保育園の一般的イメージってどんなでしょうか?親の都合で0才の時から一日中子供ばかり集められているところ?子供がかわいそう?3才までは親の手元で?? 私も母親が働いていたので、小さい頃はほとんど母親と接する機会がありませんでした。多分、今の私と息子より、ずっと接する時間は短かったと思います。色々家庭の事情があって、結構子供にとってはつらいこととかがあり、そういうときに母親に近くにいてほしかったので、自分の子供を保育園に預けるというのはとてもつらいことでした。 というか、もともと、子供が好きな性格ではないので、子供を作って預けるくらいなら子供を産まないほうが良いと思っているくらいでした。 それでも、また、色々あって、子供を作り、保育園に預けることになりました。 うちの保育園は都会の保育園で、運動場もなく、マンションの一部に併設されたような、せまい園庭がある程度の小さな保育園です。保育園の前には歩道のない、車通りの多い道路で、それだけでも、不安になってしまいました。 入園式では園長先生のお話などがありましたが、ほとんど頭に入らず、何か、外国語をしゃべられているような気分でした。初めてあう、同じクラスのお母さん達とも、他人行儀で、とにかく、この1日をこなすという感じでした。 0才児クラスの部屋へ行くと、さすがは都会の保育園というか、床暖房で、内装は暖かい木の感じでした。そして、たかあき専用の木のロッカーが用意されていました。その木のロッカーには、たかあきがこれからずっと保育園で使うたかあきのマークとして、亀の絵がかかれ、その下に「たかあき」と名前が書かれていました。 私はそれを見て、とてもうれしくなりました。たかあきのために専用のこんな素敵なロッカーを用意してくれたんだと。たかあきが、入所する前から、先生が亀の絵をかいて、たかあきくんを待っていてくれたのだと。たかあきくん、ようこそ、これからいっしょにおおきくなろうねって、ロッカーの絵から先生が言ってくれているように見えました。 こんなほんのちょっとしたことで、感動してしまうなんて、よっぽど、ひどいイメージを保育園に私はもっていたんでしょうかね〜? クラス懇談では、クラス10人の担任となる4人の先生の紹介と、たかあきくんの個人担当になる東畑先生(その後結婚して岡根先生→2年後退職)とちょっとしたお話がありました。 その後、うちの保育園のウリにもなっている、食事の話がありました。うちの保育園は有機栽培野菜を使用し、素材を大事にする調理をしています。その根本的な考え方について、調理の小西先生からお話がありました。 彼女は緊張している私たちのことを察して、ギャグをかましながら調理の話をしてくれました。彼女の保育者、調理師としてのプロ意識はすばらしいもので、働く女性の鏡とも言えるものだと思いました。自分の仕事(調理師)に対する姿勢が一本通っており、うちの保育園に通うお母さんは皆、彼女のことを尊敬していると思います。 彼女の話の最後に、 「おかあさんのおっぱいの次にあかちゃんの口に入るのが私の料理だという仕事につけて、自分はとても幸せだと思っています」 と言いました。忘れられない一言です。 |