人間の消化器官.ストレスの影響が出やすい内臓.
こないだ,集団検診でバリウムを飲んで胃のX線撮影をした.手順は,1.発泡剤を飲む,2.バリウムを飲む,3.げっぷをがまんする,4.回転ベッドにしがみついて色々な方向を向く,5.下痢する,である.
難なくこなす人も多いが,それは個体差による.私は1から5まで困難をきわめた.もう2度とやらない.きっと検査するひとも「こんな人の検査は2度とやりたくない」とおもったことだろう.まず,1がのめない.2ももちろんだめである.飲むだけで5分以上かかった.必死で飲むが飲みきれない.後ろでまっているおばちゃんがほほえみながら,心の叫びで「さっさとのめぇ!」とテレパスを送ってくる.3.も必死である.4ではこけそうになった.5はバリウムが腸で固まるとごっつい便秘状態になって,切腹しなければならなくなるので,普通は下剤を飲まされる.しかし,私の場合,下剤なんか飲まなくても,検査が終わった瞬間から下痢してしまった.きっと,バリウムか発泡剤かが体質に合わなかったのだとおもう.この日は5回も下痢してしまった.こんなに苦労したのに,写真をみて「胃,きれいです」の一言でおわりである.もう2度とやらない.
胃カメラは昔のんだことがある.光ファイバーを飲むので,おえっとなるが,カメラは胃にいれてもちゃんと医者が口から出してくれる.バリウムのように内臓にほおりっぱなしにして,下剤で無理矢理だすなんて,自然の摂理に反したようなことはしない.
大体,会社は,胃ガンの検査するより,胃ガンの予防をしてほしいものである.