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 二丁目の「あじ」な話

 久しぶりに(でもないが)○丁目に行ったら、中通りにまた新しい蕎麦屋がオープンしていた。また蕎麦屋かよって感じだけど、しかしそれにしても○丁目って蕎麦屋とラーメン屋が異常に多いの(寿司屋も多いわ)は何故かしら? 傾向として、蕎麦屋はこじゃれた店が多くてラーメン屋はきったない店が多いのよね。最近できたラーメン屋にはきれいな店もあるけど、老舗(?)の「紫○」とか「○海ラーメン」には、○丁目デビュー的な新しい彼女を連れていくには、ちょいと躊躇しますでしょ(経験アリ)。でもさ、なぜかわからないけれど、飲んだ明け方って、無性に何か食したくなったりするじゃない? そういう意味で都合がいいのかもしれないけど、それじゃあ肥える一方じゃあない? マズイわって思うけど、つい寄ってしまうのよね。一緒に飲んでた奴らも、やっぱり何か食したくなるらしく、つい寄ってしまうのよねえ。何故かしら?
 明け方に空腹を満たすための定番の店としては「か○」って和食の店が百合の小路にありますね。あそこにも随分お世話になったけれど、朝の5時とか6時とか、そんな時間にものを食せる場所ってなかなかないじゃあない?なんかいつも店が開いていて、いつ休んでるの?って感じだけど、梅茶漬けとか鮭茶漬けとかが食べたくて、ついつい暖簾をくぐってしまったりするんだよね。
 それから、百合の小路の入口(出口?)付近の二階に「ク○ーン」っていう茶店だか食事処かわからないような店があって、あそこも結構利用させてもらってた。「ク○ーン」の女将って人はツワモノって感じで、サービスとか、愛想とか、客がどうだとかって概念が存在しない、いわば「効率」第一主義のひと(でも、つい寄っちゃうのよね)。たとえば「そこひとつ席あいたから、つめてつめて」とか「これ食べちゃってよう、そしたらお皿下げられるから」っていう女将の思いが、言葉を使わずに客に伝わる(つまり態度が客に思いを伝える)わけ。だけど客は、「これでいいのだ」って(だって他に行く店があまりないからさ)感じで黙々と定食を食している不気味な世界。読者の皆さんにも心当たりのある方、いらっしゃいますでしょ。しかし定食のメニューは充実してるし、朝っぱらからビールも飲める(おいおい)愛すべきお店だよね。なくならないで欲しいって切に願うよな貴重な店では、ある。確かに。
 朝っぱらからビールが飲めるってことでは、四谷の方に行く道に「○ニーズ」がありますね。若いころは(今も若いが)始発電車を待つべく、あの「○ニーズ」で時間を潰したこともあったわねえ。先日機会があって久しぶりに明け方の「○ニーズ」行ってみたけど、以前と変わらないのねえ、って感じで始発を待つ○モと○ズでいっぱいだったわあ。懐かしがって調子にのって、朝っぱらからビールの中生と「きざみ揚げうどん」を食しちゃったじゃあないの。もう、また肥えるじゃあないの。

by kokutama.



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