★ビデオ (DVD) リリース情報(1)
2001〜2002年発売分
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★ビデオ (DVD)/海外盤(未公開)リリース情報
■ガウディ・アフタヌーン ※公式HP | 公式HP(Es)
(Tardes de Gaudi/Gaudi Afternoon) by Susan Seidelman(2000年)
2002.12.21 DVD発売。
DVDはタイトルにスペシャル・エディションと付いてるんですが4700円。米国盤は$20〜25で予告編2種とテキスト、ギャラリー、フィルモグラフィなどがあるのでソレと同様になるのですかね?
→インタビュー(監督、キャスト)/撮影風景/劇場予告の映像特典が収録されてます。
スペインはバルセロナで翻訳家をしているアメリカ人主人公カサンドラ(ジュディ・デイヴィス)。ある日サンフランシスコからバルセロナにいるはずの夫探しにやってきたフランキー(マルシア・ゲイ・ハーデン)という女性が彼女に接近してくる。翻訳がうまく進まずお金もほしいカサンドラは夫探しの手伝いをするはめになる。謎ときをしていくうちにわかるのが、その夫ベンには愛人(ジュリエット・ルイス)がいて、ベンは女性だったということ(ベン役リリ・テイラー!)。しかも驚きは序の口!(例えばフランキーはこれから性転換する気持ちのある女装の男性なんだそうで...もう説明するのがややこしくなるので止めておきましょう)
登場人物は皆クセがあり、謎に満ちている。ジェンダーを曲げたスリリングなミステリー。キャストも豪華!
原作も翻訳されております!ココ
■華の愛/遊園驚夢 ※公式HP(E)/公式
(Youyuan Jingmeng / Peony Pavillion)by 楊凡(Yonfan=Yeung Fan = ヨン・ファン)(2001年)
2002.12.20 DVD発売。
こちらもDVD、発売です。
特典は8Pフォトブック封入、<初回特典>愛蔵BOX仕様豪華パンフレット付、映像特典(約67分:メイキング/予告編/インタビュー映像(ヨン・ファン監督/宮沢りえ/ジョイ・ウォン/ダニエル・ウー)/日本公開記念記者会見映像/日本公開初日舞台挨拶映像だそうです。
テアトル系での単館上映、プログラムは市場価格より高め、プレスまで売られてたところをみると、配給にとってはお高い買物であったようで、このDVDは売りたいですよね(^ ^;)。
香港盤DVDはVCDに続きリリースされており国内のショップでも入手可能です(特典は映画本編123分のほかメイキング版90分)。
すでにモスクワ国際映画祭で最優秀女優賞をとってしまった宮沢りえ嬢が出演したことでも話題になってましたが、共演が大女優ジョイ・ウォン(Joey Wong. 男装の麗人ですね、どうみたも)と人気明星ダニエル・ウー。監督が「美少年の恋」のヨン・ファンということでビジュアルはかなり美しいです。女性向けかな?
