レズビアンにまつわる映画レビュー。 |
恋の力学(Mecanicas Celestes) 監督 フィナ・トレス/フランス(1995) 主人公アナのように清らかでまっすぐな気持ちで最後まで堪能できる、素敵な作品。なにが良いかって小難しくない! 主人公アナは望まない結婚を逃れ、オペラ歌手になる夢を持ってパリに飛んでくる。この時点で、彼女が恋しているのはその辺りに存在している人間などではあらず。「恋の…」という題目だけど、よくあるメロドラマでもなく。 ユーモアたっぷりの映像の特殊効果はかなり最先端なものらしいですが「シンデレラ」がベースになっていたり、お節介焼きのゲイの占いマニアのウェイターや、かなりあやしい(白?)魔術師とかでてきたり、漫画チックで古典的な面もユニークで魅力的です。 純真な彼女に恋をしてしまう女医(目覚めてしまったのか?)までいて、魔術師に作ってもらった媚薬といいましょうか「惚れ飲料」を飲ませてしまったあたりなど、あまり現実的でないだけにドキドキ!してしまいます。 「現代社会は人種や文化、性別で一種の "ゲットー"を作り他とは交流しない時代です。でも私は、同性愛だヘテロだとレッテル貼りせずに、誰とでも恋ができるんだということを示したかったんです。たしかにセクシャリティの問題は重要です。だからこそ、そこに多種多様性を持たせ、人間としての出会いを大切にしたいのです」と、いうプレスシートに載っている監督さんの言葉。奇をてらうことなく当たり前のように、同性同志の愛がさらりと描かれているのは素敵なことだと思います。 そうそう、主人公アナを演じたキュートな魅力のアリアドナ・ヒル嬢、94年の「ベル・エポック」というスペイン映画では、男装のレズビアン姿で登場してビックリさせてくれました。この映画では女装の男性と踊るシーンがあってアリアドナ嬢が気になる方は必見です。 by hana. |