こそうとしたら,後ろ打っているのに,なぜか両足腿の前側がつったように痛い.でも,耐えられないほどではないので,うんせうんせと門をあけて,自転車を起こして,ようやく帰宅.

その日は疲れたので,ご飯たべてそのまま寝てしまった.

次の朝,子供の学校の用意してたら,だんだん腰が痛くなり,子供が学校に行く頃には身動きとれなくなった.痛みのあまり,血圧が下がって,体が冷たくなり,動けない.

というわけで,トイレも困るので,鍼灸の先生に家に来てもらった.休診日でなくて良かった.

なんとか動ける程度に治療してもらった.

怪我してしばらくたってから痛くなるのって交通事故でもあるらしい.

これって,昔,猛獣とかにおそわれたり危険に遭遇して怪我したとき,その場で痛くて身動きできなくなると危険な場所にいなくてはならないので,その時には痛みがわからず,安全な場所に行ってから痛くなるという自然の摂理なのではないだろうか?

という話を鍼灸の先生にしたら「ほんとにそうですねえ.よくできていますねえ」と言われた.

でも,筋肉痛が次の日とか,その次の日に出るのは,単に加齢のせいだそうだ.

ま,今年42ですし.

養生します.


5月29日 キースヘリングとか

GWにユニクロのチラシにキースヘリングやらアンディウォーホールのTシャツが1000円以下!とあって,すぐに飛びついて買いにいった.キースヘリングはエイズ撲滅キャンペーンかなんかで特に有名になった人だと思うが,その個性的な壁画がある時期のトレンドになっていたような気がする.

当時(20年位前かなあ)は,とても鮮烈な印象があって,なんてインパクトのある絵を描く人なのだろうと思っていた.そうこうしているうちに彼自身がエイズで亡くなってしまい,彼のデザインのTシャツなんて,めちゃくちゃ高くて一般庶民が簡単に袖を通すようなものではなかったような気がする.

アンディウォーホールにしてもモダンアートの代表とも言える人で,彼のデザインというだけで,Tシャツもすんごい高かったような.

どちらも,とてもとても素敵な絵なのに,手に入れられない.

それがユニクロでは1000円以下!

というわけで,どちらのデザインも欲しくてたまらなかった私としては,一挙に3枚も買うという暴挙に出てしまいました.私も金持ちになったもんだ!

で,そのキースヘリングのTシャツをきて,るんるんと自転車漕いでいると,前から小学生がやはり自転車漕いできて,そのTシャツがキースヘリングだったりする.

これって,学生のころ,円高で,お目にかかることすら難しく,東京でも鍵がかけられたショーケースにしか入っていなかったフェンダーやギブソンのギターを,そのへんの高校生が平気で持ち歩いているのを見てくやしいのと似ている.

この若い人たちには,私がどんな思いで,やっとのことでフェンダーストラトキャスターを新宿のロックインで購入したか,そのギターがメンテを終わって自宅に送られてきたとき,どんなに嬉しかったか,きっと理解できないだろう.

嬉しさを感じられる分,「勝った」と思う(慰める)べきか.


 

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