1930年代、中国の蘇州が舞台。伝統演劇・崑劇の歌手であり、金持ち相手の娼婦を演じるりえは、ある名門一族の男性に見初められる。第5夫人として嫁いだが、女性としての幸せを見つけられない毎日の中で、いとこにあたる女性と出会い、友情以上の深い関係を持つようになる…。
時代が時代だけに雰囲気があって美しい映像です。男装のジョイ・ウォンかっこよすぎです。(男装といえばアニタ・ムイが「川島芳子」という作品で化けてましたが、それよりはジョイのほうが良いかなぁ^ ^;;)
前半と後半ではかなり印象が変わるのですが(後半は色々と詰め込みすぎ忙しく惜しい)今までありそうでなかった、オリエンタルの耽美系。こういう映画が撮れる香港は贅沢だなぁ。
■ガイア・ガールズ ※公式
(Gaea Girls)by ジャノ・ウイリアムズ&キム・ロンジノット(2000年)
2002.11.22 DVD発売。
プロレスファン向けにトークイベントなども開催され、ミニシアター公開ながら健闘していたこの作品もDVD発売。
日本の女子プロレスラーの世界を扱ったドキュメンタリー。山形の映画祭で上映済みだったような。この女性二人の監督さんは以前はおなべを扱った「新宿ボーイズ」宝塚を扱った「ドリームガールズ」など日本の中にあるジェンダーを興味深く探究し続けています(そういえば宝塚特集の某一般誌にもでてきてビックリ)。
■翼をください(Lost and Delirious) ※公式(E)/公式
by リア・プール(2001年)
2002年4月〜シネスイッチ銀座にて公開済/配給:アルバトロスフィルム
2002.11.8 DVD発売。
DVDは、オマケは予告編だけのようです(カナダ盤には舞台裏、フォトギャラリーなどオマケがあるらしい)。
このフレンチ系カナダの女性監督は「セットミーフリー(Emporte-moi)」が昨年の東京L&G映画祭で既に公開済。今回この作品は英語ものとしては初作品のようです。
裕福な全寮制学校にいる女子学生3人(親との関係が複雑だったりする)の愛と友情を繊細に描いた作品。出演者の中で知られてるのは子役出身のミーシャ・バートン("Julie Johnson"でリリ・テイラーの娘役なども)ですが彼女が転入してくる寮の部屋にいる上級生二人("コヨーテ・アグリー"のパイパー・ペラーボ と"Stardom"(未公開)のジェシカ・ペレ)がどうも友達以上の関係らしい。シェイクスピアの「十二夜」からの詩の引用、ほど良いガーリー物だし先物買いのビジュアルで買ったな、って感じがしますが。音楽がM・ンデゲオチェロ(ラヴな場面「beautiful」)、カウボーイ・ジャンキーズという趣味も良し。あと味があまり良くないようで人によっては好みは分かれるかもしれませんが、繊細で、力強く、美しい作品です。
■「マルホランド・ドライヴ」(Mulholland Dr.)
by デヴィッド・リンチ(2001年)
2002.8.21 DVD発売。 公式
意外にも公開期間が短かった作品ですが、マニアが多いこの作品、早くもDVDが発売。
場面選択はやっぱりUS盤と同様できないのでしょうか?
とりあえず劇場公開版と同様1分カットされた物のようです...
が、果たしてそれがラブシーンかどうかはまだ誰も確認できてないようです。
UK盤: 148分?、US盤、韓国盤: 147分、日本盤、フランス盤: 146分
で宜しいのかな? 確か最近でたオーストラリア盤については不明です。
なお、スペイン公開版では148分になってるんですが、この時間差、実はエンディングロールが長いだけでは...と、心配しております(笑)
日本盤は監督のインタビューと予告編だけ?あと吹き替えがあるけど物足りないですねー。なぜなら...
韓国盤は出演者3人と監督のインタビュー、写真ギャラリー、予告編2種、プロモ音楽ビデオ(勝手に作ってみた?)、さらにメイキング風景も入ってて、メニューもすごく凝ってます。しかもオールリージョン。素晴らしい!
ちなみにフランス盤はカンヌの記者会見とか他に入ってないものいれてるしパッケージも豪華(2枚組?)、PAL形式で観れる環境の方ぜひ試してください。
ところで。リタがバスローブを脱ぐ場面でのモザイクは全てのDVDに入ってるのでしょうか、気になります。
タイトルは現存するハリウッドの道の名前。山道で事故が起こりやすいのか?
ハリウッドにやってきた女優志願のベティが事故で記憶をなくした女性と出会う。
美しい女性二人がキャラクターにして独特の冷たい空気が漂っています。こわそう!でも観たい!という変な魅力。
元はテレビ用に製作されたものの内容が問題あるということでNG、映画用に切り替わったそうな。ヒッチコックの「サイコ」と同じ道を辿っています。
★追記(2003.3.14):祝WOWOW放映! ついでにリンチの特番、「ツインピークス」などもオンエア!
ところでこちらのマルホ対談(というかマルホマニアに聞く)、マルホ公式サイトから多数御来場頂きありがとうございます。
■「千年の恋/ひかる源氏物語」
by 堀川とんこう/音楽:冨田勲(2001年)
2002.6.14にDVD発売。公式
元宝塚歌劇団トップスター・天海祐希が光源氏を演ずることで話題になったこの大作。予告みましたけど、天海さんは女性にしか見えないし、なぜか肌をあらわにする場面があったりして不可解。監督がまずかったのではないかと思うことにします(笑)。宝塚版の「あさきゆめみし」と比較したいところですが、どうでしょう?
