column 
 「不適切な関係」
 -------貞操感覚のギャップについて

page.1●愛すべき相手に裏切られるとき

 どこまでシラを切り続けられるか? そろそろ観念すれば?って世の多くの人々がうんざりしはじめた「不適切な」時期に、ホワイトハウス研修生との「不適切な」関係を認めたクリントン米大統領。ネタ自体は、もう決して「NEWS」ではないけれど、当時の人々の関心が、彼の進退問題よりもヒラリー夫人の去就に集まったことも確かでは、ある。
 ただでさえ女子という生き物はプライド高くできているのによ、夫の背徳行為《彼女の浮気》だけでも屈辱的なことなのに「夫人をも欺いていた」なんて衛星使って全世界にコメントを流されちゃあ《「彼女を裏切ってOne Nightに明け暮れてました」なんて○丁目でべらべら喋られちゃあ》『愚鈍な女ですうう』と公言されたようなもの。ましてや大国のFast Ladyだもの………心情はお察しいたしますわああ。
 で、愛すべき(愛されて当然と思っていた)相手に裏切られたとき、果たしてチョモランマ級のプライド高き女子はどんな行動に出るのだろうかって、考えてみた。確かに十人十色、Gayも七色(クダラン!)ってな訳だけど、思うに、総じて異性愛者のカップル(死語)よりもGayのそれの方が、相手の背信行為に関して寛大なような気がするのは私だけではありますまい。これは男子の場合も同様に思えてしまうんだけど、よくあるじゃない?「一度でも浮気したら別れるっっ!!」ってフレーズ。コレ、○丁目ではあまり聞かないんだよね。何故かしら? よく見られるのは「いいんじゃない?誰と遊ぶかは当人の自由だもん」とか「お外で何をしてもいいけど、あたしにバレないようにしてね」とか。果ては「浮気はいいけど本気は駄目よ」っていう『ラストダンスは私に』的なスタンスまで(このフレーズ、つい最近も某酒場で聞いたぞ、正直言って隣で飲んでてあたしの方が恥ずかしくなっちゃったけど)。これはどういうことなのかしら。もっとも私の周りにそういうスタンスで交際し続ける人が多いだけなのかもしれないけれど、かれこれ十年余も○丁目の世界にどっぷり浸かっていると、永田町……もとい○丁目の論理っていう感じで、貞操感覚が狂ってしまったりしているのかしら?
 貞操感覚の問題では、異論反論なさる方々も多いと思いますけど、ここから申し上げることごとは、ホンの一例、あくまでもひとつの意見だと思ってくださいましね。もっとも異性愛者さんから見れば、我々の関係(セクシュアリティ)そのものが「不適切」なんだから、勝手なこと申し上げるしか仕方のないことなんだけど……。

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