サーバーの作り方

自分で面倒みきれんもん,つくるなー,といわれそう.


ディスクがいっぱいになったのです.

シリコングラフィックス社のオクテインに音響解析やそのプリポストプログラムをのせているのですが,業務が集中してしまい,ファイルをバックアップしながら,客先に報告していては間に合わなくなり,そうこうしているうちにオクテインのハードディスクが満杯になりました.シリコン純正のハードディスクは非常に高価なので,サードパーティのハードディスクを調べたのですが,それでも40ギガで100万近くしました.(この会社に問い合わせると営業が「安いでしょ〜〜〜〜!!」といっていた.EWSの業界はなんかおかしい.)このことを課長にいうと,「今パソコンのハードディスクなんか,10ギガで4,5万だから,パソコンでサーバーをつくりなさい」といわれました.ちょうど隣のグループも同じ問題に直面し,やはり,パソコンでサーバーをつくったので,それを見て私に指示したようです.しかし.そんなもん.わしにできるんかいな.

ハードウェア

なんだかしらないけど,できあがったパソコンではなく,一から作るはめになりました.その方が安いし,ハードディスク3台積むので,それなりの仕様(というかでっかい箱)が必要だったのです.後から気がついたのですが,最近こういうカスタムなパソコンを作ってくれるメーカーもあるらしいです.それに頼めばよかった...パソコンの作り方はミスミのDOS/V&ネットワーク部品カタログに写真入りで丁寧に載っています.この通りやれば必ずできます.一応,概略とノウハウを示すと,

  1. ドアノブを握って静電気をとばす.
  2. メインボードにCPUとCPUファンのケーブル(茶色)をつける.
  3. メモリをメインボードの説明書の1番に入れる.
  4. メインボードを箱にいれてねじでしめる.
  5. パネルコネクターにスピーカーやら,LED,電源のコードをつける.
  6. メインボードのID1にHDケーブルをつけ,HDにもつける.このとき,ケーブルの赤い方が,電源側にくる.
  7. HD電源ケーブルをつける.
  8. フロッピーを箱の外から入れる.フロッピーの電源は小さい方をつける.外側が黄色になるようにする.フロッピーのケーブルをマザーボードにつけるときは,欠ピンをよくみて,向きをまちがえないようにつける.
  9. CDとフロッピーとHDをねじでとめる.
  10. HDの一つは後ろについている1cmくらいの白のプラスチックのカバーをはじっこにつけるとマスターで,2番目がスレーブになる.二つのうちどっちかがスレーブになるようにする.CDロムとHDのほうはCDロムがスレーブになるように設置する.

LINUX

EWSにマウントしないといけないのでOSはLINUXです.LINUXにしとけば,ウインドウからもマックからもアクセスできるとのことで,前途洋々だったのですが・・・.雑誌についていた付録のターボリナックスをいれようとはじめたのですが,スワップ領域がどーした,ルート領域?基本領域??なんじゃーー??ということで,早速挫折し,リナックスの本を本屋さんでみつけてきて熟読しようとしましたが,途中で,眠くなり挫折.読みながら,PCに向かいました.スワップはメモリの倍とったらいいが,128M以上は無意味??ふむふむ.最初にこれをとると.うーん,ほんまかな??ここで,プロの先輩登場.本は嘘ばっかしで,ターボリナックスでは,必ずメモりの倍のスワップをとらないとメモリがちゃんと生かせないのだそうです.とか,ルート領域は1Gが標準とか,/usr領域がX環境のために必要とか,全然本には書いていないノウハウがぎっしり.休日に雨の中,遠出して,淳久堂まで行ったというのに.リナックスのインストールは大体次のとおりです.