吉永小百合の紫式部、高島礼子の霧壷(藤壷の二役)、常盤貴子の紫の上、松田聖子の揚げ羽の君、南野陽子の朧月夜など。「あさきゆめみし」も記憶に新しいですが古典(それも平安もの)だと男役が受け入れられるのは不思議です。やはりビジュアル重視だからですね。その他の女性出演者はかたせ梨乃、岸田今日子、竹下景子、中山 忍、細川ふみえ、前田亜季、水橋貴己、森 光子(50音順)。
■彼女を見ればわかること "Things You Can Tell Just by Looking at Her" by ロドリゴ・ガルシア(2000)
2002.1.25にDVD発売は早いですねー。US盤はアマゾンコムで14ドル(安い!)。US盤はフランス語やスペイン語に対応しているのに日本盤は日本語字幕があるだけで、特典がないことには日本のDVD価格(5000円弱)は高いですね。
短編を巧みに構成したオムニバス形式のドラマ。全く異なる仕事や立場におかれる現代のアメリカに生きる女性がそれぞれのキャラクター。レズビアン・カップルも登場する短編もあります。脚本に惚れ込んで出演したハリウッドの女優陣をみてもなかなかの面々(キャメロン・ディアスまで!)。感じ方は人それぞれ違うでしょうが、観終わって何日たっても後をひくシリアスで優しさにあふれた作品。
日本でも早々に上映され、女性客がほとんど、派手な宣伝もなく口コミでスマッシュ・ヒット!(Bunkamuraはフランスやアジア系の佳作を上映することが多く、ミニシアターとしてアメリカ作品では異例の長期上映になりました)
■月の瞳 "When Night Is Falling" by パトリシア・ロゼマ(1995)
2002.1/25リリース! これまたアップリンクよりDVD化です。DVDされたなかったのが不思議なくらいレンタルでも流通していましたがパッケージはこちらのほうが良いみたい(変な副題もないです)。女性二人の関係を描いているのは80年代に撮られた「私は人魚の歌を聞いた」(ポエティック!)と共通してますが、こちらのほうが踏み込んでいて話題になった作品ですね。どちらも美しい映像で印象に残る監督さんです。
■GO!GO!チアーズ "But I'm A Cheerleader" by ジャミー・バビット (アメリカ/1999)
日本で公開されないなぁと嘆いていたら2002.1/17に国内DVDがリリースされました。キップ・パルデュー効果を狙ってるようだけど...(苦笑)。タイトルが「チアーズ(Bring It On...だったかな)」と紛らわしくてどうだろう? 特典はなにかあるのかなぁ。
アメリカでチアリーダーといえば健康的で健全イメージたっぷりですが、あるチアリーダーの女の子(Natasha Lyonne)が両親に「お前もしかして同性愛者か? それはイカン!」と疑いをかけられ "矯正" キャンプに送られてしまいます。
確かに彼氏とのキスが嫌い、ベジタリアンだったりロッカーに女の子の写真がはってあったり、メリッサ・エスリッジ(=レズビアンのミュージシャン)のポスターが部屋にはってあるのは、アメリカでは典型的なレズビアンの徴候として恐れられているのかもしれない???
そのリハビリにいる人たちも女の子大好き!の超レズ子(クレア・デュバル)はじめとってもユニーク。ドラッグ・クイン、ル・ポールの男装が久しぶりにみれます。
自覚のなかった彼女は矯正されるのか? 目覚めるのか?
同性愛嫌悪症を逆手にとった可愛いだけじゃない新しいラブコメディ。色遣いもポップで楽しい映像はジョン・ウォーターズの様。女性の監督さんらしいのですが、今までのレズビアンの出る映画はブッチ(タチ)から見た映画だったけど、これは逆、との事で(レズビアン恋愛映画に食傷気味の)私も気になっていました。
April March, Saint Etienneなど音楽も注目。
※感想はこちらに!
