偽りを言うこと.
小さいときの教育の影響か,私は人とのつきあいで嘘が一番嫌いである.それが,私のためであっても,である.なぜなら,「わたしのため」とおもっているのは嘘をついている人であって,私ではないから.特に好きな人に嘘をつかれるのはつらい.それが嘘だとわかっていても,(「本当」がちょっとは含まれていても,いや,殆ど「本当」でも,ちょっとした嘘がはいっていると)多分,それは,お互いの関係をよくするため,自分の立場をよくするため,私がそれで納得することで私が精神的におちつくため,と,色々な理由があるから,それを信じるふりをしなくてはならないから.でも,そんな嘘には大なり小なり,愛が感じられる.
ある時期,仕事のトラブルで,私といっしょにチームを組んでいた人たちがたくさん会社を辞めた.おかげで,私はいまや,職場のまわりに,入社時にお世話になった人,いっしょに仕事をした人というのは全くいない.その時の部内のえらい人がこの事態を察知できず,私に大きな嘘をついたことがある.私は仕事でぼろかすに言われるのはそれまでに慣れっこになっていて,どんなに罵倒されても平気だった.(理不尽とは思ったけど)でも,そのときほど,傷ついたことはなかった.私の部内人間不信に拍車がかかり,職場に友達なんか一人もいなかった.
私自身は嘘をつくのはすごく苦手である.絶対ばれるので嘘はつかないことにしている.嘘をついて,いい方にいったこともないし.必ず,ばれるか,ばれないまでも,嘘が展開して悪いことが起きるかである.嘘はつかないが,黙っていることはよくわる.(^^;) このおしゃべりの私が黙っているときは,要注意である.ページにも書かれていない部分というのは,かなり,あくどい女なのかもしれない.