  1. まず,ウインドウズマシンで,ついてきたCDロムからインストールディスクと追加モジュールディスクというフロッピーを2枚作ります.DOSプロンプトでCDロムのDOSUTILSに移動して,MKBOOT.BATとMKEHW.BATで作ることができます.
  2. CDロムとインストールディスクをいれて,PCを立ち上げて,画面に従って追加モジュールディスクに切り替えて,次に「セカンドステージに進みます」この台詞がなんかへん.^^;
  3. なんやかや聞いてきますが,大体元設定してあるとおりでリターンをおしていけばオッケーです.問題はパーティション設定です.ここでたいていはまります.
  4. パーティション設定ではFDISKというのに入ります.mでヘルプがでますが,あまり参考になりません.最初にルートパーティションを切ります.(Nを押す)ここで拡張か,プライマリーか聞いてきますが,ウインドウズをいっしょに混在させない場合,パーティションは4つでだいじょぶなんて,プライマリーにします.拡張にするとイタイ目にあいます.でも,ウインドウズをいっしょにいれようなんてひとは,イタイながらも拡張にします.
  5. pでプライマリにしたあと,まず,ルート用に1を設定します.そのあと,最初が1で,つぎに1GBYTEきるので+1000Mを入力します.そのつぎがスワップ領域で,2番.ルート用にきったところから,メモリの2倍(128Mなら+256M)入力します.スワップのときだけ,システムIDを変更するために,Tをおして,16進コードで82を入力しておきます.次がXウインドウ用の/usr.(これがとっても大事!!)で3番.スワップきったとこから,+2000M入力します.あとは4番に最後までを入力します.で,Wで書き込んで,fdiskにもどって,他のハードディスクはなんも考えず,全部1番で最後まで切ります.次のステップでルートパーティションを最初のに指定します.(ルートパーティションを起動可能にするために米印を付けます.これ忘れると,後でかなりイタイです.)
  6. 次にパーティションをフォーマットします.ここだけは,自動のではなくて,詳細のインストーラをチェックして進みます.というのは,このあとの,ファイルシステムでアップルトークだのなんだの使うときはすべてそれにチェックするからです.左の画面はすべてチェック,右の画面も明らかにいらないもの以外すべてチェックして次に進みます.編集の画面ではさっき指定したパーティションに/とか/usrとか/homeとか/home1とか名前をつけていきます.それからいよいよパーティションのフォーマットを行います.マニュアルには,不良ディスクをチェックというのをしておくとよいとかいてありますが,これやると,フォーマットだけに3時間とか4時間かかるのでやめ.これをしないと10分くらいで終わります.
  7. あとは,ハードウェアの設定(モニター,キーボード,マウスのマニュアルをよくみて入力しましょう.)とか,ネットワークの設定ですので,マニュアル通りに進んでオッケー.クラスCのipアドレスはサブネットマスク255.255.255.0にします.LILOはリナックス起動時に使うもので,フロッピーがおすすめされていますが,ウインドウズと共有しない場合はハードディスクにいれてしまってもよいようです.フロッピーにいれると,起動するとき,必ず,そのフロッピーを使わなくてはなりません.インストールタイプはX端末でオッケーです.
  8. これで,おわり.新しいLANカードを使っている場合は,アップデートCDで認識させます.再起動させた瞬間に,CDロムをとりだして,アップデートCDを入れます.そして,mountコマンドでmount /mnt/cdromとして,CDロムを認識させて,
    1. cd /mnt/cdrom/RPMS/kernel
    2. ./Install

して,それから,

これで,すべて終わり.グラフィカルログインにしておくと,入力もきれいです.このモードからテキストモードにもどるには,コントロールキー+ALT+F1(shutdownするときとか,さっきのCDロムの認識のときとか),テキストモードからグラフィカルに戻るときは,Alt+F7です.

これで,アップルからもEWSからもウインドウズ95からも認識できるようになります.ウインドウズ95に認識させるには,別途,sambaの設定が必要ですが,これはlinuxのマニュアルに載っているので,それを見ましょう.というのは,ウインドウズのネットワークコンピュータは名前とかをローカルにつけていることがおおいので,例を示しにくいのです.sambaの設定は/etc/smb.confのWORKGROUPを変えて,共有名のとこのpathをウインドウズマシンに共有させるスペース(このディレクトリは最初に切っておいたほうがいいです.)にして,write listにユーザーグループのリストを書き加えます.ただ,ウインドウズのネットワークコンピュータにつなげるsambaのパスワードの問題で,Windows95ではデフォルトでパスワードが暗号化されていないのに対し,暗号化パスワードがデフォルトになっているWindows98やNTでは認識ができません.NTを平文パスワードにすればなおりますが,レジストリをいじる必要があります.sambaの設定で暗号化パスワードにできるらしいのですが,まだやっていないのでくわしくはわかりません.

アップルシェアと,ウインドウズのリフレクションにこのリナックスのPCが現れたときは,ちょっと感動しました.(^_^)

さて,最初の目的のEWSへのマウントの方法です.

linux PC側

  1. suではいる.
  2. /etc/hostsに相手(EWSのホスト名)を登録する.
  3. /etc/exportsに自分のマウントするディレクトリを登録する.(たとえば,/home2/hdd2)
  4. exportfs -aを実行する.

EWS側

  1. 相手をマウントするディレクトリを作っておく.(たとえば,/home1/people/hdd2)
  2. suではいる.
  3. /etc/hostsに相手(linux PCのホスト名)を登録する.
  4. /etc/fstabに相手のディレクトリと自分のディレクトリを登録する.(linuxpc:/home2/hdd2 /home1/people/hdd2 nfs2 rw,hard,intr,bg 0 0)
  5. mount yoshidapc:/home2/hdd2 /home1/people/yoshida/hdd2を実行する.
  6. マウントをはずすときはumount /home1/people/yoshida/hdd2を実行する.

samba(ウインドウズネットワーク)の調子が悪く,よくLINUX PCのネットワークが落ちるので,そのたびにリブートをかけます.だから,マウントは必要なときだけにしたほうがよいようです.

また,ファイルのコピーだけでいいなら,rcpコマンドを使用します.rcpの設定は,自分のホームディレクトリの下の.rhostsに相手の名前を登録しておくだけです.これで,ftpを使わなくてもふつうのcpコマンドと同じようにファイルのコピーができます.


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