■セルロイド・クローゼット "The Celluloid Closet" by ロブ・エプスタイン(1995)
アップリンクよりDVD化で2001.9/28再リリース! アンチゲイだったハリウッドのお行儀の良い映画に隠されたレズビアニズムなど見どころは沢山! ゲイに関わる映画の歴史もわかる。コメント出演も豪華なメンバー。
残念ながらUS盤に収録のインタビュー、予告編などのたっぷりの特典が国内盤にはないのがDVDとしては寂しいですね。
■苺とチョコレート "Fresa y chocolate" by トマス・グティエレス・アレア(1993)
岩波ホールで上映されていた、ちょっと文芸の香るドラマ。これもアップリンクよりDVD化で2001.9/28再リリース! カストロ政権下の80年代キューバを舞台にした、地味ながらも味わい深い良い作品です。
■1999年の夏休み "Summer of 1999" by 金子修介(1988)
「トーマの心臓(萩尾望都)」をもとに構想された、夏休みの間、寮に残った4人の少年の愛と葛藤の物語。SMEよりDVD化で2001.8/22再リリース! 特典映像やおまけありだそうです。小劇団も数々上演してましたね。最近ドラマでもアイデアをパクられていたり。カルトで名作、復活に喜びをかくせない人も多いのではないでしょうか。
■ラベンダー"Lavender 薫衣草 "
by Riley Yip, Kam-Hung
goldenharvest.com
香港では2000年12月公開済み 金城武の新作「薫衣草」。金城君は地上におちてしまった天使の役で人間(陳慧琳ケリー・チャン)と出会い恋する話(なんか米国も香港も好きなのね、このネタ!)。またイーソン・チャン(イーキンじゃない、笑。陳奕迅)演ずるゲイ(の天使?)にも愛されてしまうというのは都合の良い話?です。ゲイが出てくるのでここにアップしました。面白いのは癒しの効果。実際に映画館でバラ、ジャスミン、ラベンダーの香りを流すというアイデアは素晴らしいです。
■「プライベート・フォト」"HIGH ART" by リサ・チョロデンコ
ン(1998アメリカ)
原題「ハイ・アート」がこんな名前になってビデオ化。
映画とは全く違うイメージのパッケージになっていますので見落としてしまう人も多いかも。ビデオは観る側の範囲が広くなるため、もともとのビジュアル印象が与えている重要なイメージを殺してしまうことが大変多く、私はこれには反対です。
■「美少年の恋」"bishonen" by ヨン・ファン(1998香港)
ビデオはリリース済み。
これも「ハイ・アート」同様ヤ〜なパッケージにされてるわ。ビデオって沢山並んでいるうちの1本、ということで目立つ写真を使われることが多くて困ります。ジャケ写を観て全てを分かろうとしないようにしましょう!
男の子アイドル勢揃いで話題、プロデューサーは『君のいた永遠(とき)』のシルビア・チャン。
これ以外にも東京L&G映画祭で公開された映画の何本かはDVDなどで入手可能です。「自梳(Intimates)」「ホット・チョコレート(Better than chcolate)」ゲイものでは「モダン・ラブ(Queer as folk)」など。海外の通販で購入すればかなりお安いです。しかしテープをリリースしなくなってきたのは時代の変化です。そのうちレンタルビデオも全てDVDになるかも?
その英国のトレンディ(?)ドラマ「Queer as folk」ですが、NYでのテレビ放映では濡れ場が編集でカットされて大ヒンシュクだそうです。英国では放映されてたんでしょう? 変ですね。映倫みたいなものが介入してくるんですね。
■「ラブ&デス(Love & Death on Longisland)」
by リチャード・クゥイートニオスキー /1996年
名優ジョン・ハート演ずるカタブツの英国紳士がふとしたきっかけでアメリカの青春映画のアイドルスター(ビバヒルのジェイソン・プリーストリー)を見かけた瞬間電気が走ってしまい彼の住むアメリカまで飛んで行ってしまうという、見ようによってはコワイ作品。純真なジョン・ハートがいい味だしてます。監督は私の大好きな短編(美しい映像のトーキーでゲイもの)を撮っている方ですので今後のご活躍を期待しています。
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