レズビアンにまつわる映画レビュー。
セディ・ベニング短編集()  監督 /アメリカ()

 数分単位の短編作品ばかりで、以前L&G映画祭などで上映されたこともあるようですが。1973年生まれなんですってねー(若いわ若すぎ)。
 静止画の世界と違って動画だから、多くの人が観る機会が少ないので試写で若い娘ばかり集めていたのには好感がもてました>イメージフォーラム

 全編、本人の語りが中心。レズビアンである自分に向き合って独白なんですが風刺は利いてるし言葉が生きていました。とても繊細で詩的。
 モノクロのざらざらしたノイズの絶えない、不安定なカメラワークで17歳の時にとった作品などは、手書きの文字を追いかけるだけの字幕とか、手作り風でナカナカ良かったです。なにしろ勢いを感じさせます。

 音楽はソウルやジャズが多くて意外だったのですが、ラフな恋愛場面と対照的なのに苦笑させられました。最近の作品になったらビキニ・キルとかギターうるさいい系を使用してて映像も小馴れた風になってしまっててう〜ん。パンクっぽい風貌だから予想はできるけど。
 でも、私はいわゆるレズビアン作家の自主製作・実験映画系(=自己満足系ともいう。誰とは言いませんが…)とは一線を画す、セディ・ベニングを新しい波として注目します。

 セディは川村かおりに似てて、髪の長いときなんかかわゆかったです(最近ちょっと太ってるらしいけど^_^;)。
 機会があればチェックしてみてください。ビデオはイメージフォーラムから出ています。

by hana.


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